11月、福浜中学校にて「防災フェスタ2025」を開催しました。
福浜中PTAでは毎年、防災に関する理解を深め、子どもたちが “自分の命を守る行動” を身につけることを目的に実施しています。今年も多くの生徒・保護者・地域のみなさまにご参加いただき、昨年度に続き、大変充実した内容となりました。
今回は、起震車体験、煙幕体験、AED・胸骨圧迫実技講習などの防災体験に加え、吹奏楽部の演奏もあり、学びと楽しさの両方が感じられるイベントとなりました。
参加者アンケートでも「良かった」「とても良かった」との回答が多く、来場者の満足度の高さがうかがえました。
当日の様子や、アンケートから見えてきた学びを以下にまとめました。
地震発生時の揺れを体験できる「起震車」では、実際の震度7を再現した揺れの中で、子どもたちが真剣に身を守る動作を練習しました。
揺れ始めたら机や手すりにしっかりつかまる
頭を守る姿勢をとる
動かず揺れがおさまるまで待つ
という基本動作を、身をもって学ぶ貴重な機会となりました。
「地震の時は、まず身を守ることが大切」ということを、体験を通じてより深く実感できたという声が多く寄せられました。
煙の充満した空間を歩く「煙幕体験」では、火災時の煙の恐ろしさをリアルに体験しました。
煙の中では視界がほとんどゼロになり、まっすぐ歩いているつもりでも方向感覚を失ってしまう危険があります。参加した子どもたちからは「本当に何も見えなかった」「煙の怖さを初めて知った」と驚きの声があがりました。
また、火災時の基本として
姿勢を低くする
ハンカチなどで口と鼻を覆う
という避難方法の重要性も再確認しました。
消防士の方の協力のもと、AEDの使い方や胸骨圧迫の方法を学びました。参加者一人ひとりが人形を使い、実際に胸骨を押す位置やリズムを練習しました。
●学んだポイント
周囲の安全確認
意識の確認(肩を叩いて声かけ)
協力者への119番とAEDの依頼
呼吸の確認
呼吸がない場合は胸骨圧迫
・深さ:5cm
・テンポ:1分間に100~120回
AEDの電極パッドの貼り方
ペースメーカーの位置には重ねない(5cmほどずらす)
消防隊員による実技チェックもあり、正しい技術をその場で確認できる点が好評でした。
また、「救急車の平均到着時間は約9分」という情報から、救急車が来るまでの数分間の行動が命を守るうえで非常に大切であることを学びました。
防災フェスタの合間には、吹奏楽部の生徒たちが素敵な演奏を披露してくれました。
明るく元気な音色に会場の空気が一気に温まり、参加者からも「楽しかった」「癒やされた」と好評でした。
「良かった」「とても良かった」が多数。
「昨年と同じくらい楽しかった」「継続してほしい」という声が多く、イベントの意義が感じられました。
起震車体験
煙幕体験
AED講習
吹奏楽演奏
多くの参加者が「実際に体験できたこと」が印象に残ったと答えています。
煙で前が見えなくなる怖さ
胸骨圧迫の正しい位置とテンポ
AEDの仕組み
救急車は到着まで約9分かかる
地震時に“つかまる・頭を守る”行動が大切
知識ではなく、体験を通じて学べたことが高評価でした。
VR災害体験
防災クイズ
護身術教室
津波に関する学び
子どもたちが楽しみながら学べる企画のニーズが高いようです。
揺れの強さに驚きながらも、安全姿勢をしっかり体験。
視界ゼロの煙の中を進む体験。煙の怖さを実感。
命を守る行動を、実技でしっかりと練習しました。
福浜中のグラウンドに消防車が勢ぞろい。地域の防災力を実感できる光景でした。
消火器のピンを抜き、狙って噴射! 子どもたちが真剣な表情で取り組みました。
いざという時に役立つ“防災食セット”をお持ち帰り。家庭で話題にしていただければ幸いです。
一つひとつの音に気持ちを込めて演奏する生徒たち。 温かい音色で会場が盛り上がりました。
「良い体験になった」
「防災についてよく知れた」
「火事や地震の怖さを改めて感じた」
「来年も是非参加したい」
「吹奏楽が良かった」
どのコメントからも、今回の催しが子どもたちや保護者の“防災意識の向上”につながっていることが伝わってきます。
防災フェスタ2025は、「楽しく学ぶ」ことと「命を守る力をつける」という2つの目的がしっかりと形になったイベントとなりました。
ご参加いただいた生徒・保護者のみなさま、運営を支えてくださったPTA役員、消防局のみなさま、本当にありがとうございました。
PTAでは、今後も子どもたちの安全と地域の防災意識向上のため、継続して学びの機会を作っていく予定です。来年度の開催も楽しみにしていてください。