大学院教育研究科
専門職学位課程(教職大学院)
英語科教育コース
【大学院概要】
鳴門教育大学院学校教育研究科は,平成31年4月に改組しました。「(旧)修士課程 言語系コース(英語)」は,専門職学位課程(教職大学院)高度学校教育実践専攻 教科実践高度化系 言語・社会系教科実践高度化コース 英語科教育実践分野」と「修士課程 人間教育専攻 グローバル教育コース 英語コミュニケーション・異文化理解分野」に再編成されました。その後,「専門職学位課程(教職大学院)高度学校教育実践専攻 教科実践高度化系 言語・社会系教科実践高度化コース 英語科教育実践分野」は,「専門職学位課程(教職大学院)高度学校教育実践専攻 教科・総合系 英語科教育コース」に改称されました。
新しい学校教育制度のもと,英語教育が大きく変わりました。小学校では「外国語活動」が第3,4学年から実施され,教科としての「外国語」が第5,6学年に実施されています。また,中学校の英語教育では英語で授業をすることが基本とされ,高校の英語教育では英語による言語活動が高度化(ディベートやプレゼンテーションの実施等)されています。
このような状況を背景に,英語科教育実践分野では,学校英語教育の新しい時代に対応できる「英語科教育実践力」を育成します。具体的には,英語コミュニケーションおよび英語文化に関する専門的知見を踏まえ,外国語(英語)教育のためのカリキュラム・教材・指導法を開発するための理論的な基盤を修得します。そして,学校現場でのフィールドワーク(教育実習)において,外国語(英語)の授業を構想・実践・省察することを通して,英語科授業実践力の獲得・向上を目指します。また,英語学や英語文学等の学問を通して,言葉の面白さや言葉を学ぶことの楽しさを学問的に追究したり,英語教育学や英語科内容学をもとに新しい英語教育を創造することもできます。
■ 学卒院生と現職院生
■ 長期履修学生制度を活用した学校教員養成プログラム
学部学生のときに教職を目指していなかった方や,教員以外の職業に就職したが,教員への夢を断ちきれずに持ち続けている方でも,大学院に3年間在学し,大学院の教育課程に加えて,学部開設教職課程科目を履修することで,専修免許状と教職修士(専門職)の学位を取得できます。
詳しくはこちらから。
■ 最終成果報告書
1年次(長期履修学生は2年次)に,指導教員の希望調査が行われ,英語教育学分野,英語学分野,または英語文学分野のゼミに配属されます。各指導教員のきめ細やかな指導を受けることができます。最終年度には,各専門領域における学問的知見を踏まえた教育実践の研究成果に基づき,「最終成果報告書」を日本語で執筆します。
■ 修了生の主な就職先(現職院生を除く)
小中高の教員(公立私立),企業など
【大学院のスタッフ紹介】
【英語学】
英語学分野担当:専門は理論言語学(形式意味論)で,英語と日本語を中心に,言語の意味に関する現象の研究を行っています。その他の研究内容としては,例えば,英語教育における文法(指導)があります。
【英語教育】
専門は英語教育学です。「学校や学級において英語教育文化・英語学習文化を創る」ことをテーマに研究をしています。最近は「場」や「身体」をキーワードに小学校・中学校・高等学校の英語科授業研究を進めています。
【英語教育】
研究分野は,小学校外国語教育です。「学びの連続性を踏まえたカリキュラムの構築」「児童の主体的な学びを促す指導や評価の在り方」「小学校における文字指導の在り方」「児童の心を動かす魅力的な教材開発」等について研究を進めています。
【英語教育】
専門は英語教育学です。新しい学習指導要領が生徒に求める資質・能力を身につけるために英語の授業はどうあるべきかについて,研究しています。中高での指導経験は豊富で,特にスピーキングの指導方法や,4技能を統合した言語活動のあり方について,実践を通じて提案してきました。
Research interests thus far have been in task-based language teaching, testing and evaluation of young learners and team-teaching between native English speakers and Japanese English teachers. Further research will be conducted in communicative testing, and task and content based teaching.
【英語文学】
英語文学を担当しています。専門はイギリス詩,特に20世紀イギリスの詩人Stevie Smithの詩を研究しています。他,イギリスの推理小説や児童文学,ナーサリー・ライムに関心があり,英語の授業に取り入れながら研究を進めています。
【研究環境】
(2024年4月時点)
[1] 院生研究室
大学院生のためには,院生研究室が設置されています。机もあり,院生が研究や議論を行う場として活用しています。
[2] 附属図書館
図書館には,メディア・コモンズが整備されました。「英語学習コーナー」を備えるこの部屋では,これまでのDVD・CDの利用に加えて,パソコンやiPadを活用した学修が行えます。