アンチ・ドーピングとは「クリーンで公正なスポーツを守るための活動」です。
アンチ・ドーピングは決してドーピングしているアスリートを排除するだけの活動ではありません。アスリートがドーピングのリスクを理解し、そのうえで自分自身、自分のとりくむ競技、スポーツ全体を守るために具体的な行動を行うことや、その教育活動を推進すること。さらに、ドーピングを予防する観点から、スポーツ、社会における「フェアネス」の価値観を共有していくこともアンチ・ドーピング活動に含まれます。
アンチ・ドーピングとは「クリーンで公正なスポーツを守るための活動」です。
アンチ・ドーピングは決してドーピングしているアスリートを排除するだけの活動ではありません。アスリートがドーピングのリスクを理解し、そのうえで自分自身、自分のとりくむ競技、スポーツ全体を守るために具体的な行動を行うことや、その教育活動を推進すること。さらに、ドーピングを予防する観点から、スポーツ、社会における「フェアネス」の価値観を共有していくこともアンチ・ドーピング活動に含まれます。
競い合う相手がドーピングをしているかもしれないという疑いがある時、自分自身が真剣にスポーツに打ち込めるでしょうか?相手の勝利を心から称えることができるでしょうか?
スポーツにはどのような「価値」があるでしょうか?
健康な体づくりができること。挑戦する、勇気を持つ、相手を尊敬するといった気持ちの素晴らしさや、年齢や人種を越えた他者理解の心を育むことができること。チームワークやルールを守る姿勢を通して、フェアであることの大切さを知ること。さまざまな答えがあるかもしれませんが、その全てが「スポーツの価値」に含まれます。
未来に継承したい「スポーツの価値」は何ですか? (JADAホームページより引用)
誤解を生むことがありますが、私たちはドーピングの取り締まりを目的としているものではありません。
一番行いたいことは、「うっかりドーピング」の防止です。
例えば、風邪をひいて家にある市販薬の、総合感冒薬を飲んだことが原因でドーピング違反となり6か月の競技の停止やその後の中傷も含めて、競技生命が断たれるようなことがあっては絶対にいけないと思っています。
医師の処方による医薬品(治療に必要で避けられない場合は「TUE(治療使用特例)」があります)・手軽に買えるサプリメント・家族や友人から手渡された飲料にも、禁止薬物が見つかった事例があります。
薬剤師のみでなく、教育関係者・コーチ・選手家族もしっかり学んでいただきたいと思っています。