Hexabranchus sanguineusかも?なかなか素敵な色彩多形があるようで、自分にはよくわかりませんでした。
詳しく知りたい方は、Tibiriçá et al. (2023)を読んでみられると良いかと思います。 https://doi.org/10.1007/s13127-023-00611-0
分裂直後の個体。分裂してすぐは、元々前端だった方は肛門を欠き、後端だった方は口を欠くのですぐにわかります。
沖縄周辺では、水温が低くなる年末から3月頃にかけてよく分裂しているようです。この他、クロナマコやアカミシキリもよく分裂しています。ニセクロナマコも分裂すると言われますが、自分は見たことありません。それ、ほんとにニセクロナマコでしたか…?
以前はBohadschia bivittata (Mitsukuri, 1912)とも。
沖縄のBohadschia属については再検討必要かも。
ほんの些細な刺激でキュビエ器官を放出する。
かなりの粘着力で、全然取れない。
時々ナマコマルガザミがついている。
沖縄沿岸では最も一般的なナマコの一つ。アフリカ大陸からハワイまで、オーストラリアから沖縄まで凄まじく広い分布を持つ。浅場にいる砂を纏う小型のタイプ(無性生殖形と呼んだりする)と、この写真のような大型のタイプ(有性生殖形)がいる 。後者にはよくナマコウロコムシやナマコマルガザミがついている。
ナマコの体表、口腔内、または総排出腔内に住んでいる。可愛い。自分は沖縄では総排出腔の中にいるのはみたことない。色彩パターンには様々あり、地の色が白で斑点が茶色、地の色が茶色で斑点が白、そのほか甲皮にそもそも斑点がない、脚にバンド模様がないなどバリエーションに富む。雌雄で一つのホストに住むこともある。自由生活している報告はなく、obligateだと考えられている。瀬底島周辺で7月に稚ガニがクロナマコにたくさんついているのを確認。
沖縄島本部町ゴリラチョップで見つけた、マンジュウヒトデの幼齢個体。まだ平べったく足が明瞭であるが、成長するに従ってどんどん縦にも横にも丸っこくなって、まんまるになる。英語ではCushion starと呼ばれる。→は沖縄島読谷村残波岬で見つけた大人のマンジュウヒトデです。