高校生のみなさんへ

大学見学会,ナイトオープンキャンパス,昼のオープンキャンパスへぜひおこしください.

迷っているなら,ぜひ. 本学を選ぶ理由をお伝えできる自信があります.

駅チカ徒歩5分以内.しかも,特急から各停まで全部停まる駅の駅チカ徒歩5分以内です.ついでに寄れる梅田キャンパス.猛暑でも雨でも北風が吹いても空調の効いた地下街を信号待ち無しで移動してみてください.バスいらず傘いらず.通学が圧倒的に楽で早くて,安いですよ.

各イベントへのご参加,ありがとうございました.参加できなかった方は,今後のイベントに是非ご参加ください.お越しいただけた方も,ぜひ.


さて,当研究室のモットーは,「最初は志,最後は執念」です.

道場のように,はたまた育手として,人類はじめ世界を幸せにする志をもって,物事にとりくみ,道具としてロボットを使える場面でロボットを活用し,最後まで,諦めずにやりきる人材を育てようとしています.

誰にも負けぬ一芸を極めれば戦えます.

そして,一芸を極める術(すべ)こそが諸君らを一生喰わせてくれるのです.

ぜひ,自らを鍛え上げるため,門戸を叩いてください.

(以下,用語が難しいと思いますが,そこは辞書を引こう.自分の文章を書くときに辞書を引くようなれば一人前です.読書をして語彙を増やそう.それこそ辞書や百科事典を端から読もう.)


●志望動機のヒント

産業用ロボットは,高校生にとって,理解しにくく,説明のしにくいロボットだと思います.それだけに願書の志望動機で見かけることは少ないですね.それはなぜかというと,一般消費者の生活圏から離れて,ひと目に触れにくい裏方で働いていることの多い「大人」なロボットだから.でもビジネス現場では当たり前の存在です.ですから,志望動機で書きこなせれば,よくあるロボットで書いてきたライバルとは,確実に差別化できますよ.挑戦してみましょう.


まずは,志(こころざし)を立てましょう.

たとえば,こんなふうに.大規模自然災害の頻発,まだ知られていなかった疫病のパンデミック,グローバル化の進行など,様々な問題が人類の前に立ちはだかる困難な時代に差しかかりました.その一方で,技術と社会制度の革新により,いままでよりも安全で安心な生活をおくれる時代が訪れていて,誰しもが自分自身の人生の目的を追求することができる範囲が徐々に大きくなってきました.もちろん世の中でそうなっていない部分の改善改良を進めていくべきであり,例えば,自分の人生の目的の追求にかけることができる時間を拡大する方法の一つは,あらゆる自動化を推し進めていくことです.このとき,投資効果のある量産型ロボットは,理想の世界実現のキーパーツであると私は考えています.投資効果というのは,そのロボットを購入して仕事をすれば,購入に費やした費用以上の利益が得られる,ということです.量産型というのは,おなじ設計図からバンバン同じ型式のロボットを複製できるということです.オートクチュールの一品物が一箇所で稼働しているのではなく,n号機が世界に遍在して多くの人が投資効果を享受しているということです.

次は,その実現方法です.

現場の問題に寄り添って,そもそも何がどうなっていれば良いのか,原理原則に立ち返って,真の課題の発見,課題の困難性の定式化,その解法の導出というステップで研究開発に取り組んでいます.例えば「思考アルゴリズム(コンピュータで計算する手順)」や「システム設計・構築(要素の最適な組み合わせ方)」の方法が,具体的な解法としての成果物になります.

偶然の産物に対しては,なぜうまく行くのか説明(機序解析)を試みます.いまだ世の中に無いアイデアを実際に創って動かして確かめます(系統合).そのための学術上の未解決問題に立ち向かう科学的な態度を重視します. 

最後は,困難な問題に立ち向かう決意を表明しましょう.

困難な問題は往々にして正解がにわかにはわかりません.教科書の巻末に正解集は載っていません.そもそも教科書すらありません.正解のわからない,解き方のわからない問題に,科学者が立ち向かう方法は,ただひとつ.「仮説と検証」の繰り返し,です.検証したらだいたい失敗するのです.何回失敗してもくじけず,次の仮説をたてて,執念でやり続ける.


を鍛える

世の中の課題は,誰かに教えてもらうのではなく,自分で気づくことが正しいです.普段から見聞きした事象から課題を見つけるのです.例えば,「ロボットアイデア甲子園!」は,志を鍛える場になるでしょう.


執念を鍛える

諦めたらおわり.諦めるのは自分をあきらめること.それは悲しくないか.


奥義を手に入れる

実は,産ロボ研には奥義があります.それは「ものごとの捉え方,考え方」についての(鬼滅で言えば)常中の呼吸について述べたものです.例えば・・・

(上述の)課題,解法,結論の3点セット.文章にするときは,文,節,章,全体がこの3点セットの金太郎飴.

そもそも何がどうなっていればいいか,原理原則に立ち返る

出口から入る.そして入り口にむかって遡り,その課題の本質としての,問題の困難性にたどりつけ.それが解くべき問題.

そうしてからその問題が解けたら,同種の困難性を持つ別の問題に水平展開できる.一粒で二度三度美味しい.