-俳句-
喧騒と剥いたみかんの皮の残り
似合わない口紅の色ゆずれない
暗闇の冷たい海にさらわれて
水星の静かな暮らしひろい空
明日にはなくしてしまう愚かさを
手のひらの赤い光と非常灯
向こうがわ光のきみとさようなら
かなしいと泣く夜のことひとりきり
またいつかお会いしましょう生き延びて