日本語教育推進法の早期成立希望


    • わたしも呼びかけ人に入れてもらっています。できることはしよう、と思い、印刷用(QRコードが書いてある)のPDF作りました。→コチラ
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    • これからの日本がどんな社会になるか、ということに深く関わる、入管法改定案が通って年明け4月から施行されることになったが、その拙速さとは対照的にこちらの日本語教育推進法案は、超党派の議員連盟ができて何年も前から議論されている。こちらの制度整備が不安定なまま入管法改正が施行される社会が怖い。「外国人労働者に日本国産業の歯車を担ってもらう」道を選択した以上は、奴隷船や蟹工船を生み出さないために、こちらの法律の早期成立は不可欠。
    • 日本語教育推進法早期成立の嘆願は、入管法改正に反対とか賛成とかそういう話ではない。もう成立してしまったものはひっくり返せない。そんな中でやれることやらないとたいへんなことになる。という話。せめて日本語だけでも。というか、日本語大事。→参考


    • 日本語が必要な理由
      • 例えば海外に住んだ時「何が一番たいへんですか」って聞かれると「言葉が全然分からないし、友達もいないのが大変」と答えるのが多数ではないだろうか。言葉は人間として生きる上で大切なものだから。自尊心であり、アイデンティティでもあり、社会的存在者であることの確証。
      • 言葉ができない人を目の前にして意思疎通ができないことで警戒心が生まれ、社会の分断を引き起こしかねない。


    • 早期成立が必要な理由
      • 通常国会に議員立法として提出される予定だが、議員立法は会期の終盤に議論されるとのこと。場合によっては時間切れ。そうなったら4月の改正入管法施行に間に合わない。今回の署名活動は、「成立を目指した署名活動」ではなく「早期に成立してもらうこと」がポイントのような気がする。


    • 入管法の改正と実は直結した問題であるのに
      • わたしの周囲には身近に日本語の支援を必要とする人を知らない人が多い。一方、日本語教師という人は、常にこのような情報に晒されているから、あたかもこれがさぞや共通して日本国民全員が持っている問題だ、と思い込んでしまっているような気がする。が、これは幻想のような気がする。「自分とは関係のない」社会の人たちが「日本語教育」「外国人」に関心を持つはずがない。
      • 今回の入管法改正が社会的な関心となったのは、内容ということもあるけれど、安倍内閣の人たちの強引な手法(非民主主義)に対する不信、というエネルギーだったのではないかと思う。あの報道熱をこっちまで引っ張って来てほしい。直結した問題。通ってしまった法案をひっくり返すことはできないのだから、そうなった以上業界・関係者はできることをしていかないと、ほんとに蟹工船になる。せめて日本語だけでも。というか、言葉は社会統合(仮)の一番の要だと思う。


    • わたしを衝き動かすもの
      • 今もっている学生に対する責任、ってのと同様、未来の学生に対する責任、というか。学生じゃないけど。なんていうんだ?
      • 蟹工船反対!という社会科学的な問題意識が元々わたしにある。そういう社会の構造に対する政治経済的な問題意識が常々あって、今回はそのフィールドがたまたま自分が関わる日本語教育という現場で起こりうるかもしれない。今動けば先に防げるかもしれない。という気持ち。


    • 人手不足のため労働人口を増やそうとして移民を受け入れたスイスでは、50年以上前に「我々は労働者を呼んだが、来たのは人間だった」と言われている。→参考