港湾・空港関連の研究
港湾・空港関連の研究
①コンテナ港湾における効率性評価
(国研)海上・港湾・航空技術研究所 荒谷主任研究員,東京大学 川崎准教授,東北工業大学 泊准教授との共同研究
日本の地方港湾では稼働率の低下が課題となっていることから,Data Envelopment Analysis (DEA)-Multi-Stage Modelを適用し,日本におけるコンテナ港湾の運用効率性の評価を行っています.各港湾の運用効率性だけでなく,効率性の向上に向けた港湾政策の提案を目標に研究をしています.
写真左)各港湾の効率性評価の結果(色が濃いほど効率性が良いことを示しています).分析の結果西日本の港湾は効率性が高い一方,東日本の港湾は低い 効率性が示された結果となりました.
写真右上)効率性が良い港湾(右)と悪い港湾(左)の港湾施設と整備水準を比較したものです.効率性が良い港湾は各施設が比較的バランスよく整備される一方で,効率性が悪い港湾は岸壁水深の整備が過剰に行われていることが効率性低下の一因であることが明らかとなりました.
②コンテナ港湾における背後圏のコンテナ流動に関する研究
(国研)海上・港湾・航空技術研究所 荒谷主任研究員,東京大学 川崎准教授,東北工業大学 泊准教授との共同研究
Herfindahl-Hirschman Index(HHI)を用いて日本のコンテナ港湾におけるコンテナの集貨状況や各都道府県の港湾利用傾向を分析しました.また集荷状況,港湾利用傾向と取扱コンテナ数,取扱品目との関連性についても明らかにしました.
写真右)各都道府県の港湾利用傾向を図化したものです.赤・オレンジの都道府県(東北・北陸・中国・九州)は複数の港湾に利用が分散し,緑・紫・青の都道府県(関東・中京圏,阪神圏)は特定の港湾に利用が集中していることが明らかとなりました.
写真左)各港湾のコンテナの集荷状況を図化したものです.値が低いほど多くの都道府県からコンテナが集荷されている港湾,高いほど特定の県のコンテナに依存している港湾を示しています.赤色の国際戦略港湾や緑色の一部の国際拠点港湾は多くの都道府県からコンテナが集荷されている一方,水色の多くの重要港湾は特定の都道府県(ほとんどは立地する都道府県)のコンテナに依存していることが明らかとなりました.
③空港運用車両の効率的運用に関する研究
空港において航空機の運航を支える地上支援車両(Ground Support Equipment, GSE)は、航空需要の拡大に伴い効率的な運用が求められています.しかし、広大な空港敷地内で空き車両を見つけるために地上支援業務のリソースを割いており、効率化への課題となっています.そこで、GSEに取り付けられたGPSデータなどを活用し、現状や将来的な運用に向けての課題分析を行っています.