スペシャルセッションの目的:
神経発達症,精神疾患,パーキンソン病やアルツハイマー病に代表される神経変性疾患など,脳に関わる疾患・特性の理解,評価,支援に関する研究は,近年,神経科学,医学,心理学,工学,情報科学といった多領域の融合により急速に進展している.これらの疾患・特性は,発達期から成人期,加齢期に至る生涯にわたる脳機能の変容と密接に関係しており,その理解には,神経活動,認知・行動,身体状態,生活環境を含む多階層的な視点が求められる.
具体的には,動物モデルを用いた神経生理学的研究から,ヒトを対象とした脳波,脳イメージング,眼球運動,自律神経活動,運動・行動指標などの生体信号解析,さらに機械学習,数理モデリング,神経回路モデル,デジタル脳技術を用いた病態推定・状態評価まで,多様なアプローチが展開されている.これらの技術は,疾患の早期検出やバイオマーカー開発に加えて,脳機能の個人差や時間的変化を捉えるための基盤としても重要である.
また,薬物療法に加えて,認知行動療法,ニューロフィードバック,リハビリテーション,環境調整,教育・育成環境における支援,生活支援システムなど,非薬物的介入や個別化支援の重要性も高まっている.これらを実現するためには,計測技術,データ解析,モデリング,ヒューマンインタフェース,支援システム設計を統合した工学的研究が不可欠である.
本スペシャルセッションでは,生涯にわたる脳機能の理解を基盤として,神経発達症,精神疾患,神経変性疾患を含む精神・神経疾患の理解・評価・支援に貢献する計測,解析,モデリング,システム技術に関する最新の研究成果を広く募集する.分野横断的な知見の集約と将来展望の共有を通じて,脳の多様性と変容を理解し,個々の状態に応じた評価・介入・支援技術の発展に資する議論の場を形成することを目指す.
オーガナイザー:
千葉工業大学 信川創,千葉工業大学 小島 大樹
スケジュール
発表申込締切: 2026年8月28日[金]
発表論文投稿締切: 2026年9月18日[金]
ポスタースライド提出締切: TBD
SSI2026の期間: 2026年11月11日から13日
https://www.sice.or.jp/org/SSI2026/