6月5日 庭の植込みで卵を見つけた。
湿った土の上にそっと置き、乾かないように霧を吹きながら観察した。湿気をすって、卵が膨らんでいった。
エサになる小さいコオロギが必要なので、まず親コオロギを飼育して産卵、孵化させた。
左は6月15日の卵。4個の卵のうち1個はへこんで、成長しなかった。
7月5日孵化した。かわいい♡ エサとして、コオロギをいれた。
地球の上にはたくさんの様々な生物種が共通の祖先から進化(分化)してきた。脊椎動物のグループは はじめはホヤの幼生が成熟しそこねて脊索をもつ動物になり、顎のないヤツメウナギから立派な魚、陸上に進出したカエルやサンショウウオなどの両生類が生まれていった。
両生類(のほとんど)は卵を水中に産み 孵化してオタマジャクシになり 変態して陸棲に移る種が多い。陸棲になっても 皮膚はとても水を通しやすくて 水辺から遠くには離れない。水は口からではなく、腹を湿った面に接触させて体内に取り込む。カエルはふだんじっとしていて、目の前に動く餌動物がくると舌を素早くのばしてスナップして捕らえる。狩りはしない。
トカゲやヘビを含む爬虫類は 陸棲適応がすすみ、皮膚から水が出ていきにくいしくみを作ったので、腹は地面から離している。四肢は体側から横に突き出ていて(ヘビは肢を失ったが)、体全体を爬行させて移動運動する。この爬行ということで爬虫類と呼ばれる。餌動物をさがしておよそ定まったコースを巡り 狩りをする。水辺から離れて活動するので、卵をつくり 卵殻のなかに祖先の胚が水のなかで育った環境をつくっている。機械的に丈夫な卵殻にするのに 材料にカルシウム塩を使う。中の胚のために、空気が卵殻を通れるようにもしている。恐竜の卵の化石がよく研究されてもいる。孵化するときには卵殻が破れるくらいに弱くなる。胚が骨をつくっていくのに卵殻のカルシウムが利用され、骨にカルシウムが移ると卵殻の機械的な強度が弱くなり孵化する準備が整う。
恐竜のなかの一つの系統は鳥類に進化した。鳥も卵を産む。哺乳類では お母さんのお腹のなかで昔の水中が模擬されて胚がそだち およそ一人前になって産まれる 胎生となった。ただし、カモノハシといった 鳥のようなクチバシを持ち 卵を産む変わった動物もいる。移動運動ということでは 鳥は空を飛ぶ。哺乳類の四肢は横方向ではなく体から下に伸び、その四肢による移動運動は爬行運動よりも エネルギーからして効率が高く、また移動運動の速度も早い。ただし鳥には負ける。コウモリは哺乳類のなかでは夜の空に進出した。ヒトが勝てるのは宇宙を翔ぶ能力を獲得したことによる。