本ページでは、『ユドナリウムコネクト』を用いてボードゲームをデジタル化したものをいつでも遊べるようにする方法を説明する。
※本ページは、『ユドナリウムコネクト』のゲームデータの作り方・保存方法について、説明が必要なもの以外は割愛する。
※本ページは、2025年10月19日更新版であり、今後のアップデートによって仕様が変更される可能性があることに注意。
『ユドナリウムコネクト(図1-1)』とは、ボードゲームに特化したオンラインプラットフォームである。会員登録不要で、WEBブラウザ上から無料で利用できる。
これはオープンソースの『ユドナリウム』を基にしており、ボードゲームを作る人・遊ぶ人の双方にメリットのある環境を、オンライン上で提供している。
なお、『ユドナリウムコネクト』は『ユドナリウム』とは別のシステム・サイトであり、サーバーも共有されていない。『ユドナリウム』のデータを『ユドナリウムコネクト』で使用できる場合もあるが、その逆(『ユドナリウムコネクト』のデータを『ユドナリウム』で)は使用できない可能性が高い。
謝辞:
『ユドナリウムコネクト』製作者の藍田あん様に、プラットフォーム提供の感謝を申し上げる。
図1-1:『ユドナリウムコネクト』のロゴ
手順の最初に『ユドナリウムコネクト』(図2-1)へアクセス!
ユドナリウムコネクトには、プレイヤー間でゲームを共有するための場として「ルーム」というものがある。ルームには名前とパスワードを設定することで、パスワードを知っている人のみが入れる場を作ることができる。
図2-1:ユドナリウムコネクトの最初のページ
ルームへの入室は1人で遊ぶ場合には不要で、複数人で遊ぶ場合には必要になる。
入室方法は以下である。
画面左の「メニュー」から[接続]を左クリック(図2-2)
[ロビー(ルーム一覧)を表示]を左クリック
「ロビー(図2-3)」のウィンドウが表示されるので、自分が入りたい部屋の[接続]を左クリック(入室したいルームはルームIDとルーム名で識別できるので、ルーム作成者へ確認)
ルームのパスワードを設定して[入室]を左クリック
【TIPS】
『ユドナリウムコネクト』では、自身のマウスカーソルや自身だけがみえるカードなどに「ニックネーム」が表示される機能がある。図2-1の「あなたのニックネーム」という欄は自身のニックネームを入力しておくことで、互いの存在がわかりやすくなるのでぜひ設定しよう。
図2-2:ルームの入室①
図2-3:ルームの入室②
ルームの作成が必要になるのは、自身が遊ぶゲームのZIPデータを持っており、ルームに人を呼ぶ場合である。ルーム作成方法は以下である。
画面左の「メニュー」から[接続]を左クリック(図2-4)
[ロビー(ルーム一覧)を表示]を左クリック
[新しいルームを作成]を左クリック
「ルーム名」と「パスワード」を入力して[新しいルームの作成]を左クリック(図2-5)
また、必要に応じて[メニュー]にある[ZIP読込]からルームデータを読み込むことで遊びたいゲームのルームを作成できる。
ZIPデータの作り方は別ページオンラインシュピール - ユドコネZIPデータの作り方 を参照。
図2-4:ルームの作成①
図2-5:ルームの作成②
ルームからの退出はブラウザを更新するだけである。(あるいはタブを閉じる、ブラウザを閉じるでも可。)
【注意!!!】しかし、逆に言うと更新するだけで問答無用で部屋から退出してしまうので操作には注意!
部屋に誰か1人でもいれば、ルームは残っているので、入室の手順を再度行い、部屋に戻ろう。
【TIPS】
『ユドナリウムコネクト』では、「ルーム」を作成したホストという概念がなく、「ルーム」に1人でも残っていれば「ルーム」が残り続ける。この仕様は一方で、だれか1人でも退出していないと「ルーム」がゾンビのように残り続けるので、ゲームが終わった後はブラウザの更新をするかタブを閉じてをして退出しよう。
ここでの「コンポーネント」とは、キャラクター(コマ)・カード(トランプ)・地形・ダイスを指す。
コンポーネントを左クリックでドラッグ&ドロップ
【TIPS】
『ユドナリウムコネクト』では、コンポーネントを複数選択できる。キーボードの「Shift」キーを押し続けつつ、コンポーネントを複数含むように範囲を左クリックでドラッグ&ドロップすることで複数コンポーネントが選択できる。それらのコンポーネントの一つを通常通り移動させることで、選択したコンポーネントも同時に移動できる。
カード(トランプ)・ダイス(コインを含む)は、裏面と表面などの状態が存在する。
これらは簡単に変更できる。
コンポーネントを左ダブルクリック
カード(トランプ)は裏表が入れ替わり・ダイス(コインを含む)はロールされる
【TIPS】
『ユドナリウムコネクト』では、コンポーネントの状態を右クリックして表示されるメニューから意図した状態に変更できる。どうしても操作方法がわからない場合は右クリックで解決できることを覚えておくと便利である。
図3-1:コイン・ダイス・カードの状態変更
カメラの操作方法は2種類ある。使いたい方法に応じて以下を使い分けること。
カメラの上下左右移動
テーブルを左クリック&ドラッグ
(画面の中心を上下左右に移動。)(図3-2)
【TIPS】
キーボードの「A」「W」「S」「D」で左、上、下、右と同様の視点を移動できる。
カメラの回転移動
テーブルを右クリック&ドラッグ
(画面の中心を固定しつつ、カメラからの視点を変更できる。机の周りをまわるイメージに近い。)(図3-3)
図3-2:カメラ操作イメージ①
図3-3:カメラ操作イメージ②
『ユドナリウムコネクト』では、プレイヤーの位置が把握しにくい問題がある。そこで、他者に自信のマウスカーソルの位置を自身が用意した画像を表示する方法を説明する。
作成手順は以下の通り。
画面左の「メニュー」のウィンドウから[画像]を左クリック
表示された「ファイル一覧(図4-1)」のウィンドウに、1ファイル2MBまでの、使用したい画像をドラッグ&ドロップ
(複数ファイルをまとめて取り込むことも可能であり、pngなどの透過画像は透過情報が保持される)
画面左の「メニュー」のウィンドウから[接続]を左クリック
「接続情報」にある[アイコンを変更する]を右クリック(図4-2)
「ファイル一覧」が表示されるのでアイコンに設定したい画像を右クリック
図4-1:ファイル一覧
図4-2:手札エリアの設定(カード判定エリア機能)
「ダイスを作成」では、コインを含めた様々なダイスが、ボタンクリックにより自動で作成可能である。スタートプレイヤーを決めたりする際に使用するとよいだろう。
「ダイスを作成」の実装手順は以下の通り。
テーブルを右クリック
[ダイスを作成]を左クリック(図4-3)
作成したいダイス・コインを左クリック
図4-3:ダイス・コイン作成
テーブルを右クリック
[キャラクターを作成]を左クリック
作成された「キャラクター」を右クリック
[詳細を表示]を左クリック
「キャラクターシート(図4-4)」のウィンドウが表示されるので、[画像変更]を左クリック
設定したい画像を左クリック
また、必要に応じて「名前」「サイズ」「パラメータ(リソース)」なども設定可能である。
【TIPS】
『ユドナリウムコネクト』では、コンポーネントを右クリックし、[開発者メニュー]を左クリックすることで「開発者メニュー」のウィンドウが表示され、特殊な設定ができる。
例えば「キャラクターコマ」の場合、「開発者メニュー」から、[カウンター機能]を追加することで「キャラクターコマ」の名前の横に、パラメータ(例:HPなど)が表示可能となる。
図4-4:キャラクターシート