研究の様子

2020年

中学生・高校生向け

11月20日

電気自動車のエコ運転アシストの公道実験検証

電気自動車は1回の充電で走れる距離(これを航続距離と言います)が短いことが普及に向けた大きな課題の1つです。当研究室ではこれらを運転支援によってある程度改善する研究を行っています。今回紹介するのはアクセルペダルを踏みすぎず戻しすぎないように支援する装置です。平坦路ややや下り坂を走行しているときは、必要以上に加速する必要はありません。そのため、エコ運転にはある程度のスピードに達した時点で惰性で走行するモードに切り替えることがポイントです。ただ、この「惰性で走行する」ためにはアクセルペダル(の踏み込み量)を適度な位置で維持する必要があります。そこで、「ちょうど良いアクセルペダル」になった瞬間に座席下に搭載した振動モータが振動してドライバーへて「いま、そのアクセルペダルはエコですよ」と教えてあげます。実際に市販車両を用いてその効果を検証し、信号の多い日本ではかなりエコな運転ができることがわかりました。ただ、このシステムはまだまだ改善が必要で、今後はその改善や新たなエコ運転支援(車両前方画像と連携)を研究していきます。


6月20日

オンライン授業向けLINEゲームの開発(その2)

今回もLINEで楽しくコンピュータプログラミングを勉強できるようにゲームを開発しました。「配列」という概念とその操作について学ぶ「ズンドコきよし」という5年くらい前に中高生の間で流行ったゲームをLINEに実装しました。これは皆さんご存知、氷川きよしの「きよしのズンドコ節」では「ずん・ずん・ずん・ずん・どこ」に続いて客席から「き・よ・し」という掛け声がかかります。このゲームは「ここを押して」をクリックするとランダムで「ズン」か「ドコ」が返答されます。もし、「ズン」が返答されたらゲームは続きます。次にもう一度「ここを押して」をクリックすると同様にランダムで「ズン」か「ドコ」が返答されます。もし、2回目も「ズン」であればゲームはさらに続きますが、2回目に「ドコ」が返答されるとゲームオーバーで振り出しに戻ります。つまり、歌詞と同様に4回連続で「ズン」が返答されて、5回目に「ドコ」が返答された場合に限り最後に「き・よ・し」も返答されてゲームクリアです。何回でクリアできるかは全くの運です。ただ、コンピュータプログラミングで「配列」という番号のついている下駄箱のようなデータ型を使わないとこのようなゲームは開発できません。無事、ゲームクリアできたら実際にどのように実装しいているか考えてみてください。

キヨシやで(日本大学教員)

LINE公式アカウント:@953iyloe

5月13日

オンライン授業向けLINEゲームの開発(その1)

大型連休明けからオンライン授業が各大学で始まっています。自宅学習を少しでも楽しく進められるように私が担当しているコンピュータプログラミング(科目名:プログラミング及び演習)では下記の数値計算法をLINEで学べるようにしています。

方程式の解を数値的に求める方法の1つとして「二分法」があります。これは最も初歩的な解法です。この練習として0~99までの間に隠された正解を当てるというLINEゲームです。例えば正解が「65」の場合にトーク画面で「30」と発言すると、「正解はもっと大きな数字ですよ」と返答されます。逆に「90」と発言すると「正解はもっと大きな数字ですよ」と返答されます。そして「65」と発言すると「正解です」と返答され、次のチャレンジに向けて新たな正解が再設定されます(もちろん再設定された正解は当てるまではわかりません)。それでは、何回のチャレンジで正解を当てることができるでしょうか。また、その攻略法とはどのような方法でしょうか。さらに、0~99ではなく0~999までの範囲になった場合、最短の回数は何回に変化するでしょうか。それでは、下記のLINE公式アカウント「アカウント名:幾つやねん(日本大学教員)」を登録してゲームに挑戦して、楽しみながら上記を考えてみてください。

幾つやねん(日本大学教員)

LINE公式アカウント:@829gmpef