2018.5.16 ふ化したケゴ。保湿しつつ卵やケゴがぬれないよう、水で湿らせたティッシュペーパーを卵ケースの外に置いて、飼育ケースを二重にしてある。(1つおいて、下の写真を参照)
2018.5.17 ほとんどがふ化した。クワの葉を食べるケゴ
飼育容器 大型タッパー、食品容器 底にシリコンペーパーを敷いている。
昔の養蚕では竹で編んだ用具などを使っていたが、使うまえにフォルムアルデヒドでバクテリアやカビを殺す必要があった。竹や紙よりはプラスチック製の容器や虫カゴのほうがカイコの飼育に適している。
シリコンペーパーを容器の底に敷くことで 飼育途中に容器の洗浄をしなくてもすむ。
左の写真では、水で湿らせたティッシュペーパーを卵ケースの外に置いて、飼育ケースを二重にしてある。
2018.5.19 一部は脱皮して2齢に。しなびたクワの葉は取り除き、いつでも新鮮なクワの葉を食べることができるようにする。
2018.5.20 ほとんどが2齢になった。
新鮮なクワの葉が充分はいったので、保湿用ティッシュペーパーは必要なくなった。
2018.5.21
カイコをのっている葉ごと仮置き場に移して 古い葉(注意深くカイコがいないか確認してから)を除き シリコンペーパーの上に残る小さな糞を掃除した。
その後 カイコののっている葉をケースに戻して その上に新鮮な葉を 給餌した。
2018.5.23
そろそろ脱皮前の眠にはいっているようだ。
体が大きくなって クワの葉の交換の際にカイコを見落とすリスクは減ってきたが 隠れていたりするので 油断はできない。
2018.5.25
ほとんどが3齢になった。1齢のときは葉の表面からこそげて食べていたが、いまは葉に穴を開けて縁をムシャムシャ さかんに食べている。
カイコが過密になってきたので 飼育容器の数を2倍にふやした。9リットルプラ容器にカイコ約100頭、飼育環境を過湿にしないために蓋はしていない。
2018.5.30
4齢になり とてもよくクワの葉を食べている。
積み重ねることのできるプラスチックの角箱の底にシリコンペーパーを敷いている。シリコンペーパーも湿りがちなので 掃除の頻度も上げている。
2018.6.1
一部が眠に入り 5齢への脱皮を準備中となった。餌の消費速度は低くなっている。
2018.6.2
脱皮して5齢になるカイコが多い。
左に脱皮殻、中央に脱皮中のカイコがいる。
2018.6.5
5齢となったカイコが旺盛な食欲をみせている。糞も多い。葉をたべて 残った葉脈についているカイコを取り上げて 別のシリコンペーパーの上に移す。プラスチックの飼育箱の下敷きのシリコンペーパーの上の糞や食べ残しの葉を捨てる。綺麗になった下敷きの上にカイコを戻し、大量の新鮮なクワの葉を給餌する。
2018.6.9
1−2頭が熟蚕となり、 皮膚の透明度があがり黄みがかった色になった。
牛乳パックでつくった「まぶし」をいれた飼育箱に移したところ まぶしの一区画にはいりマユをつくるための基礎工事を始めた。部屋の各部分に糸を張り巡らしている。
マユを作り始めて 大きな糞と尿を出した。
2018.6.13
1頭をのぞき すべてのカイコが「まぶし」でマユをつくっている。
まぶしの下にはシリコンペーパーが敷かれており、たくさんの尿が出た場合にはティッシュペーパーなどで吸い取っている。
急に低温となった日には(それが原因であるかはわからないが)熟蚕となってから 、あるいはマユを作り始めてから 黒ずみ死亡するカイコがいくらか出た。
2018.6.16
収穫したマユ。左の容器は うまくマユづくりができなかったペコペコのマユ
マユのなかでサナギに変態中(左)、サナギ(右)
2018.6.26
サナギが羽化して蛾になりはじめた。(マユを開いて取り出しておいたサナギが羽化した)
翅はあっても カイコはとべない。はじめに羽化するのはオスが多い。メスが羽化するとその匂い(フェロモン)をオスが感じて、さかんに翅を動かしながらメスに近づく。カイコと近縁の種はつがいが飛びながら交尾する。
2018.6.29
交尾しているカイコガ
右の体が大きい方がメス。わきで翅を盛んに振動させている別のオス。
2018.6.29
産卵するカイコガのメス
牛乳パック(白、緑のパックがよい)を6.5cmの巾で切り 外枠にする。6cmの巾で切り2つにし その真ん中を半分切ってスリットにする。2つを十字に組み合わせ、半分になるよう折り筋をつけて外枠の中に差し入れる。
皮膚がすこし透明気味になったカイコの幼虫は、口から糸を吐き出してマユをつくる準備をはじめます。後ろの方の脚で体を支えて 頭をもたげて糸を吐いて固定できる壁面があることが必要です。牛乳パックやトイレットペーパーの芯でつくる「まぶし」はその条件に適合します。
マユをつくりそうになったら 飼育箱のなかにまぶしを置きます。最後にたくさんの糞と尿をすると あとは高いところに登りマユ作り場所を探します。
カイコの幼虫は3日がかりで1500mの糸をはいてマユをつくり、そのなかで サナギになる
(左は微速度撮影の動画、プレイの右向き矢印をクリックすると再生される)
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