公益社団法人 東京都山岳連盟
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登山学校マウンテンスクールのご案内
公益社団法人 東京都山岳連盟(以下、都岳連)では、山に親しみたい方を対象に、夏山から雪山稜線まで安全に楽しく山登りをして頂くために、「都岳連・登山学校マウンテンスクール」を開講しています。
これまで山には登ってみたが技術的・精神的に不安で登る機会も少なかったという方にも、高山植物が咲き乱れる夏山から厳冬の雪の稜線登山までのノウハウを学び、体験してもらいます。
また、全期(夏・秋・冬・春期)を修了された方には、公益社団法人 東京都山岳連盟会長より修了証を授与し、記念品が贈呈されます。
公益社団法人 東京都山岳連盟
マウンテンスクールの主旨
この「都岳連・登山学校マウンテンスクール」を通じて、未組織登山者の安全登山の啓蒙と、夏山から冬山という未知の世界への足掛かりをお手伝いすることを目的としております。
公益社団法人 東京都山岳連盟とは
登山人口が1,000万を超えようと言われる今日、安全登山の啓蒙・普及、山における自然環境保全、高所登山の研究、競技登山の普及を目的に、より多くの登山者の組織化が望まれています。そうした中で、公益社団法人 東京都山岳連盟は長い間、登山者の組織化に努めてまいりました。
現在、全国の都道府県単位に組織された山岳団体(山岳連盟・協会)がありますが、その中で公益社団法人 東京都山岳連盟は70数年にわたる古い歴史と最も大きな組織を持つ山岳団体で、日本の山岳界の中核となって活動している団体です。加盟している山岳団体は約140団体(構成人数約15,000人)と個人会員450名を数えております。
マウンテンスクールの役員
校長 廣川 健太郎
(公社)東京都山岳連盟 会長
担当理事 賀来 素明
(公社)東京都山岳連盟 安全登山教室 担当理事
チーフリーダー 武藤末久
(公社)東京都山岳連盟 安全登山教室 専門委員
サブリーダー 桜井 進
(公社)東京都山岳連盟 安全登山教室 専門委員
マネージャー 末廣八千代
(公社)東京都山岳連盟 安全登山教室 専門委員
11月19日(水)
開校式・机上1:冬山の心構えと装備について
12月20日(土)~21日(日)
実技1:乗鞍高原(雪上訓練)
12月17日(水)
机上2:緊急退避
1月17日(土)~18日(日)
実技2:谷川岳(雪山緊急退避、雪上歩行訓練)
1月21日(木)
机上3:凍傷と低体温
2月7日(土)〜8日(日)
実技3: 樹氷の中を歩く 北八ヶ岳
第4期春山編(2026年)準備中
2月18日(水)
開校式・机上1:春山の心構えと装備について
3月7日(土)~8日(日)
実技1:達磨山~金冠山&沼津アルプス
4月8日(水)
机上2:未定
4月18日(土)~19日(日)
実技2:那須連峰
5月13日(水)
机上3:未定
5月16日(土)〜17日(日)
実技3:未定
中級を目指すための登山学校
「マウンテンスクール」のモットー
■私たち講師は常に次のことを念頭に入れスクールの運営に努めています。
• 道迷いしないように山を案内いたします。
• しっかりした技術を指導いたします。
• 皆さんの安全を確実に確保いたします。
• 山登りを好きになってもらい、生涯の趣味として続けてもらえるようにお手伝いいたします。
• 山での自然環境を学んでいただきます。
■当スクールは次の方を対象としています。
•初級登山を卒業して中級の山へステップアップしたい方
• 年間を通じて山登りを楽しむため雪のある山へ挑戦したい方
• 山登りを一緒に楽しめる仲間と出会いたい方
チーフリーダー 武藤末久
必要な服装や装備と正しい使い方
一言で「装備」といっても登山に使われる装備は多種多様です。安全を確保するために絶対に必要な装備の正しい使い方と、より快適な登山を行うための服装などを学びます。
季節に応じた登山知識
夏季における山道の歩き方、ルートの選定方法や歩く速度について学びます。
遭難原因の多くが道迷いから始まります。地形図から正しいルートの判断ができるよう地図読みを学びます。
夏季のトラブルで深刻な状況に陥りやすい熱中症や脱水症の予防と対処方法を学びます。
簡単に救急車を呼べない山中では予防が最も大切なことです。机上講習で学びます。
登山中には多くの危険箇所が存在します。状況に応じて安全な通過方法を学びます。
「いざ」という時の対処法
登山中、特に3000m級の山岳地帯では急な天候悪化への対処は必須です。悪天候を避けるのはもちろんですが、やむを得ず悪天候に遭遇した場合の対処方法を含めて学びます。
捻挫、体調不良、登山用具のトラブル等々、こうした問題への準備や対処方を学びます。
本来は緊急事態になる前に対処すべきですが、不運にも対処が必要になった場合の正しい緊急避難方法を学びます。
山の楽しみ方
一人で気楽に山を楽しむのも「あり」ですが、安全面においてやはりパーティーを組むのが望ましいのも事実です。仲間と登る登山の楽しみにぜひふれてみてください。
高山植物のお花畑や連なる峰々、また高山特有の雰囲気。ぜひ体験してみてください。
山の楽しみをしっかり伝えることも当スクールの重要な役割だと考えています。登山への入り口を私たちがサポートいたします。
実技講習では安全を確保するため、講師は全員ロープ、ツエルト、ハーネス、ガスバーナー、ファーストエイド等を所持し、 必要に応じて固定ロープを設置する等、万全の安全体制を整えています。
悪天候やルートの状況によっては途中で下山の判断をする場合があります。講習中は講師の指示に従いますようご協力ください。