Eテレで絶賛放送中のテキシコーという番組、もうご覧になられましたか?テレビで見れないという方は、NHK for School というインターネットのサイトでも視聴できます。
NHK for School - テキシコー
https://www.nhk.or.jp/school/sougou/texico/
プログラミング教育に関わっている人には、すぐにピンときたかもしれませんが、「テキシコー」とは、「プログラミング的思考」の「的思考」を抜き出したもののようです。ピタゴラスイッチで有名なユーフラテスや佐藤雅彦先生を中心とした企画ですから、文科省を中心として推進するプログラミング的思考や計算論的思考の「的思考」ってなんだろう?ということについて、解決してくれる画期的な番組であると、我々は期待せずにはいられません。
テキシコーが考えるプログラミグ的思考とは、どのようなものでしょうか?具体的に見ていきます。
プログラミング的思考(テキシコー)とは?
https://www.nhk.or.jp/school/sougou/texico/about/
プログラミング的思考 その1 小さく分けて考える
プログラミング的思考 その2 手順の組み合わせを考える
プログラミング的思考 その3 パターンを見つける
プログラミング的思考 その4 大事なものだけぬき出して考える
プログラミング的思考 その5 頭の中で手順をたどる
全体を一度に考えるのは難しいことがあります。そんなときは、物事を小さく分けて考えましょう。小さく分けて考えることで理解しやすくなりますし、それを組み合わせることでより大きな問題を解決できます。
限られた時間の中で料理をしようと思うと、具材の準備から切ったり似たり焼いたりする手順を考えなければなりません。物事を順序立てて考えることで、物事をうまく進めることができるようになります。
一見するとなんの関係性もないものの中にも、共通のパターンが見つかることがあるかもしれません。法則やパターンを見つけることで、効率的に物事を解決することができます。
全体をながめてもわからないときは、一つのものに集中して観察すると、法則やコツが見つかることがあります。集中力を鍛えることで、要領よく確実に問題を解決できるようになるでしょう。
将棋などのボードゲームでは、頭の中で手順を追って考える必要があります。この能力は、将棋などのゲームだけでなく、料理やものづくりなどあらゆることに共通して使えます。
テキシコーで取り上げているプログラミングの事例は、そのほとんどがコンピュータを用いないプログラミングです。CSアンプラグドと呼ばれる考え方に即しているといえます。テキシコーは「コンピューターを使わずにプログラミング的思考を育む」と明言していますので、CSアンプラグドであることは間違いないようです。
プログラミン的思考研究グループは、プログラミング的思考とはなにか?コンピュータを用いないプログラミングとはなにか?について日夜、考え続けています。テキシコーはコンピュータを使わずに「①小さく分ける」「②手順を組み合わせる」「③パターンを見つける」「④大事なものを抜き出す」「⑤頭の中で手順をだどる」の考え方を身につけることで、プログラミング的思考を育むことができるとしています。
大学教員。「プログラミング教育」をテーマに教育分野における子どもたちの能動的に学ぶ力の育成に力をいれている。CoderDojo Tokushimaを立ち上げ、主に徳島で活動を行っている。過去にプログラミングスクールTENTOを手伝ったり、IT企業での研修などを担当してきた経験も持つ。1児の父。