FAQ
指導教員のこと(経歴、ドイツへの関心等々)
A-1. 先生は、なぜ学部時代はドイツ語を専攻していたのに都市計画の道に進んだのですか?
私は小さいころから将来は漠然と海外で学びたい・働きたいと思っていました。
英語とドイツ語もできればきっと役に立つと思い、愛知県立大学の外国語学部に入学し、私になりに一生懸命、学部時代はドイツ語のスキルアップに没頭していました(とはいえ、ドイツ文学に興味があったわけではなく、純粋にドイツ語を話せるようになりたいと思っていました)。
語学は私にとっては、ツールでしかなかったので、ドイツ語を使って何をしようか?と考えるうちに、都市社会学という分野に興味を持ち、岐阜大学の大学院(地域科学研究科)の修士課程ではこれを専攻しました。
最終的に都市計画という分野を筑波大学の博士後期課程から学ぼうと思ったのは、自分が本当にやりたいことは何か?と考えると、都市の課題を明らかにすることよりも、都市の課題を解決することにあると自覚したこと、筑波大学にその後の私の人生を方向づける先生がいらっしゃったことです(はっきり言って、都市計画の専門知識は博士後期課程までほとんどありませんでした)。
A-2. 先生は、なぜ大学教員になろうと思ったのですか?
博士号を取得した後は、都市計画コンサルタントとして東京で働き、実務の世界の面白さもわかりましたが、ドイツの都市計画制度を専門としていることや、自分が培ってきた国内外での経験を次世代に伝えたいと思ったこと、直接的には3.11後の復興支援に大学人として携わりたいと考えたことがきっかけです。
大学教員といっても、都市計画分野の場合は、大学にずっと閉じこもって本を読んでいるだけではなく、自治体の都市計画の実務にも携わることができますから、教育・研究・実務ができるのは大学教員しかないと思い、この道を選択しました。
A-3. 先生は、大学時代、どのような学生でしたか?
学部時代は、ドイツ語を学びたくて愛知県立大学に入学したこともあり、毎日、ドイツ語漬けの生活を送り、アルバイトをしてお金をためて、長期休暇期間はドイツのドイツ語学校に通っていました。
修士課程、博士後期課程では、もちろん自分の研究をするとともに、奨学金もありましたが、ある程度、自分で生活費を捻出しなければならないので塾講師などのアルバイトも日々していました。
幸運だったのは、修士課程の時、博士後期課程の時に、それぞれ1年間、ドイツに留学できたことで、その経験は今も生きていると思っています。
A-4. 先生は、なぜ、ドイツの都市計画の研究をしているのですか?
まず、都市計画問わず、世の中の多くの物事や価値観は、何かと何かの比較に基づいていると思っています。
その意味で、日本のこれからの都市計画を考えるためには、海外との比較的視点というのが一つのヒントになるのではないかと考えています。
それが私の場合は、ドイツであっただけであり、何かの縁のようなものだと思っています。
A-5. 先生の得意とする研究は具体的には何ですか?
研究者として、私が最も得意とする研究分野は、ドイツの都市計画制度(=都市計画の枠組み、仕組み)に関わる研究です。
特にドイツの都市計画法である建設法典の内容や、その実践に関心があります。
さらに、これに関連して、ドイツの都市計画文化(計画風土)といえる都市計画論、人材育成などにも関心を持っています。
そのため、研究フィールドは私の場合、基本的にはドイツです(例:ベルリン、ハンブルク、フランクフルト)。
一方で、大学教員として地域に関わる学術貢献は社会的使命と考えていますので、筑波大学に着任以来、日本の都市計画に関わる課題や実践にも関心を持っています。
A-6. 先生の研究はどのように社会に役立っているのですか?
私のような海外の都市計画研究では、研究結果がすぐに日本の都市計画に活かせるか?というとそれはないと思っています。
なぜなら、「日本が遅れている、海外が進んでいる」という図式は、現代では必ずしも一般的ではなく、また海外の試みが仮に優れているといっても、それをそのまま日本に当てはめることは無理があると考えるからです。
つまり、私の研究は、日本の現状や課題をより大局的に判断する材料として、新たな都市計画の制度をつくる際や、教育や実務に活きると考えています。
A-7. 先生はこれまでどのような研究をしてきたのですか?
博士論文は、再統一後のベルリンの都心改造に関して歴史的、計画論的な視点からマクロ・ミクロで整理しました。
その後は、ドイツの研究に関しては、人口減少下の都市居住や土地利用計画、個別の大規模都市開発事業の仕組みや実践、社会的問題を抱えた地区の再生、ジェントリフィケーションへの対応、ドイツの都市計画教育や都市計画家など、日本の都市計画課題を念頭に調査研究を現地調査を交えておこなってきました(詳細は、「指導教員」→「研究業績」をみてください)。
日本国内の調査研究としては、3.11後の防災・減災、人口減少時代の土地利用計画や市街地再開発事業、コミュニティの維持管理、公共空間の利活用に関わるテーマに取り組んできました。
A-8. コロナ禍の影響も含めて先生はこれからどのような研究をしていきたいと考えているのですか?
コロナ禍が深刻化した際は、海外への渡航が自由にできる状況ではなかったので、ドイツの研究は文献調査やデータに基づく調査しかできませんでした(現在は、コロナの影響もかなりなくなってきたので、現地調査を含めて再開をしています)。
そのような限られた条件下で行えることをよく考え、例えば、コロナ禍でドイツの都市計画制度や都市づくり、公共空間の利活用がどのように議論され、実践されているのか、そこにどのような課題があるのかを調査することは、類似の課題を抱えている日本にとっても意味があるものと思い研究を進めました。
一方で、姫路市や播磨地域内での実践的活動も少しずつ軌道に乗り始めていますので、具体的な計画作りに資する調査研究や、あるいは都市計画制度によってつくられた都市への批判的・建設的提言を根拠をもって示すことが必要だと考えています。
A-9. 先生は研究室の学生指導で何を重視していますか?
まず、これからの時代、答えが事前に用意されていることはほとんどなく、都市もほとんどできあがっています。
「誰もやったことがないからわからない」「複雑で難しく時間がかかる」「自分には直接関係ない」と直面する都市課題に目を背けるのではなく、冷静さと同時に他者に寄り添いながら、都市社会をより良くするために少しでも貢献できる人になってほしいと願っています。
この観点からも、空間を扱う都市計画という専門分野で重要なことは、机上の空論やデータ一辺倒ではなく、広く都市社会に興味関心を持ち現場感覚を常に忘れず、正解はないとしても説明責任を果たすことだと思っています。
そのため、都市社会に関する幅広い知識の習得を前提に、自分の5感をフルに使い、何が誰にとってどのように問題になっているのか、自分はその問題をどのように解決したいと思っているのかを、現場に即して考えることを重視した指導を行っています 。
また、都市計画は、一見して、法制度という規制手段により、人びとの自由な行為を一方的に上から制限していると理解されがちですが、課題を解決するための社会システムとして制度が存在しなければ何も意味がないと考えています。
つまり、計画制度を絶対的な所与の条件として思考停止するのではなく、都市計画制度は人がつくったからこそ、人のために変わることも必要だという、健全な批判的見方を身に付けることができるような指導も心がけています。
A-10. 先生は普段、何をしているのですか?
大学の教員の仕事は、教育(授業)・研究が両輪といえますが、これ以外にも学務(大学運営)や地域貢献があり、多忙です。
特に私のような都市計画を専門としている場合、日常的に自治体の方や、地域の方と協働しますので、出張も多くあり、朝から晩までずっと大学の部屋にいるわけではありません。
都市計画のこと(専門性、社会とのつながり等々)
B-1. 都市計画とは何ですか?
都市計画法の定義では、都市計画とは「都市の健全な発展と秩序ある整備を図るための土地利用、都市施設の整備及び市街地開発事業に関する計画」とされています。
とはいえ、これではよく意味が分からないと思いますから、最小の理解では文字通りに「都市を計画すること」となります。
これをわかりやすく言い方を変えると、それぞれの都市が有する歴史性や風土の尊重を大前提に、「誰もが安全・安心で豊かに暮らせる持続可能な都市社会をつくるために皆でその手段や方法を考えること」といえます。
この意味で、都市計画は抽象論ではなく、実践的かつ社会的存在といえ、私は「より良い都市計画は、より良い都市社会を創造することにつながる」と信じています。
具体的に都市計画が対象とする都市とは何か、都市計画がどのように皆さんの生活と関わっているのかは、学部1年生であれば後期の「総合講義」、2年生の前期の「まちづくり論」及び後期の「都市計画」を履修することでわかると思います。
B-2. 都市計画は文系ですか、理系ですか?
よく聞かれる質問の一つですが、都市計画は大学教育としては、工学部系統(一般的に建築・土木・造園学科の1講座というパターンが多いのですが、東京大学工学部都市工学科都市計画コースや筑波大学理工学群社会工学類都市計画主専攻のように都市計画を専門的に学べる大学もあります)が多いため、大学入学試験区分としては確かに理系的分野といえます。
しかし、私は都市計画が持つ総合性や中長期的視点、空間的認識、必要とされる法令文(例:都市計画法、建築基準法)の理解なども考えると、文系でも理系でもない分野だと思っています。
また、実社会では文系・理系という区分はハッキリ言って全く意味がなく、その人が何を考え、何ができるのか、が重要になりますから、このようなカテゴライズは実際には無意味です。
B-3. 都市計画をより深く学ぶコツやヒントは何ですか?
建築デザインとは異なり、都市計画の場合は、その場所にいても何が都市計画で決められているのかや、都市計画によってどのように空間が変化したかはわかりにくい場合があります。
そのため、まずは都市計画に関わる知識を得るための基礎的な勉強が必要になるといえますが、これに関しては都市の見方も含めた多くの入門的教科書があります。
最近では、日本都市計画学会の査読付き論文集『都市計画論文集』以外にも、無料でDL可能な都市計画に関わる専門雑誌(例:都市と交通、土地総合研究、市政、都市とガバナンス)も多々ありますので、Cinii等で関心のあるキーワードを検索して読み進めることも良いと思います。
また、まちを実際に歩く「まち歩き」も都市計画にとって重要な学習手法といえますが、事前学習をしたうえで行った方がより面白いと思っていますので、研究室の学生にはきちんと調べたうえでのまち歩きの実施を指導しています。
B-4. どういう人がこの分野に向いていますか?
基本的には、都市が好きで、生活圏としてのまちでの暮らしに興味があり、人と話すのが好きな人が向いていると思っています。
都市計画というと、何か一部の専門家が机上の理論で、合理的な判断に基づいて全て決めているとイメージするかもしれませんが、少なくとも現在はそんなことはありません。
なぜかというと、一つの主体だけで良好な都市環境をつくれるわけはなく、行政・民間企業・市民・NPO等の協働が必要ですし、そのためにはコミュニケーション(相手の立場を理解して話をきちんと聞く、人に自分の考えを場面に応じた適切な形で伝える)が求められるからです。
また、現地調査を含めたフィールドワークはこの分野の研究では必須ですので、何度も現地に行って自分の目でその空間の特徴や課題を理解し、そこで暮らす人々や利用する人々の声に積極的に耳を傾ける姿勢が求められます。
B-5. 都市計画の魅力は何ですか?
私の個人的意見としては、夢と社会的責任があることが最大の魅力だと思っています。
誰もが小さい頃に思い描いていた、未来の都市をつくることが現実的に都市計画では可能ですし、一方でそれを行うためには大きな社会的責任があります。
夢があり、社会的責任が大きいということは、私はこの分野ならではのやりがいにつながっていると感じています。
また、一般に大学で学んだことが実社会でそのまま活きることは少ないと思われがちですが、都市計画は公民で実務そのものですから、その意味では実社会とのつながりはきわめて強い分野といえます(これは、学部3年生や修士1年のインターンシップ等でもわかると思います)。
B-6. 実際に都市計画をするために必要なスキルや資格は何ですか?
都市計画のために求められるスキルは、スケジューリングや調整力、調査・分析力、提案力、プレゼンテーション力、コミュニケーション力など多種多様です。
さらに、都市計画は、3次元の空間をあつかうため、マクロ・ミクロで都市構造を把握することが求められ、研究室の学生には技術的レベルはともかくとして、地理情報システム(GIS)の習得を必須としています。
資格については、大学生の間に取得できる国家資格は宅建士ぐらいだと思いますが、就職後は業務内容に合わせて、技術士や建築士などが必要になってくるケースもあると思います。
また、純粋な資格とはいえませんが、博士号の学位も大学教員以外でも立場によっては価値を持つことがあります。
B-7. 姫路の都市計画上の特徴と課題とは何ですか?
この質問は、大学が姫路市に立地していることから頻繁に受けますが、まずいえることは姫路市はもちろん世界遺産の姫路城があることで国内外で大変有名な都市であることは間違いありませんし、駅前の物的環境の整備のクオリティは人口50万人都市としては、目を見張るものがあります。
一方で、都市全体という観点からは、姫路はある種、典型的なわが国の地方拠点都市と言え、それに起因する特徴と課題が見え隠れしています。
例えば、人口減少・少子高齢化という構造的課題だけではなく、戦後成長期に整備した都市的インフラの更新、都市内・都市間の(公共)交通問題、災害危険性の高い住宅や市街地、空き家・空き地なども顕在化しています。
また、皆さんがよく目にする中心市街地(特にお城と駅の間の空間)をみても、物的環境の整備が終わった今、これからはこの空間をいかに持続的に維持管理をしていくのか、この空間を市民や観光客の方にとって楽しい空間にするのか(いわゆるウォーカブルシティ構想)、路地や面的に物的環境の整備の効果を波及させていくか、などが問われていると思っています。
B-8. 都市計画の学術研究とはどのように行うのですか?
詳細は、日本都市計画学会のHPや査読付き論文『都市計画論文集』、査読なし論文『都市計画報告集』をみてほしいのですが、都市計画の歴史や制度、個々の実践的取り組みに関する研究が行われています。
都市計画があつかう範囲は多様ですから、その研究も当然、多様となり、都市における建築・土木・造園等に関わる幅広いテーマが研究対象となります(極端なことをいえば、都市に関わるあらゆることが研究テーマとなるといえるかもしれません)。
しかし、なんでも学術研究になるかというと、決してそうではなく、一般に既往研究のレビューといわれる学術研究ならではのプロセス(要するに、これまでどのような研究が当該分野で行われ何が明らかにされ、何が明らかにされていないかを明確化すること)や、背景・目的・調査・結果・考察、といったような工学系に多く見られる研究の型というものが存在します。
具体的な調査方法は、文献調査やアンケート調査、GISを使った分析、統計分析、シミュレーション、実験、など研究課題と目的設定に応じた方法を選ぶことになりますので、一概にこれというのはありませんが、フィールドワークは基本的にはどのような研究でも必要になると考えています。
それ以外の都市計画分野の学術研究の特徴としては、事実や現状の課題を明らかにすることと同時に、その事実をもとに、では一体誰が・いつ・どこで・何を・どのようにすればその問題は解決できるのか?という建設的提言が求められることにあります。
B-9. 環境人間学部での都市計画教育の特徴は何ですか?
そもそも論からいうと、日本では都市計画教育は一般的には工学部系統の学部が圧倒的に多く、あるいは生活科学系学部でも建築系のコースや学科での教育が行われていることが多い中で、環境人間学部では文理融合学部として誰でも都市計画を学べること自体が大きな特徴といえます(なお、建築士受験資格関連科目との対応関係は毎年詳細の変更がありますので必ず自分で調べるようにしてください)。
また、環境人間学部では、合理的で最適解の解明を重視する工学部とは異なり、人間学を基軸として人々の日常的な暮らしの関心から生活空間としての都市にアプローチをしていくことを大切にしていますので、例えば、私が担当している2年前期の「まちづくり論」では1年前期の「人間学」や1年後期の「現代都市社会とまちづくり」から発展的に、生活者として関わる都市の不動産や土地利用について講義しています。
その上で、「まちづくり論」の上位科目であり、2年後期に開講される「都市計画」の科目は、オーソドックスな都市計画を学ぶ科目として設定しており、教員のバッグラウンドや専門性から若干の違いはあるにしても、どこの大学でも基本的には同じ内容であると考えてください。
さらに、環境人間学部では、都市計画を実務で行う上で今や必須のGISスキルも3年前期「都市空間分析演習」に授業として学ぶことができ、都市計画と同時に農村計画や地理学、建築系や緑地系の科目も履修できますから、自ら学ぶ意欲をしっかりと持てば都市計画に関わる相応の知識やスキルを得ることは可能だと思います(つまり、基本的な考え方として、1年後期から2年生はこの分野で必要な知識を習得することを第一義的目標とし、3年前期で計画に必要なGIS技術を学び、3年後期でゼミ生だけを対象とした形での計画演習を行います)。
研究室のこと(ゼミの進め方、進路等々)
C-1. 研究室とは何ですか?
大学では、学生が自分の希望する研究室(=ゼミとも呼ばれます)で卒業論文や修士論文を書くというのが一般的です。
環境人間学部の場合は、学部2年生の後期に研究室訪問などを経て、3年生から研究室に配属され(他大学の工学部系の都市計画研究室は通常4年生に研究室配属があり、これと修士2年を合わせた3か年の教育・研究体制が一般的です)、卒業研究に取り組むことになります。
研究室は、環境人間学部の場合は各学年4名~5名程度ですから、少人数で共通したテーマに基づくチーム型のゼミ活動や個々人の研究を進めます。
もちろん、大学生活として親睦や友人関係をつくるという意味もありますが、「研究室」という以上、実践的な活動と共にやはり学術研究をし、社会に貢献することが最も重要です。
なお、指導教員の研究テーマに合わせて学生が研究を行うというのは、都市計画研究室では全くありませんので、都市的空間を共通項に学生が好きなテーマを自分で設定して自立的に調査研究を行うことになります(つまり、教員はあくまでアドバイザーでしかなく、主体は学生側にあります)。
C-2. 都市計画研究室の特徴は何ですか?
都市計画という分野の特徴から、学外との協働に基づく実践的活動と、研究成果の具体的かつ現実的な提案、論文投稿を含めた対外的活動や研究の報告・公表、を重視しています。
また、都市計画の現場では必ずしも目に見てわかることばかりではないので、十分な事前調査のうえでのまち歩きを研究室学生が主体的に行うことも大切にしています。
スキル的な話でいうと、地理情報システム(GIS=Arc GIS)が研究室としてのコアになり、GISを介した地域貢献も積極的に行っています。
学部生については、都市計画を行う上で必要な専門的知識や経験を得ることと同時に、社会人基礎力の向上と進路を考えるための機会として、研究室PJ(前期の実践PJ・調査PJ、後期の計画演習PJ)に3年生は春休み中の準備期間を経て4月から12月まで参加してもらいます。
大学院生では、スキルや進路の方向性にもよりますが、自身の研究活動を進めながら研究助成金の獲得や対外的な発表、都市計画に関わるコンペ、学会活動などにも参加することを推奨しています。
また、学部生・大学院生ともに、希望者には姫路市内を中心に、短期・長期の実践的インターンシップの機会を提供しています。
C-3. どういう学生が都市計画研究室を希望することが多いですか?
これまでの経験でいうと学部生では、①もともと建築士を目指して入学してきたが何か違うと感じて社会デザイン系を選択した学生、②高校の時から都市計画やまちづくりに関心があった学生、③公務員になった際に役立つ知識やスキルを得たいと思った学生、④宅建士など国家資格を取得して専門分野で活躍したい学生、⑤大学院に進学することを前提にしたキャリア形成を考えている学生、⑥講義を通して都市計画や不動産に興味を持った学生、⑦姫路のことに関心がある、などが多いと思います。
また、都市計画が得意とする空間は都市的空間ですから、総じて(大)都市が好き、そこで働きたい、住みたいといった学生も多いと感じています。
なお、これらはあくまで一例ですから、そこに当てはまらないからと言って何か問題があるわけではなく、関心があるのであればまずは研究室訪問をしてください。
C-4. 都市計画研究室のゼミ生の主な進路は何ですか?
個々の学生の興味関心によりますが、学部生については概ね、本学or他大学の大学院への進学、不動産やハウスメーカー(設計は除く)、公務員(県・市町村)というのがこれまでの卒業生では多い進路といえます。
大学院生(博士前期課程)では、学部時代に何を専攻したかにもよりますが、都市計画コンサルタントや技術系の公務員、開発系の大手不動産会社など、より専門性を活かした分野に進むことが一般的です(都市計画分野では修士課程に進んだとしても就活等で何かマイナスになることはほとんどなく、むしろプラスになることが多いと思ってください)。
いずれにしても、都市計画は生活に関わる基礎的分野ですので、皆さんが思っている以上に、大学で学んだことを将来的に活かせる範囲は大きいものと思います。
C-5. GISを習得するにはどれくらいの時間が必要ですか?
環境人間学部では3年前期に「都市空間分析演習」を開講していますので、まずはこの科目を受講してもらい、基礎的操作方法やGIS(Esri社のArc GIS)の特性を理解することが重要です。
GISの基礎的操作方法だけであれば、ハードルはさほど高くありませんし、多くのマニュアル本もありますし、環境人間学部のPCルーム(A207教室)でソフトウェアを使えるようにしてありますので、半年もあれば問題なく使いこなせるはずです。
一方で、GISを使ってどのように都市計画的課題を明らかにし、これを解決するためにGISをいかに使うかは、都市計画に関わる知識や経験が別途必要になります。
なお、簡易的なGISのソフトは無料でDLできますし(例:MANDARA)、「地理院地図」や「都市構造可視化計画」などもGISがどのようなものかを知るきっかけとして有用だと思います。
C-6. 都市計画研究室ではゼミはどのような形で行われるのですか?
2024年度の前期を例にすると、ゼミは、月曜日の1・2時限目に3年生・4年生合同で行っています(研究室に博士前期課程の大学院生や研究生がいる場合は、いずれも院生や研究生も参加します)。
PJゼミとは、研究室PJの進捗報告を行う場で、3年生が関わるPJの進捗報告を行います(4年生以上はアドバイザーです)。
論文ゼミとは、卒業研究・修士研究の進捗報告を行う場で、4年生や大学院生は卒業論文・修士論文の進捗報告を隔週で発表し、3年生は前期は基礎的勉強、後期は卒業研究に向けたプレゼンの機会となっています。
なお、3年生になると研究室中心の大学生活になりますし、3年生は授業外でも研究室PJに関わる作業やフィールドワークもありますので、毎日アルバイトをしたい学生、学生団体やサークル活動を優先したい学生は都市計画研究室とはマッチしないと思ってください(同様に、4年次に卒業研究よりも就職活動を優先したい学生はマッチしません)。
研究室に海外出身の研究生がいる場合は、留学生ゼミとして、日本の都市計画の基礎的理解や日本語自体のスキルアップを目的とするゼミを短期集中型で行うこともあります(その場合は、4年生ないし修士学生が主にサポートします)。
C-7. 夏ゼミとは何ですか?
都市計画研究室では、他大学の都市計画系の研究室と同様に、夏休み期間中に夏ゼミを行い、まち歩きやOB/OG、あるいは他大学の先生を交えたゼミ合宿を1泊2日形式で行っています。
この夏ゼミで、3年生は前期の学びや既往研究のレビューをふまえて、卒業研究のテーマを決定します(4年生以上は研究の進捗報告会です)。
これまでの訪問先の一例として、大阪市や長浜市、岐阜市などがあり、現地で専門家からの説明を受けた上でまち歩きもしています。
なお、2020年から2022年度は新型コロナウイルスの影響により、オンライン形式の研究進捗報告発表のみを研究室OGの現在の活動報告を交えて行いました(2023年度からゼミ合宿スタイルを再開しています)。
C-8. 計画演習とは何ですか?
計画演習は、3年後期(全員参加)及び4年後期(有志のみ)に「専門ゼミナール」とEHC教員PJ「播磨プランニング・ラボ」の枠組みで行う、実際の都市的空間に対して行う計画シミュレーションです(全国の都市計画系の学科や研究室で一般的に行われています)。
概ね地区計画程度の空間スケールを対象にして、まちの将来像や課題を設定し、持続可能な発展に導くような具体的な土地利用計画や施設計画を行い、成果を地域や市役所等にフィードバックします。
一連の計画演習の中で、今の都市計画に必要な考え方、プロセス、スキル、プレゼンテーションなどを包括的に学びます。
都市計画研究室では、この計画演習を学部時代の都市計画に関わる専門教育及び研究室PJとして、最も重要視しています。
C-9. 都市計画研究室では、なぜ都市部だけではなく、離島でのPJも行っているのですか?
これについては、環境人間学部の「くらすペディア」のHPに「都市×離島=地域の暮らしを相対的に見る力!」という内容の記事で詳しく書いてありますので、そちらを参照して下さい。
学部生にはテーマや対象はそれぞれだとしても、都市計画の専門的知識や経験を得る前に、都市で暮らすことの特性や、何かを計画をすることとそれを実行することの重要性や苦労、面白さ、どの分野に進んだとしても求められる社会人基礎力(自ら社会に一歩踏み出す力、チームで協働する力、粘り強く考え抜く力)をPJ活動を通して身につけてほしいと思っています。
また、国公立や私立を問わず、都市計画系の学科や研究室では3年生に通年型のPBL(プロジェクト型教育)を行うことはきわめて一般的ですので、この意味でも研究室PJを通して学内の座学だけではなく実社会での学びの価値や現場感覚を得てほしいと学生には期待しています。
なお、今のところ研究室PJの対象空間は、大学が立地し、離島から都市部まで様々な地域類型が存在する姫路市内及び周辺市町に限定して行っています。
C-10. 都市計画研究室ではどのような場所や頻度でフィールドワークを行うのですか?
都市計画研究室では、フィールドワーク(現地の物的状況観察や、インタビュー調査、実測調査等を含む)は研究室PJ及び卒業研究等で必須のこととしています。
研究室PJでは、対象となる地域へ何度も足を運び、キーパーソンへのヒアリング調査や地域の方々との信頼関係を構築した上で協働作業を行うことが多々あります(移動時には大学バスを使うこともあります)。
卒業研究や修士研究では、基本的には個々人で対象とする都市的フィールドに自分で訪問し、十分な事前準備と目的を持った現地調査やヒアリング調査を行うことになります。
ですので、一概にどのような場所や頻度というのは言えませんが、兵庫県内だけではなく県外も十分にありえますし、研究室PJでは毎月、現地訪問というのもありえます。
また、研究室の学生主体のイベントとして、関西圏での新歓まちあるきを行っており、これもフィールドワークの一つといえます。
C-11. 大学院進学は必要ですか?
まず、他大学の工学部系の都市計画関連学科ではおよそ半数の学部生が大学院の博士前期課程(修士課程とも呼ばれます)で学び、全国的に飛び級制度を活用した5年間プログラムや、学部と修士2年の6年間一貫教育を1つの教育プログラムとする大学も国公立・私立でも最近増えていますし、ドイツでも修士号の取得が都市計画の専門性の最低要件と理解されています。
これが意味することは、やはり学部だけではきちっとした専門性や実社会で通用する技能や考え方を身につけることは専門的な学部や学科であっても難しく、現代都市社会が抱えている都市計画課題も多様かつ複雑になっているといえます。
もちろん、学生それぞれの事情もありますし、それぞれの人生ですから最終的には自分で決めることですが、私は都市計画が持つ特徴(社会的影響力の大きさ、総合的かつ中長期的判断が求められる高度な専門性)を考えると、無償化対象ということだけではなく、就職の可能性を広げる、自信をもって実社会に出る、その後の人生を豊かにするような様々なことを経験する(例:海外留学、中長期的インターンシップ)、という意味でも大学院進学をゼミ生には推奨しています。
なお、大学院の受験は学部とは趣旨や科目数、時期等が全く違いますので、関心のある学生は学内で開催される大学院入学説明会や、他大学の大学院向けのオープンキャンパス、HP等で情報を収集し、早めに必要書類や試験科目(場合によっては過去問)をみて、準備することが大切です。
最近では、学部を卒業され公務員や地域で活躍されている方でも、あらためて大学院(修士・博士)で学びたいというニーズは全国的に増えていますし、本学でも長期履修制度や、夜間開講や集中講義等による支援体制もあります。
C-12. 学部卒で公務員を目指す場合は研究室活動との両立は可能ですか?
環境人間学部では、3年生から外部専門教育機関とのコラボとして、学内での公務員講座を開講していますので、それを受講することを研究室としても推奨しています。
都市計画を学ぶことは、GIS技術を含めて、公務員になっても基礎的知識やスキルとして、仕事でも活かせると思っていますし、特に小規模の自治体では技術職・事務職関係なく、都市計画行政を担うことがありますので、その意味でも都市計画を学び公務員を目指すことは十分考えられる選択肢だと思います。
ただ、公務員を目指す学生に気を付けてほしいのは、公務員の試験勉強は長期間にわたりますし、一般的に内定(合格)も民間企業よりも遅くなりますので、卒業研究をする際には前倒しで研究計画をし、3年後期から調査することが必要になります。
ですので、自己管理ができる学生であれば、公務員の勉強と研究室活動の両立は可能だと思いますし、過去の学生をみてもそのような学生はいます(一方で、公務員試験のためにゼミ活動には関わらないor卒論は手を抜きたいという学生は、都市計画研究室では受け入れできませんので注意してください)。
C-13. 学部卒で都市計画分野の民間企業に就職する場合、宅建士は必要ですか?
宅建士は希望する分野によってはもちろんプラスに評価されますが、あらゆる資格と同じで、資格を持っているだけで就職ができるとは考えない方がよいです。
国家資格を取得し、専門性を高めようと努力すること自体は好ましいことですし、建築士等と異なり受験要件の門戸が広いことも歓迎すべきですが、この資格が具体的にどのような場面で必要とされ、どのような分野で通用するかをまずは自分で良く理解することから始めてください。
一方で、宅建士は生活に密着した不動産に関わる知識を得ることにもつながりますから、賢い消費者になりたい人や、あるいは宅建士をスタートとして、その他の不動産関係の国家資格(例:管理業務主任、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士)を取得したいと思っている人にはお勧めの資格といえます。
なお、一般論として、デベロッパーといわれる不動産の企画・開発分野を希望する場合は、企業の規模にもよりますが、大学院卒が求められる傾向も強いと感じています。
C-14. 2年次の研究室配属の実施方法は?
都市計画研究室では、「希望者は、10月期の第一回研究室訪問期間中に、事前にメールでアポイントをとり、研究室HPのFAQ等もよく読んでから研究室訪問をしてください」と学生にアナウンスをしています(11月期の第二回研究室訪問は予備調査等の結果をみて、10月期の研究室訪問を未実施であり、かつ強く都市計画研究室を希望する学生のみを対象としています)。
研究室訪問は、原則、1人ずつ指導教員の部屋にて面談方式(30分~45分程度)で対応します。
また、面談時には、1.氏名・学籍番号、2.出身地、3.希望する進路、4.卒業研究で取り組みたいテーマ・理由(複数でもかまいません)、をA4一枚以内に作成し、持参してくるように指示しています。
例年、第一回及び第二回の研究室訪問の合計として10名程度の学生と面談をしています。
環境人間学部のこと(学部の特徴、系選択等々)
D-1. 環境人間学部での学びのコツは?
環境人間学部は、生活科学系学部ないし教養系学部といえますが、1学部1学科ということで学部生は文学から環境科学まで幅広い科目を履修することが可能です。
それ自体は他大学と比べてもメリットと言えますが、一方で専門性という意味では自分で明確な考えをもってどのような科目をいつ履修するかを真剣に考える必要が他大学の○○を専門とする学科よりもあります。
つまり、カリキュラムマップなどを見るとともに、人任せにせず各科目のシラバスを自分できちんと理解し、卒業後にどのような自分でありたいかを考え、目的をもって学ぶことが重要です。
また、どのような科目であれ、演習や講義問わず、受け身ではなく、自ら学ぶ姿勢と予習復習などを怠らないことが何よりも重要です。
D-2. 研究とは何ですか?
いろいろな言い方があるとは思いますが、研究とは「新しいことの発見」だといえます。
この意味で、「これまでのことを学ぶ=勉強」とは、方向性や考え方が違うことを理解することが必要になります。
また、経験則として、研究は基本的には個人作業ですから、自分に向き合い、何を何のために明らかにするのか?それはこれからの社会の発展にどのような意味を持つのか?を問い続けることになるのだと思います。
学部生の卒業研究では、まずは学術研究のやり方を学ぶことがメインとなりますし、そのための事前学習も必要になりますので、本当の意味で研究をするのは大学院に入ってからと考えてください。
D-3. 建築も都市計画も興味がある場合はどうしたらいいのですか?
この質問は1年生から頻繁に聞きますが、環境人間学部の履修モデルとして、建築士を目指して入学してきた学生は、環境デザイン系に進んでください。
環境デザイン系に進んだ学生のうち、2年後期の都市計画の講義等で都市計画に強く関心を持つ場合は、大学院で都市計画研究室を選択してください(過去の大学院生をみても、全国的にも、このパターンは数多くありますし、全く問題ありません)。
D-4. 学部の1年生や2年生の間にしておくべきことは何ですか?
都市計画やまちづくりは、実社会そのものですから、まずは新聞や新書、専門雑誌(例:学内図書館の日経アーキテクチャ)を読むなどして世界や日本、それぞれの地域で何が起こっているかを知り、関心を持つようにしてください。
また、空いている時間に、様々なタイプの都市やまちを調べ・訪れることは、その後の研究にも必ず活きてくると思います。
なお、毎年状況は微妙に異なりますが、系選択だけではなく研究室選択の際にも、GPAが一つの判断基準になる場合がありますので、その後のことも考えると、良い成績をとっておくことは重要です。
D-5. 明確にやりたいことが見つからない場合、系選択やゼミ選択はどうしたらよいですか?
まず、学部1年生・2年生の段階で100%これがやりたい、この系・ゼミでこの分野を学びたい、と決められる学生はほとんどいないと思いますし、系選択・ゼミ選択を前にして悩むことはごく自然です(というのは、自信をもって判断するだけの知識を有していないからです)。
適切なアドバイスになるかわかりませんが、学部の系選択・ゼミ選択では少し肩の力を抜いて、この分野になんとなく興味がある、授業を聞いてみるとこの先生は面白そうだ、研究室で取り組んでいるPJに関心がある、ぐらいでもかまわないと思います(ただし、建築士になりたい希望がある学生は除きます)。
その上で、最終的に決まった系やゼミでまずは一生懸命頑張ってみることが、次のステップにつながるものと思いますし、食わず嫌いにならず、まずは何でもチャレンジしてみるということがその後の本当に自分がやりたいことは何か?を知るきっかけにもなると思います。
D-6. 学部の1年生ですが、先生と面談することは可能ですか?
都市計画やまちづくりに関心があって環境人間学部に入学した学生もいると思いますし、あるいは私の授業を聞いて関心を持った学生もいると思いますので、事前にメールで連絡をしてくれればアポイントをとり、時間をとって話をすることはもちろん可能です(学ぶ意欲のある学生はいつでも歓迎します)。
環境人間学研究科のこと(大学院の特徴等々)
E-1. 環境人間学研究科は無償化の対象ですか?
県立大学の学部と同様に大学院も無償化の対象になっています。
2023年12月時点での詳細情報は大学のHPに掲示してる資料のとおりです(わからないことは、大学に直接問い合わせてください)。
E-2. 環境人間学研究科の特徴は何ですか?
大学院環境人間学研究科の特徴は、学部と同様に学際性を重視しながら、私たちの生活や暮らしに関わる分野について深く専門的に学べることです。
また、共通的科目として、リサーチトレーニング科目が用意され、研究倫理や研究発表について学び、実践する機会も設けられています。
主に社会人の方に対しては、夜間開講や部分的には遠隔型の授業、あるいは長期履修制度も実施されています。
E-3. 都市計画を専攻するうえで、他大学の大学院との違いは何ですか?
既にこのHPでも述べていますが、都市計画は総合的かつ中長期的視点が必要ですから、学際性は都市計画の分野では弱みではなく強みと思ってください。
もちろん、大学院生ですから、他大学と同様に、学会発表や修士研究など、研究活動は学部時代とは違ってより専門的でより実践的になると思います。
他大学の大学院との学びの大きな違いは、都市計画を専攻しながら、建築系や造園系、社会科学系の関連科目を履修する機会の多さだと思います。
特に、三田市にある「兵庫県立人と自然の博物館」の先生方は環境人間学研究科の先生方でもあり、造園系やまちづくり系の科目の履修をすることができます(これは都市計画の研究や実務を行う際に貴重な経験になると思います)。
また、他大学の工学系の研究科ではどうしても大人数の院生が在籍し、教員の目が届かないこともありうりますが、少なくとも都市計画研究室では定員(修士の場合は各学年2名、博士の場合は各学年1名を上限)を設けていますので、そのような心配は一切ありません。
E-4. 環境人間学研究科を修了して、大学の教員やそれに準ずる研究者になることは可能ですか?
これは専攻する分野に相当影響を受けますので、一概にどうこう言える話ではありませんが、本学の環境人間学研究科の博士後期課程(いわゆるドクターコース)を修了し、大学の教員やそれに準ずる立場になっている方々はいます。
私自身も、博士後期課程の指導担当ですから、都市計画分野で博士前期課程に続いて博士後期課程に進みたいと強く希望し、同時に必要十分な研究能力を有する大学院生がいる場合は、受け入れることは可能です(まずは相談をしてください)。