さくらねこ
『さくらねこ』とは
『さくらねこ』とは不妊手術を行い耳先を桜の花びらのようにカットした地域猫のことです。可哀そうに聞こえますが、麻酔下での処置ですので痛みはありませんし、大切な意味のあるカットなのです。
飼い主のいない地域猫やいわゆるノラ猫は繁殖を繰り返し、多い場合年に４回出産します。1回の出産で平均4～5匹生みますので年に16～20頭ほどの子猫が生まれます。さらに半年後にはその子猫が発情を迎え繁殖が繰り返されます。
出産を繰り返す母猫や増えすぎた子猫は栄養不良になったり事故やカラスなどの攻撃にあったり感染症になったりと健康な生活を送ることがむつかしくなってきます。また、ご近所の方も、糞尿や鳴き声などで苦しまれることもあると思います。その結果猫たちは地域に望まれなくなり、殺処分とならざるを得ない場合もあります。現在殺処分される猫は減ってはきているもののの決して少なくはありません。
このような地域猫を捕まえ（Trap）不妊手術を行い（Neuter)元の場所に戻した（Return）というしるしのために耳先のカットを行っています。これらをTNR活動とよび、一代限りの命を全うさせ過度の繁殖を防止することで、不幸な猫を減らすことにつながります。ですのでさくらねこの耳はとても大切な意味を持っているのです。
当院では月・火・水・土曜日の午後に手術を行っております。お電話で予約をしてください。
慣れない環境で不安で暴れてしまう子も多いので、必ず捕獲機に入れた状態で連れてきてください（捕獲機の貸出もしております）。
また、身体検査無しで麻酔をかけますので、健康状態が極端に悪い猫さんの申し込みはご遠慮ください。
どうぶつ基金経由でのお申し込みの他、直接手術依頼も受付いたします。
お申し込み方法
不妊手術のお申込み方法～どうぶつ基金経由の場合～
TNRチケットを申請し、申請が通った後に当院に予約のお電話をしてください。
手術予約枠は順に埋まっていきますので月の上旬くらいまでに予約されることをお勧めします。
どうぶつ基金経由の場合手術には費用は掛かりませんが、 ワクチンや蚤取りは有料です。当院ではノミダニ予防必須です。
詳しくはどうぶつ基金さんのホームページをご覧ください。
https://tnr.doubutukikin.or.jp/
不妊手術のお申込み方法～直接お申込みの場合～
当院に直接診察時間にお電話でご予約ください。詳細（費用等）はお電話でご質問ください。
さくらねこ手術は、地域猫のための手術です。
術後は耳をカットしますし、残念ながら詳しい手術前検査はできません。
飼い猫の手術は飼い猫枠でお申込みください。
日本動物愛護協会助成金申請に関して
日本動物愛護協会の【飼い主のいない猫の不妊去勢手術実施の証明書】とその領収書に関して、システムが煩雑で分かりにくい為、当院のルールを以下に設定いたします。
① 受付時に、必要事項を記入した申請書を必ずご持参ください。
申請書は受付時にご提示いただけない場合、いかなる理由があってもお受けできませんのでご注意ください。
② 領収書については、協会の指定形式にのっとり発行いたします。
領収書の分割発行及び、但し書き等のご指定はお受けできません。
③ 領収書の宛名に関しましては、事前にしっかりとご確認いただき、受付時または猫ちゃんお迎え時に受付までお伝えください。
④ また、申請者様都合による領収書の再発行や書き直しは一切お受け出来かねますので、ご了承ください。
捕獲からの流れ
捕獲機を仕掛ける
予約日に来院できるよう、直射日光をさけ、危険の無い場所に捕獲機を設置してください。仕掛けている間はその場から離れず猫が入ったら速やかに捕獲機を布などでくるんであげて下さい。
捕獲機回収
餌を仕込んで捕獲した後22時以降の食事は控えてください。（お水は当日の朝まで与えても構いませんが、逃げられてしまうようなら与えないでください。）
連れてくる
当日午前9時～12時に受付してください。捕獲機はお車に置いていただき、まず受付だけ済ませていただければその後の指示をいたします。
お迎え
当日おむかえは基本的に18時～18時半です。（当日の手術状況で時間変更がある場合もあります。）ご希望により一泊することも可能ですのでご相談ください。術後の状況によってはこちらから入院を勧める場合もございます。
リリース
必ず手術の翌日以降に元居た場所にリリースしてください。水とごはんを与えて元気なことを確認してください。
経過を観察
出血している・元気がないなど何か疑問があればご相談ください。治療時に触れない場合は、鎮静が必要となることもあります。
病院への捕獲器搬入方法について
どうぶつ基金さんの動画で丁寧に説明されていますので参考にしてください。