★10/12(土) 「日本福祉大学同窓会設立70周年記念事業 日本福祉大学セミナー(新潟)開催(会場 朱鷺メッセ)
【講演会】「ダウン症の娘(こ)と生きて ~翔子とのこれまでの歩み~」講師 金澤泰子さん 金澤翔子さん
セミナーは書家金澤翔子さんの揮毫で始まりました。今回のセミナーで披露する言葉は「飛翔」です。早くはない動きですが体全体で力強く筆を運ぶ翔子さんの姿に参加者の視線が集まりました。「飛翔」という書の中に翔子さんの生命力が現れているように感じました。また書家であり母でもある金澤泰子さんがそばでサポートしている姿もとても印象的でした。
金澤泰子さんのご講演では、「ダウン症という障がいを持って生まれてきた翔子さんを母としてどう育てていけばいいのか」、子育ては母泰子さんにとっては「絶望」から始まったといいます。翔子さんが小学生のころ他の学校への転校を促されたことに納得がいかずしばらく学校へ行かなかった期間を家で過ごすことになり、もともと書家であった母泰子さんが「般若心経」を書かせて過ごしたことがあったそうです。この期間こそが翔子さんが書家となる基礎になったとのことです。母泰子さんによると翔子さんの作品には見る人に涙を流させるほどの力を持っているといいます。
そんな翔子さんも今では一人暮らしをしています。親なき後のことは母泰子さんも心配があるようですが、これからも翔子さんが自立して暮らしている姿を少し離れたところから見守っていきます。
講演を終えて、改めて翔子さんが登場。マイケル・ジャクソンの曲に合わせ大好きなダンスを披露して会場から大きな拍手が沸き起こっていました。金澤泰子さん、翔子さん、楽しい時間をありがとうございました。
【在学生との交流会】
愛知県出身の4名の学生の皆さんと同窓生との交流会を行いました。一人ひとりから、大学でのゼミやサークルで取り組んできたことを紹介していただきました。同窓生から「昔あったサークルはまだ残っているか」「どんなことを学んだか」[共生社会について」など、いろいろと意見交換がされました。
学生の皆さんは来春、特別支援学校、小学校にそれぞれ教員として勤務されるそうです。皆さんのご活躍を心より願っています。