研究内容

タウリンの運動栄養的機能の解析

栄養ドリンクに含まれているタウリン。このタウリンは人間の体内に豊富に存在するアミノ酸でありますが、魚介類に含まれるため多くの方は日常的に食事からも摂取しています。本研究室では、タウリンが持つ健康増進効果・運動能力向上効果に着目して研究を進めています。徳島県は海や川に囲まれているため魚介類が豊富に採れる地域でもあります。徳島県の特産品(鳴門のわかめや鯛など)に含まれるタウリンの機能解析にも挑んでおり、産業への貢献も目指しています。

競技パフォーマンス向上のためのスポーツ栄養学

タウリン以外の栄養素にも着目し、それらの栄養素(アミノ酸など)がスポーツパフォーマンスを高める可能性について検証しています。食品系や製薬系の企業との共同研究・受託研究の実績があります。また、地域のスポーツチームへの科学的サポートも実施しており、これらのスポーツチームが研究成果を実証する場として機能しており、地域のスポーツチーム、ひいては地域産業の興進に繋げていくことを目指しています。

運動と栄養が循環機能に及ぼす効果に関する研究

高い運動能力を発揮するには筋肉(骨格筋)だけでなく循環器、特に動脈の機能を高めることが重要です。また、疾病の予防や健康の維持増進の観点からも動脈の健康が重要な要素であることが知られています。本研究室では運動や栄養が動脈の機能に及ぼす影響に着目し研究を進めています。時間や場所の制約の多い現代社会のライフスタイルに着目し、近年は運動様の効果を有する運動の代替手段の開発にも挑んでいます。

地域の健康課題を解決するための研究

徳島県の県民病「糖尿病」を予防改善するための研究に取り組んでいます。徳島県は「糖尿病死亡率全国ワースト1位」を14連覇(!)したことがあり、糖尿病死亡率の推移は常に全国平均を上回っているほど深刻な問題になっています。本研究室では実験室内での糖尿病に関する基礎的な研究はもちろんのこと、直接地域に出向いてフィールドでの運動や栄養の介入研究も進めています。地方国立大学にある運動栄養学研究室として地域の健康課題の解決に挑んでいます。