行政データ

行政に関する公開国際比較データを紹介。

1.行政研究論文の分類データ

『年報行政研究』56号掲載論文 篠原・小林・白取(2021) 「行政学における方法論の厳密化と多元的共存」において内容分析された論文のリストと分類結果のデータ。

篠原小林白取2021 分類データ.xlsx

2.World Values Survey 1981-2016 http://www.worldvaluessurvey.org/wvs.jsp

1981年より社会科学者の国際グループによって100以上の国と地域において実施されている社会・経済・政治に関する世論調査。調査データは無料公開されており、公共サービスの信頼度 (Confidence in civil service)という調査項目がある。本調査項目におけるOECD諸国内の日本の順位は、チェコ、ギリシャ、メキシコに次ぐ下位が続いている。ちなみに、お隣の韓国は、本調査項目で長年1位を維持し続けている。

3.Federal Employee Viewpoint Survey https://www.fedview.opm.gov/

US Office of Personnel Management (OPM)が2004年よりアメリカ連邦政府職員を対象に職場での経験、人間関係、リーダーシップ、満足度、組織へのコミットメント等の意識調査を実施している。これらの個票データは、Web上で連絡先を記入のうえ利用申請すれば、原則誰でも入手可能。一方で、日本の人事院などが公務員向けに実施する調査の個票データは、政府統計の総合窓口に事前相談のうえ、「学術研究の発展に資するため」か「高等教育の発展に資するため」と認められた場合に限り、利用申請の手続きが可能となる (出典: http://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/2jiriyou.htm)。

4.Worldwide Bureaucracy Indicators (WWBI) https://www.worldbank.org/en/data/interactive/2019/05/21/worldwide-bureaucracy-indicators-dashboard

World BankのBreaucracy Labが開発した公共セクターの雇用サイズ、賃金、ジェンダー平等に関する指標。2000~2018年に収集され、132の国と地域を対象とする。詳細は、Public Administration Reviewにも掲載されている https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/puar.13355

5.各国のElection Studies

アメリカ、ヨーロッパ、日本など各国で投票行動の分析を目的とした全国規模の調査が実施されており、それらに政府への信頼度や市民の行政参加等に関する調査項目が含まれている。

American National Election Studies: http://www.electionstudies.org/

European Election Studies: http://europeanelectionstudies.net/

British Election Study: http://www.britishelectionstudy.com/

Japanese Election Study 投票行動研究会: http://www.res.kutc.kansai-u.ac.jp/JES/jes5data.html#28

6.European Union: Public Opinion https://europa.eu/eurobarometer/screen/home#p=1&instruments=STANDARD  

1974年からEurobarometer Surveyとして開始され、現在では全EU諸国を対象に自然科学及び社会科学に関連する幅広い分野の世論を調査している。Trust in the civil serviceという質問項目があり、EU諸国における公共サービスへの信頼度に関する経年変化の比較ができる。