東京海洋大学 海洋生物資源学部門 水族栄養学研究室

壁谷研究室

Aquatic Animal Nutrition Lab, Department of Marine Biosciences

Tokyo University of Marine Science and Technology

KABEYA LAB

GENERAL CONCEPTS

海洋生物の多価不飽和脂肪酸(PUFA)生合成能は,その食性・生息地・生活様式・進化など複雑な要因により,種や分類群ごとに高度に多様化しています.我々は,魚類や無脊椎動物など多種多様な水生生物を対象とし,脂質成分の分析や,PUFA生合成に関わる様々な酵素遺伝子の単離および機能解析,飼育実験などを組み合わせることで,そのPUFA生合成能の全容を解明することを目的としています.また,各種動物が有するPUFA生合成能が生態系に実際にどの程度のPUFAを供給可能か,すなわち動物が微細藻類などと同様,「PUFAの一次生産者」として機能し得るか明らかにすることを目指しています.さらに,得られた基礎情報を元に,対象生物を飼育する上での必須脂肪酸の予測,新たなPUFA生産技術などの開発も行っています.

私たちと一緒に水産生物の多種多様な脂質・脂肪酸に関する研究を進めたい学部生/大学院生学振PDの受け入れ相談等,大歓迎です.お気軽にご連絡ください(※メールアドレスは、Contactsタブから)

What's New

2024.5.6 アユのPUFA生合成系に関する論文を発表しました.昨年度まで浙江海洋大学から訪問研究員として所属していたDr. Bo Zhaoが主に担当した仕事です.壁谷研の博士課程学生の彭さんと,卒業生の板倉さんも大きく貢献しました.詳しくはこちら

2024.4.15 研究室Webページをリニューアルしました.

2024.4.1 4月1日より准教授に就任しました.水生生物の脂質・脂肪酸代謝,栄養学研究をますます推進していきます!

2023年以前

2023.12.7 12月5日〜12月6日にかけて開催された「第8回 農水業支援技術フェア 沖縄」に参加しました.壁谷は2日目のセミナーにて「DHAを生合成可能な水産動物の探索とその利用」と題して講演を行いました.

2023.12.4 11月29日〜12月1日にかけて石垣島でのカイアシ類サンプリングを実施しました.壁谷研からはB4とM2の学生が参加しました.

2023.11.20 10月23日〜11月17日にかけて,Torre de la sal養殖研究所(スペイン)およびゲント大学(ベルギー)に訪問しました.日本学術振興会・国際共同研究強化(A)にかかる共同研究をDr. Óscar Monroig,Prof. Marleen De Trochと共に実施しました.

2023.10.25 淡水産端脚類のトランスクリプトームから単離されたヒルガタワムシ由来の多価不飽和脂肪酸合成酵素に関する論文をOpen Biology誌に発表しました.本成果はTorre de la sal養殖研究所(スペイン)との共同研究によるものです.リンクはこちら

2023.10.10 10月2日〜10月6日にかけてオーストラリア・アデレードで開催されたAsia Pacific Marine Biotechnology Conferenceに参加しました.

2023.9.7 当初8月に実施予定(台風で延期)だった石垣島でのカイアシ類サンプリングを9月3日〜9月5日にかけて実施しました.壁谷研からはB4とM1の学生が参加しました.サンプリングの様子はPhotosから.

2023.9.4. 8月31日〜9月1日の1泊2日でマリンバイオテクノロジー学会 若手の会の合宿@昭和の森フォレストビレッジに参加しました!壁谷研からはB4の学生が参加しました.

2023.8.28 8月23日〜8月25日にかけて,九州大学の藤林先生と秋田県の八郎湖にてワカサギ等のサンプリングを実施しました.

2023.7.30 7月25日〜7月28日にかけて,イギリス・エセックス大学にて開催されたFSBI 2023 Annual Symposiumに参加しました.日本水産学会代表として口頭発表を行いました.

2023.7.29 サンマのEPA・DHA生合成経路に関する論文を発表しました.リンクはこちら

2023.7.5 6月12日〜7月30日にかけて,Torre de la sal養殖研究所(スペイン)およびゲント大学(ベルギー)に訪問しました.日本学術振興会・国際共同研究強化(A)にかかる共同研究をDr. Óscar Monroig,Prof. Marleen De Trochと共に実施しました.

2023.5.1 4月25日〜4月28日にかけて,フィンランドのユヴァスキュラ大学にて共同研究の打ち合わせ(Dr. Sami Taipale)を行い,その後ヘルシンキ大学にて博士論文公開発表会の審査員(Opponent)を担当しました.

2023.4.19 キンメダイの長鎖多価不飽和脂肪酸生合成に関する論文を発表しました.本成果は,静岡県「マリンバイオテクノロジーを核としたシーズ創出研究」により得られたものとなります.論文のリンクはこちら

2023.4.3 水族栄養学研究室の博士後期課程卒業生2名をそれぞれ筆頭著者とする論文が発表されています.リンクはそれぞれこちらこちら

2023.3.25 壁谷が担当した修士学生3名が無事修了しました.コロナ渦の中でよく頑張った!自分も一安心です.社会に出て存分に活躍されることを願っております.

2023.2.24 2月19日〜2月21日にかけて,九州大学大学院 水循環システム学の藤林恵先生の元に出張し,研究打ち合わせを行いました.藤林先生とは,「水生動物による体内合成を考慮した湖沼生態系によるEPA・DHA供給能の評価」と題して住友財団の環境研究助成を獲得しており,分担者の壁谷はワカサギ等の湖沼生物に関する脂肪酸代謝能の解析を担当する予定です.環境研究助成のリンクはこちら2022.12.2 海産底生カイアシの一種 Platychelipus littoralisの多価不飽和脂肪酸合成酵素に関する論文を発表しました.本成果はTorre de la sal養殖研究所(スペイン)およびゲント大学(ベルギー)のグループとの共同研究によるものです.リンクはこちら

2022.11.14 10月10日〜11月11日にかけて,Torre de la sal養殖研究所(スペイン)およびゲント大学(ベルギー)に訪問しました.日本学術振興会・国際共同研究強化(A)にかかる共同研究をDr. Óscar Monroig,Prof. Marleen De Trochと共に実施しました.

2022.9.29 海産魚の増養殖において仔魚の餌料生物としてよく利用される小型甲殻類 Artemia franciscanaの多価不飽和脂肪酸合成酵素に関する論文を発表しました.本成果はTorre de la sal養殖研究所(スペイン)のグループとの共同研究によるものです.リンクはこちら

2022.9.20 9月15日〜9月16日にかけて,学生1名と共に北海道大学・忍路臨海実験所にてカイアシ類のサンプリングを実施しました.

2022.9.8 9月5日〜9月7日にかけて,日本水産学会秋季大会に参加しました.修士学生1名が「アサリ Ruditapes philippinarum より単離した多価不飽和脂肪酸生合成酵素の機能解析」と題して,口頭発表を行いました.

2022.8.29 8月24日〜8月25日にかけて,学生1名と共に水産大学校(下関)にてカイアシ類のサンプリングを実施しました.

2022.8.5 8月2日〜8月4日にかけて,学生2名と共に石垣島にてカイアシ類のサンプリングを実施しました.

2022.6.30 5月21日〜6月29日にかけて,Torre de la sal養殖研究所(スペイン)およびゲント大学(ベルギー)に訪問しました.日本学術振興会・国際共同研究強化(A)にかかる共同研究をDr. Óscar Monroig,Prof. Marleen De Trochと共に実施しました.

2022.6.6 XX International Symposium on Fish Nutrition and Feeding (ISFNF2022)にてポスター発表を行いました.

2022.4.1 日本学術振興会・基盤研究Bに採択されました.題目「海産カイアシ類の生態系へのEPA・DHA供給力の解明」

2022.2.3 水生動物の脂肪酸不飽和化酵素と鎖長延長酵素に関する総説を発表しました.リンクはこちら

2021.12.27 東京大学理学部で開催された「生態進化発生コロキウム」に参加しました.詳細はこちら

2021.11.26 東京大学大学院数理科学研究科附属の数理科学連携基盤センター主催のワークショップ「サステナブルな水産利用に向けた数理科学連携の可能性」にて講演します(12/17 13:00〜).詳細はこちら

2021.10.16 個人Webサイトを立ち上げました.

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