中央処理素子(Central Processor Unit)といくつかの部品で小さなマイコン・システムを組むことができます。アーデュイノ(Arduino)はイタリアで始まったのですか、回路図や標準的な動作をつかさどるプログラム(ライブラリ)を公開して、みんなで協力し合いながら育てていくマイコンです。
日本ではルネサスのCPU素子をつかって、Arduinoよりすこし機能の高いマイコン・システムが販売されています。GR-SakuraやGR-Kurumiという名前で、通信販売で入手することができます。プログラムするのに使う計算機言語はC言語です。
C言語で作成したプログラム(スケッチと呼ばれる)をCPUへの命令に変換するには コンパイラーという道具が必要です。Arduinoではフリーのアプリケーションがあります、GR-SakuraやGR-Kurumiは ウェブにあるコンパイラーを使います。
LEDを点滅させたりする簡単なものから、温度や気圧、湿度など気象データを測定して液晶画面でグラフ表示して天気を予報したり、あるいは角速度をはかるジャイロや姿勢を知る加速度センサー、磁気コンパスなどのセンサーをもつロボットの制御など 様々なシステムをつくることができます。
2012年にイギリスで始まった カードサイズのちいさなマイコンです。2016年3月段階での最新型は Raspberry Pi 3B で、wifiやBluetoothもはじめから組み込まれています。電源やマイクロSDカードを含めて およそ1万円で動くセットを揃えることができます。
オペレーション・システムは Linux 系のRaspbianを使うのが標準です。どのようにしてはじめにセットアップすればよいのか マイクロSDカードにダウンロードしたRaspbianを載せて動かし始める方法などは ウェブに情報があります。わからないことはラズベリー好きのひとたちが集まるウェブのフォーラムで質問すると答えてくれたりもします。
アーデュイノと異なるのは アナログ電圧を読み取る機能がないこと、オペレーション・システムが使えるので、ウェブ・サーバーなどの機能を簡単につくれることなどです。センサーをつないで計測するには、センサー回路をI2CやSPIという規格で接続するようです。LibreOfficeや さらにはMathematicaなどが無料で使えます。計算機(UNIX) のシステム・エンジニア気分を味わうことが可能です。
どんなことに使えるかを いま試しているところです。