ChemCraft Tips
分子モデリングソフト「ChemCraft」の利用方法など
分子モデリングソフト「ChemCraft」の利用方法など
【注意・免責】
研究室内部向けの内容が多い点にご注意ください(このページは作りかけです)。
公式Website:https://www.chemcraftprog.com/
※ ChemCraftのライセンスは有償ですが、30日間だけ無料の試用期間があります。理論研では分子構造の作成に専ら ChemCraft を利用しています(多分)。
GRRMプログラムの計算結果 xxx.log の各ITR(イタレーション)の3次元座標を取得し、xyz形式にして羅列するとコマ送り可能。
ユーザーが定義したモチーフ構造を追加することができる。手順は以下の通り。
① 追加したい構造を選択された状態にする(molecule でない場合はダミー原子 X も含めること)
② [Edit] > [Add selected fragment to database] > (分かりやすい名前を付ける) > [OK]
これにより、頻繁に利用する系の構造をいちいち組み立てる必要がなくなる。
(参考)Working with molecular fragments
Gaussianプログラムの場合、計算結果のアウトプットファイル(分子軌道の情報が書き込まれているバイナリ)である xxx_MO.rrm をformchkコマンドでチェックポイントファイルに変換。
fchkファイルをChemCraftで開き、左下の "Show dipole moment" のチェックを入れると双極子モーメントに対応するベクトルが表示される。(表示できない場合はそもそも双極子モーメントが計算されていない可能性がある)
Gaussianプログラムの場合、計算結果のアウトプットファイル(分子軌道の情報が書き込まれているバイナリ)である xxx_MO.rrm をformchkコマンドでチェックポイントファイルに変換。
fchkファイルをChemCraftで開き、"Tools" タブ > "Orbitals" > "Render ..." をクリック。
可視化したい軌道の番号にチェックを入れて "OK" をクリック。
左下の "Show ..." をクリック。表示スタイルは "styles" で変更可能。
Tools > Crystallography tools > Build cells from Cartesian coordinates で入力ウィンドウが出る。
「Enter unit cell parameters (a, b, etc.)」または「Enter lattice vectors」が選択できるので、各パラメータを入力する。後者の場合、[Paste]のボタンを押せばExcelのデータをそのまま貼り付けられるので、GRRMのデータなどxyz形式で座標を扱っている場合は便利かもしれない。
格子の枠線を表示するには ChemCraft 画面左下の [Crystallography tools] から [Show crystal cell] を選ぶ。右図のような格子が表示される。この他にもセルパラメータを表示する機能や、スーパーセルを表示したりする機能、あるTVの方向にセルを伸ばして(縮めて)中身も増やす(減らす)機能など、様々な便利機能があるので試してみよう。