これまでに読んだ, または読んでいるSLA・英語教育関連の本をログとして残しています
原著の第二版の訳ですが、2014年に日本語版(「言語はどのように学ばれるか――外国語学習・教育に生かす第二言語習得論」)も開拓社から出版されています。
7. 外国語教育研究ハンドブック 増補版 ー研究手法のより良い理解のためにー. 水本・竹内. (2023).
統計の基礎事項を確認しながら,どのようなときにどのような分析手法が適しているのかを示している素晴らしい本です。
尺度や分布から入り、推測統計学やノンパラメトリック分析の手法まで説明が書かれています。
筆者の専門もあり、練習問題は植物や栽培関連の内容が多いのも面白いです。
10. 心理統計学の基礎 -統合的理解のために-. 南風原 朝和. (2002).
基礎というほど初歩的な内容ではありませんが、ANCOVAなど進んだ内容まで説明されている書籍です。
授業や別の書籍の補足として読むと一層理解が深まる内容だと思います。
11. はじめての第二言語習得論講義. 馬場今日子・新多了. (2016).
非常に読みやすい書籍です。第二言語習得論に関する重要な理論や仮説が身近な例とともにまとまっています。
Oikawaの人生を変えた書籍です。この本の後に小柳(2021)を読むと接続が良いかと思います。
12. 「学ぶ・教える・考える」ための実践的英語科教育法. 酒井・廣森・吉田. (2018).
英語科教育法の内容を広く多角的にまとめています。学習指導要領の内容を踏まえつつも、現場に偏りすぎず、理論と実践のバランスが取れた素晴らしい書籍です。
度数分布表や平均値、標準偏差の理解から始まり、検定や推定へとつながっていく構成です。専門的な用語や複雑な計算は可能な限り少なく、説明がなされているため、初心者でも理解がしやすい内容です。各章も短く、終わりには穴埋め式の練習問題が付いているため、実際に手を動かしながら理解を確認することができます。
14. Fundamental Statistics for the Behavioral Sciences. David C. Howell (9th ed.). (2016).
洋書の統計学入門所の中ではかなり入門的な部分から説明がなされている良書です。第4版に対するものですが、邦訳は培風館から「初等統計学」というタイトルで出版されています。
GLMやGLMMの章もあり、基礎事項を一通り学習した後におさらいをしながら次のステップに進むうえでよい書籍と感じています。
今後開催予定のSLA・英語教育関連のイベントを紹介しています。
J-SLARF
March 3rd. 9:50-17:40
Center for Smart Aging Research, Seiryo Campus at Tohoku University.
【場所】
福岡工業大学
〒811-0925 福岡県福岡市東区和白東3-30-1
【ホームページ】
https://www.jasele49fukuoka.org/
【チラシ】はこちら
Colloquium Talk by Dr. Akira Murakami
Title: Systematicity and individuality in the L2 development and use of English grammatical morphemes: Insights from large-scale learner corpora
August 19th, Monday, 14:40-16:10
Room M203, Multimedia Education and Research Complex Kawauchi Kita Campus, Tohoku University.