Concept

多様な要素が混じりあう世界を知る


社会はたくさんの要素から構成され、

それらが互いに関係をもちながら大小のうねり、すなわち社会現象を引き起こします。

またそのうねりによって社会自体が変容してしまうことも、時として起こり得ます


ところでその社会を構成する「たくさんの要素」は、みんな同じでしょうか?

そんなことはありません。例えば、我々一人一人は少なからず性質が異なりますし

インターネットにつながる機器は、今やコンピュータやスマホだけにとどまりません。


当研究室は、この「構成要素の多様性」が引き起こす現象にフォーカスします。


「世界はおよそ均一な何かから構成されている」そのような立場から一歩抜け出すことで

多様な構成要素が、社会のうねりの中でどのように存在し振舞っているか

それらが社会のうねりにどのような影響を及ぼしているか、に迫ります。


人間だけではできないことを、機械と実現する


我々は、自分の周りにある社会的なうねりを感じることができます。

例えば、渋滞の波に巻き込まれたり、プロジェクトの遅れに翻弄されたりします。

しかし、事前にそれを予知したり

自分の周りでコントロールしたりすることはとても困難です。


一方近年の科学技術は、うねりの事前予測やコントロール方法を提案しており

人知を超えるものも少なくありません。

我々は、その予測を活用し、また提案された方法を実現する必要に迫られつつあります

しかし機械の提案は、我々にとって受け入れがたいかもしれません。


そんな時我々が機械の意図を理解した上で、協働することができればどうでしょう。

機械に頼るだけではない、しかし我々だけでは実現しえない社会を

主体的に実現できるのではないでしょうか。


当研究室は、機械と人の適切なコミュニケーションを介した協働を軸に、

人間だけでは成し遂げられない、社会のうねりの制御を目指します。