植物病理学会も加入している男女共同参画学協会連絡会では、全国規模でのシンポジウムの主催やアンケート調査、内閣府等への提言や要望の提出などの活動を行なっています。活動の中に加盟学協会における女性比率調査があり、その調査への回答にもなることから、植物病理学会においても女性比率の調査を平成25年(2013年)から行なってきました。
過去数年間、女性の会員数は300人程度で推移し、会員全体の約20%となっています。
一般会員における女性割合はわずかながら増加傾向にあり、2023年12月時点で21.7%でした。学生会員における女性割合は44%程度で推移しています。多くの女子学生が植物病理学分野に興味を持ち、研究に携わっていることが分かります。
学生会員の多くが含まれる25歳までの世代では男女の数に大きな違いはありませんが、仕事をもつ世代になると、女性会員の数は減少していることが分かります。特に、50代以上の会員で女性割合は著しく低い状態となっています。
(2023年12月時点)
大学あるいは企業に所属する一般会員のうち、女性の割合は20%程度となっています。農業試験場などが含まれる都道府県に所属する会員では、女性の割合がやや高く29%でした。農研機構などが含まれる国研(国立研究開発法人)に所属する一般会員のうち、女性の割合は21%となっています。
(2023年12月時点)
学会活動の運営方針を審議する評議員において女性の割合は低い状況でしたが、2023年11月に行なった2024〜2025年度評議員選挙によって女性評議員が少し増え、全体の11.5%に増加しました。
また、女性として初めて理事も選出されました。
(2023年12月時点)