授業紹介

東洋史学研究室の授業について

歴史学の入門に位置づけられる授業としては、「人文学の論点」(1年次)、「人文学入門演習」(1年次)があります。「人文学入門演習」は東洋史と西洋史の教員が一緒に担当し、文献を読みながら歴史学の基本的な方法論を演習形式で学びます。

東洋史学の専門の授業としては、まず「人文学概説(アジア史)」でアジア史研究の比較的広いテーマについて基本的な問題や基礎知識を学びます。「人文学講義」は、教員それぞれの研究テーマにもとづいたより高度で専門的な内容です。概説と講義はいずれも講義形式でおこなわれます。

そのほかに、学生自身が調べたり発表したりする演習形式の授業があります。歴史研究では史料を読みこなすことが必要になります。そのために英文や漢文(古代漢語)資料を読み解くトレーニングをおこなうのが「実践演習」です。3年次3・4学期~4年次必修の「課題演習」は、学生が自らの課題を設定して調査・研究をおこない、その成果を発表する授業です。「課題演習」の授業をつうじて、教員のアドバイスを受けながら卒業論文の執筆に取り組んでいくことになります。

関連する共通科目として東洋史と中国文学の教員によるオムニバス講義「漢文・中国語文献研究法」があります。この講義では中国史の研究に必須である中国文献学の基礎を学ぶことができます。

以上の授業は、東洋史学研究室に属する専任教員がおこないますが、学外からの非常勤講師にもお越しいただくこともあります。2018年度は、京都大学の中砂明徳先生によって「徐光啓と明末の中国社会」と題する集中講義が開講されました。またアジア史と関わる講義として、イスラーム史(マムルーク朝)を専門とする神戸大学の伊藤隆郎先生に、隔年でイスラーム文化についての講義を担当していただいています。大学院では、京都大学の瞿艶丹先生に東アジア近代史・東アジア近代史演習を開講していただいています。


文学部専門教育科目

・人文学入門演習(歴史学・考古学)「歴史学入門」(東洋史・西洋史教員の共同)3学期(1年)

・人文学概説(アジア史2)「南アジアの歴史」 (和田) 1・2学期(2~4年)

・人文学概説(アジア史1)「中国・東アジアの歴史」(土口) 3・4学期(2~4年)

・人文学講義(アジア史)「中国古代史の諸問題」(土口)1・2学期(2~4年)

・人文学講義(アジア史)「南アジア・インド洋海域史研究の諸問題」(和田)3・4学期(2~4年)

・実践演習(アジア史a・b)「漢文入門」 (土口) 1・2・3・4学期(2~4年)

・実践演習(アジア史)「アジア史研究入門」 (和田・土口) 1・2学期(2~4年)

・実践演習(アジア史)「歴史学研究文献購読」 (和田) 3・4学期(2~4年)

・課題演習(アジア史)「アジア史研究の課題と方法」 (和田・土口) 3・4学期(3年)

・課題演習(アジア史)「アジア史課題研究(卒論演習)」 (和田・土口) 1・2・3・4学期火曜1・2限(4年)


関連するその他の科目

・漢文・中国語文献研究法 (土口史記・橘英範・遊佐徹) 1・2学期(2~4年)

・オランダ語(和田郁子)1・2・3・4学期(2~4年)


大学院科目(博士前期課程)

・基礎演習・特別演習(和田・土口) 前期・後期・水曜2限

・東アジア古代・中世史(土口) 前期・火曜4限

・東アジア古代・中世史演習(土口) 後期・火曜4限

・インド洋海域史(和田)前期・月曜4限

・インド洋海域史演習(和田)後期・月曜4限

・東アジア近現代史(瞿艶丹)前期・月曜2限

・東アジア近現代史演習(瞿艶丹)後期・月曜2限


シラバスはこちら