あなたのまわりの空間は、目には見えなくとも、空気(くうき:小さい酸素分子(さんそぶんし)や窒素分子(ちっそぶんし)のガス)がつまっている。風が吹(ふ)くと、空気が体にあたるのを感(かん)じるでしょう? 空気の流(なが)れの力がどれくらい強いかというと、金属(きんぞく)でできた重い飛行機(ひこうき)が空高く飛(と)んで、落ちてこないくらい。
部屋(へや)の向こう側(がわ)にあるエアコンから出たつめたい空気があなたにとどくのも流れがあるから。おなべでお湯(ゆ)を沸(わ)かすことができるのも流れがあるから。流れがないと、エアコンの近くだけが冷たかったり、おなべの底(そこ)のところだけ熱(あつ)くなって料理(りょうり)ができない。
つむじ風で落(お)ち葉(ば)が舞(ま)ったり、おふろの水を抜くときに渦がみえる。空気や水などの流体が中心軸(ちゅうしんじく)のまわりに回転(かいてん)するのが渦。渦は流れの中で急(きゅう)に速さが変わる場所。魚(さかな)が泳(およ)いだり、鳥(とり)や虫(むし)が飛(と)んだりするときにも渦をつかっている。流れのないプールの中で泳げば前に進むのも、あなたが流れを作るから。
空気砲(くうきほう)のように、密閉(みっぺい)した箱(はこ)に丸い穴(あな)を開(あ)けて下からポンとたたくと、穴からぽこっと空気が吹き出す。まわりの空気はとまっているから、境目(さかいめ)では急激(きゅうげき)に空気の速度(そくど)が変(か)わる部分(ぶぶん)ができて、そこが軸(じく)になって渦ができる。渦の中心軸(ちゅうしんじく)が、穴の形のまま輪になるとき、ドーナッツの形の渦輪ができる。箱の中に煙(けむり)をいれると、渦輪が見える。
ダンボール箱をガムテープで密閉して、側面にカッターで丸い穴をあけます。箱をポンとたたくと空気のかたまりがとびだします。牛乳パックで小さい空気砲も作れます。けむりを使って、渦輪のかたちも見ます。
場所:西緑地会館
日時:2015年3月26日(木)午前10時半から
対象:安全にカッターを使うことができるなら保護者なしでも。小さいお子さんは保護者同伴で。
参加費:無料
持ち物:ダンボール箱、ガムテープ、はさみ、カッター、空の牛乳パック