スペシャルセッションの目的:
精神疾患の特定を支援するバイオマーカーの開発や病態理解に関する研究は,近年,神経科学・医学・工学といった多領域の融合によって急速に進展している.具体的には,動物モデルを用いた神経生理学的研究から,ヒトを対象とした脳イメージングや生体信号解析,さらに観測が困難な脳ネットワーク機構を推定するデジタル脳技術(例:機械学習・生理学的知見に基づく神経回路モデル)まで,多階層的なアプローチが展開されている.また,従来の薬物療法に加えて,認知行動療法や環境調整,教育・育成環境における非薬物的アプローチの重要性が認識されつつあり,それらを支える実験系や支援技術の研究も活発化している.
本スペシャルセッションでは,精神疾患の病態理解および支援・予防に貢献する多階層的アプローチに焦点を当て,生体信号の計測・解析・モデリング手法に関する最新の研究成果を広く募集する.分野横断的な知見の集約と将来展望の共有を通じ,精神疾患に対するより深い理解と多様な支援方法の発展を目指す.
オーガナイザー:
千葉工業大学 信川創,千葉工業大学 小島 大樹
スケジュール
発表申込締切: 2025年8月29日[金]
発表論文投稿締切: 2025年9月19日[金]
ポスタースライド提出締切: 2025年10月3日[金]
https://www.sice.or.jp/org/SSI2025/