半世紀前に大村先生、佐藤先生によって発見、命名されたシトクロムP450は、薬物などの生体外異物の代謝に中心的な役割を果たすだけでなく、動植物のホルモンの生合成をはじめ、植物や微生物の二次代謝産物の生合成に関わるものが数多く知られています。また、UDP-グルクロン酸転移酵素(UGT)や硫酸転移酵素(SULT)もP450とともに異物、薬物代謝に関わっています。本研究会では、これらの酵素の構造、生理的な機能をはじめ、これらの酵素などが関わる細胞内外の環境応答に関連する研究について議論を深め、極めて幅広い分野の研究者の交流を深めていただきたいと思います。