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  • 分子ロボット技術に対する法律・倫理・経済・教育からの接近法に関する調査(2016年11月~2017年3月)

  • 分子ロボットELSIとリアルタイム技術アセスメント技術との共創(2017年10月~2021年3月) 

  • 戦略的創造研究推進事業 (社会技術研究開発) 研究開発実施終了報告書

分子ロボティクスのような先端技術が社会的に受け入れられるためには、将来的に起こる諸問題をできるだけ早い段階で認識し、議論を進めておくことが大切です。「人間のサイボーグ化」を含めて、現時点ではSFと思われるような題材についても、社会科学および人文科学の観点から重要と思えるテーマについてはできるだけ広く網羅し、現在開発中の技術との関係性、発展可能性、社会的課題および技術的課題について、技術面、社会面の双方から議論を進め、正しい認識に基づく理解と提言を積み重ねていくことが肝要と思います。


先端技術に対する潜在的不安を取り除くことは、分子ロボティクスを社会に受け入れられる技術に育てていく上で必須の条件であります。分子ロボティクスの場合、dual use技術としての側面もあり、問題をはっきりさせた上で議論を積み重ねていくことが肝要と考えています。重要なことは、開発か禁止かの2択ではなく、どのような目的に対してはどのレベルまで許すのか、あるいはどのような条件であれば認めるか、というように、機能レベルを明確化し、機能レベルに応じた開発規範をつくることが大事です。先端技術開発はともすれば理系の研究者コミュニティの中だけで議論されることが多く、社会技術の観点からの議論はなおざりにされがちです。「分子ロボティクス」を正しく理解するためには広範囲な技術に対する理解が必要であり、社会技術的な議論をすすめるためには、倫理、哲学、イノベーションなど社会科学あるいは社会技術の専門家との議論ならびにコミュニティの形成が不可欠であります。


分子ロボティクスは生化学、生物物理学、制御学、情報学など様々な分野の境界領域に位置しているため、学問としての体系化は未だ十分なされてはいません。技術の体系化はともすれば、技術シーズ中心になりがちですが、このような体系化ではモノはできても、それが社会に対してどのように影響するかについては見えてきません。このような観点から本調査研究では、分子ロボティクスに関連する技術をシーズ中心ではなく、人を中心とした技術として体系化することにより、人と社会になじみやすい分子ロボティクス技術の分析を進めました。


上記に述べた課題抽出と技術分析を進め、分子ロボット倫理に関する公開研究会および国際会議を開催しました。また、分子ロボティクスに積極的に関与して頂ける人文社会、社会技術関係および医薬学関係の研究者と共に、研究開発提案書を策定しています。

研究目標

分子ロボットELSIの普及とガイドライン案の策定

背景

分子ロボットは生体分子で構成されるため生体との親和性が高いことが電子機械式ロボットとの大きな差別化の要因となっています。しかしながら、分子ロボットを医薬品として働かせるためには、単に技術的な難しさだけでなく、倫理的問題、法律的課題、医薬品ガイドラインに従った製造および認可など様々な課題をクリアしなければなりません。本研究では、倫理および医薬学の専門家を交えて、分子ロボットELSIの普及とガイドライン案の策定を目指します。

研究テーマ

  • 分子ロボットELSIとリアルタイム技術アセスメント技術との共創

  • 分子ロボットガイドライン案の策定

  • 国際学生コンテストBIOMODにおけるELSIの啓蒙と普及

  • 分子ロボットELSIとリアルタイム技術アセスメント技術との共創

分子ロボットのように革新的な先端技術はともするとSF的な期待感と恐怖から思わぬ方向に展開してしまうことがあります。分子ロボットが社会に受容され、分子ロボット技術と人間のなじみがとれている社会を実現するためには、分子ロボット技術の社会への正しい情報発信と社会からのフィードバックが不可欠です。これを実現するために、標葉グループが開発するリアルタイム技術アセスメントシステムを活用します。

標葉隆馬(成城大学)、吉澤剛(大阪大学)、田中幹人(サイエンス・メディア・センター/早稲田大学)

第1回分子ロボット倫理研究会「分子ロボティクスと倫理との接点について」(東工大田町CIC, 2017年1月22日(日))におけるグループ会議での成果

標葉隆馬(成城大学)、吉澤剛(大阪大学)、田中幹人(サイエンス・メディア・センター/早稲田大学)

第1回分子ロボット倫理研究会「分子ロボティクスと倫理との接点について」(東工大田町CIC, 2017年1月22日(日))におけるグラフィックレコーディング

塩塚政孝(九州大学ARO次世代医療センター, 特任講師)

第2回分子ロボット倫理研究会「分子ロボティクスと医薬品開発との接点について」における講演スライドから抜粋(東工大田町CIC)2017年2月11日(土)
全スライドは研究活動 に掲載。

一鬼勉(九州大学ARO次世代医療センター, 特任講師)

第2回分子ロボット倫理研究会「分子ロボティクスと医薬品開発との接点について」における講演スライドから抜粋(東工大田町CIC)2017年2月11日(土)
全スライドは研究活動 に掲載。

  • Go Yoshizawa, Rinie van Est, Daisuke Yoshinaga, Mikihito Tanaka, Ryuma Shineha, Akihiko Konagaya. Responsible innovation in molecular robotics in Japan, Chem-Bio Informatics Journal, 18, pp.164-172 (2018).
    https://doi.org/10.1273/cbij.18.164

  • 小宮 健, 瀧ノ上 正浩, 小長谷 明彦. 先端科学技術領域の研究者がELSIを考えるということ, 研究 技術 計画/37 巻 (2022) 3 号.  https://doi.org/10.20801/jsrpim.37.3_310

  • 分子ロボット倫理研究会(小長谷明彦,吉田省子). 市民が農業分野の遺伝子関連技術について話し合うときに拠り所となる知識のミニマムセット 対話のための遺伝子リテラシー,CBI出版 eBook No. 5,全72頁 (2022).
    PDF

  • 分子ロボット倫理研究会. 分子ロボットをめぐる対話要点集 2020年度版, CBI出版 eBook No.4, 全108頁 (2022).
    PDF

  • 小長谷明彦. 分子ロボット倫理:分子ロボット研究開発におけるELSIの実践と課題, CBI学会誌2020年第8巻第1号, pp.3-20.

https://cir.nii.ac.jp/crid/1011131405680653194

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リンク

  • 東工大小長谷研究室(2010-2019年度) 

  • DNAオリガミ教室(2012-2019年度) 

  • Cluster Newton Methodと薬物動態解析 (2004-2013年度)  

  • CBI研究機構先端領域ELSI研究所(2020年4月~) 

  • 株式会社分子ロボット総合研究所(2020年4月~) 

  • NEDO 分子人工筋肉プロジェクト(2016-2019年度) 

  • NEDO 分子ロボット共創環境プロジェクト(2020-2024年度) 

  • JST 分子ロボットELSIプロジェクト(2017-2020年度) 

  • 科研費 分子膵島ロボット(2017-2019年度) 

  • 科研費 AIとVRを活用した源氏絵の研究(2017-21, 2024-28年度) 


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