850 EURO(without frame and shipping cost included)
1,000 EURO(with frame and shipping cost included)
・Edition 10
・All images are available in gelatin silver print (Hand made by Seiji and Hatsumi Mizuno)
・Paper size : 27.8×35.7 cm, image size: 22.2 x 33.5 cm
・signed by Taro Hanaga
・Stamped by Mitsutoshi Hanaga Project Committee
定価:¥3,700 (税込¥3,996)
膨大なボリュームを誇る文庫シリーズ「1000文庫」から「中平卓馬1000」につぐ第5弾として羽永光利(b.1933-1999)の初の本格的な写真集「羽永光利一〇〇〇」が刊行されました。
羽永光利は、1950年代後半から1980年代後半にかけて日本の社会が大きく移り変わりゆく時代を潜り抜け、その生涯をかけて凡そ10万カットもの写真を残しました。戦後の高度成長期の一方で、日本が様々な矛盾と社会問題を抱える時代において、羽永は弱者や辺境の人々の視点から、社会運動、学園闘争、公害問題、街頭や酒場での若者達、暗黒舞踏やアングラ演劇、そして当時まともには相手にされなかった前衛芸術など多岐に渡る現場で記録し続けました。これらの様々な現場でありながら至近距離で一貫して供走し続けた作風は羽永以外におりません。
近年になって、その膨大な写真群の全貌が明らかになるにつれて、羽永の存在は単に「時代の目撃者」や「カメラマン」というだけでなく、パフォーマンス・アートの文脈から「現場に介入し撮影を繰り返すラディカルな行為そのものが羽永光利の芸術ではないか」と国内外で注目を集めています。
本書はプリントが殆ど残されていなかった羽永のネガを2013年よりスキャンして調査を始め選定し、ジャンルではなく出来るだけ時系列で配置、事実関係は日英文のデータを添えて、更には同時期の年表、黒ダ雷児に寄るテキストも加えた内容です。