基調講演

2025年日本国際博覧会とSDGs実現への貢献

檜垣 亨(ひがき とおる)

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 広報戦略局 審議役

【略 歴】

 1960年生まれ。1986年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。同年、三菱総合研究所入社。専門は、行政運営、交通政策、国土計画など。調査・研究部門に従事した後、理事長秘書、広報部副部長を務め、2019年9月より博覧会協会へ出向し、現在に至る。技術士(建設部門)。

【要 旨】

2025年に開催が予定されている日本国際博覧会は、わが国としては2005年名古屋で開催された愛・地球博以来、20年ぶりの万博となります。また、大阪では、1970年の大阪万博以来、55年ぶりとなります。

最近の万博は、かつての国威発揚型や文化紹介型から世界の課題解決型に移行しており、今回の万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」です。現在、世界はコロナ禍で、いのちの大切さが再認識されており、テーマは時宜を得たものとなっています。体育・スポーツに取組むとき、一人ひとりの「いのち」はまさに輝いており、未来社会をかたちづくっていきます。

また、国連が掲げたSDGsの目標達成時期が2030年に設定されており、万博もこのSDGsに貢献すべく計画されています。

今回は、こうした背景のもと、万博とは何か、大阪・関西万博はどのようなものかについてご紹介するとともに、SDGs実現に向けた取り組みやスポーツと万博の関係などについて講演します。