本研究室での研究の取り組み方は大きく,システムデザイン系と行動観察・分析系の2つに大別できますが,前者については,デザインしたものについてプロトタイプを作成し,狙った効果が得られるかどうかを評価するプロセスで作業を進めるため,プロトタイプ作成能力が必要となります.
3年生の演習では,最低限のプロトタイプ作成能力を身につけるために,簡単なWebアプリ作成と電子工作実習にも取り組んでいます.さらに,研究の基礎能力を身につけるために,論文を読んでまとめて発表する,研究論文と類似形式でレポートを書く,研究計画を立てるといったことにも取り組んでいます.
2019年度は前期は,コミュニケーションツールを前提としてWebアプリ作成をメインに,後期はRaspberryPiを利用した電子工作基礎と,研究準備(論文を読み発表する,研究テーマ相談)をメインに実施しました.実施内容詳細は以下にあげます.
2020年度は,前期にWebアプリ作成とRaspberryPiを利用した電子工作実習の両方をまとめて実施し,後期は前期で習得した技術を利用した研究もどきに取り組んでいただくことを計画中です.
なお,教員の中の人は必要があったらその都度勉強してどうにかしてきたタイプなので,基本的に難しいことはできません.実装は得意ではないけど,興味はあるという方はビビらず一緒に頑張りましょう.また,突き抜けた実装レベルを求める場合は,自分でたくさん作っていただき知識と経験値をあげていただく必要があります(そのためのできる範囲のサポート(主にものを買う)はします).
(参考画像)
画像上:作成したビデオチャットアプリ
画像中:Webアプリ課題作品
画像下:物理的ボタンとTwitterとの連動課題で作成した回路
(2019年度前期)
HTML+CSSでサイト作成
音声Webアプリ作成(WebRecognition API利用)
リアルタイム チャット作成(FirebaseのRealtime Database利用)
ビデオチャット作成(SkyWay利用)
音声Webアプリとリアルタイムチャットを組み合わせる
ビデオチャットとリアルタイムチャットを組み合わせる
完成したWebアプリを実運用環境に持っていく(FirebaseのHosting設定利用)
テキストチャットデータの分析
Webアプリの作成と簡単な評価実験,レポート作成
PBLの申請準備(ネタを考える,申請書を作成する)
(2019年度後期)
RaspberryPiのセットアップ
LEDの点灯/制御
ボタンからの入力検知
圧電スピーカー,温度センサの利用
人感センサを用いた防犯システム
防犯システムとtwitterの連動
卒業研究テーマに向けた個別相談,テーマ発表,論文発表
4年生の卒業研究のお手伝い(実験協力等)