研修について、全てではありませんが概要を掲載します。
なお、詳細な資料につきましては、事業所内に紙で保管しております。
みつばケアプランセンターにお越しいただいた場合にはお見せできますので、お声掛けください。
さぬき市役所寒川庁舎 3会会議室
令和7年2月19日 13:30~14:30
事例1
ひとりになると精神的に不安になる事例。不安になると受診し点滴や睡眠剤の服用をしている。施設サービスや通所サービスは希望なし。訪問看護師の訪問で落ち着く様子もある。
問題、強み、環境、経済、課題、対策に分けて専門職で検討を行う。
①問題
味付けは自分でするが、恐らく濃い味。円背まではないが肩こりで前傾姿勢。体重が重い。圧迫骨折、両膝人工関節置換術後、心不全などに影響している可能性。
②強み
調理など家事は自分でできる。食事のリズムも問題なし。目立った嚥下障害はない。残存歯あり。
③環境
同一敷地内に長男夫婦。
④経済
野菜は畑で取る。※自分の畑で取った野菜を食べるリスクとして、野菜の偏りがある。大根や白菜を沢山とれていても、色の濃い野菜が不足するリスクがある。
⑤課題
精神的不安。
⑥対策
お茶など「頷き飲み」をする助言をすると安全。慢性心不全の原因に歯周病菌が挙げられる。歯科の定期受診を。
睡眠剤を含む薬の服用を見直すサポートが必要な可能性あり。
事例提供者の感想
たとえ健康に良いことであっても、本人が選ぶかどうかが大切と思い無理強いせずケアしている。
事例2
みつばケアプランセンター 木村 昌CMの事例
夫の世話をしてきたが、熱中症で意識消失、転倒したことで骨折。入院で体力低下。退院するも再入院。心不全により2月に亡くなった。
問題、強み、環境、経済、課題、対策に分けて専門職で検討を行う。
①問題
夫は昼夜逆転。妻がいないので施設サービスを利用しているが本意ではない。入れ歯を無くして、使っていない。高齢夫婦のみの世帯なので、問題の対処が難しかった。息子がきてくれても、食べ物を持ってきても日持ちするもの中心になりがち。小脳梗塞で右側に転びやすい。
②強み
週末には息子が訪問して世話をできる。
③環境
自宅内、段差が多い。また、物が多く動作の妨げになっている。夫、トイレを汚してしまう。
④経済
食事は購入品が中心になっている。
⑤課題
薬を自己判断で飲んだり飲まなかったりしていた。
⑥対策
夫、施設サービス利用。奥歯を食いしばれると転びにくいというデータがある。全身の力を発揮するのに必要な要素である。今回はすでに亡くなってしまったが、入れ歯を作っても良かったかも。
小脳梗塞があり、歩くとふらつくので環境整備が必要。医師が補助具などの選定をしてくれていた。調理する際、高めの椅子があると座って調理するのに役立つ可能性がある。
【みつば 平岡の解釈】
本人にとって幸せかはわからないが、とても自然だった。日常の中で、亡くなった。最期の食事だと意識することなく死ぬのが人生。
カップ焼きそばで全然良い。美容室や、友人との時間をとることが叶わなくても、全部やり終わって死ぬのが幸せだということ自体に疑問。不自然だ。
心残りがない状態って、少し人間やめてる気がする。
夫のことを考えて、世話をするという役割を損なうことなく人生を終えたのは幸せと解釈できるけど、本人はどうおもっただろう?
何より、8月からバタバタしながら出会ったケアマネだが美容室のこと、食事の事、夫のことを考えてくれる。きっと丁寧に話を聞いてあげたんだなと思った。
確か、夫は一度施設に行ってから帰ってきていたはず。
自分は無理でも任せることができたという経験をしてから亡くなったのではないか。
もともと私が受けた依頼を木村CMにお願いしたが、木村CMに担当してもらって本当に良かった。
香川県歯科医療専門学校 8020ホール
令和7年2月16日
日本大学松戸歯学部 障害者しか額講座 遠藤眞美氏
香川県歯科医師会
詳細は別紙記録参照。
終末期等におけるケアの考え方、支援の入り方、ケアマネジャーと歯科の協働や連携をテーマに事例を含む発表や、グループワークを行なった。
●「なんでも噛める人は認知機能が低下しにくい」との情報があるが、このなんでも噛めるとは機能の問題ではなく、本人が自覚していることが基準となる旨の発表があった。なんでも噛める自覚があると認知機能が低下しにくい。
●唾液は基本的には増えないとの情報があった。唾液が溜まり口から出てしまうことがよくあるが、これは唾液が増えたのではなく、唾液を定期的に飲み込むことができないことから来ているとのことで、嚥下障害のサインであるとのこと。
静岡県介護支援専門員協議会理事 深沢氏。県、各市役所の担当者。
BCPと個別避難計画について、県の担当者、静岡県介護支援専門員協議会理事 深沢氏による講義。
講義後、エリアに分かれグループワークを行う。
地域の行政担当者を交えて意見交換をする。
さぬき市からは危機管理課 塚本氏が出席。
市では、要支援、要介護の認定を受けた時点で全員避難先などの情報をリストで管理している。個別の事情は各家庭に郵送し調査しているが、ケアマネジャーには個別の事情について必要な方の情報を提供してほしい。
個人情報の関係で拒否されている人についても、市で整理するため報告してほしい。
5事業所合同で午前中に研修、午後に委員会を行う。
参加者(順不同)
宮﨑 則行 ケアプランセンター優暖
田村 真理子 ケアサポート 出晴
安本 さゆり ケアプランセンターひとつ
杉原 茂行 福祉相談所こころ
平岡 龍 みつばケアプランセンター
木村 昌 みつばケアプランセンター
【研修】
虐待防止法、特に高齢者虐待防止法についての説明。
高齢者虐待の定義と統計データ、法令の共有。
身体拘束についても、要件等を確認する。
虐待を助長する組織の体制についてなど話し合う。
実事例を使って虐待の適切な対応方法を検討する。
●田村CMより、別紙にて「高齢者虐待兆候報告書」の提供あり。
杖で歩行できるが要介護4、認知症あり。
書面では難しいが、妻には介護のストレスがかかっていると思われる。
本人が大声で怒っている様子もあるため、薬の調整など、穏やかに過ごせるアプローチも検討。妻の介護負担を軽減することからも、書面にあるようなショートステイの利用も検討したい。
【支援の例】
・デイサービスとショートステイの利用をする。
・小規模多機能型居宅介護で通所、訪問、宿泊での介護をする。
・施設への入所をする。
※ 田村CMはオンライン参加。
※ みつばケアプランセンター 木村 昌CM(8月1日入社)の入職時の虐待防止研修を兼ねるものとする。
【委員会】
参加している介護支援専門員が担当するケースでは、現在虐待や身体拘束をしているものはない。
過去に対応したことのあるケースについて共有する。
【虐待・虐待疑い】
・娘が父親の年金が入る通帳を預かり、本人に使わせない。自分の生活費に充てており、父親の介護サービス利用料を滞納していた。
【身体拘束】
・ショートステイの利用中に経鼻経管栄養を抜去しそうになる
・在宅で家族がベッドからの転落防止のために4点の柵をつけて欲しいと要望がある。
・おむつを外してベッド内で放尿する利用者に対してつなぎのような服を購入するよう施設スタッフが声掛けをし、現場で使っているのを発見した。
●各事業所での対応
上記のようなケースなど、身体拘束を発見、または身体拘束をしたい旨の相談があった場合には、原則身体拘束はできないと説明を行い、緊急やむを得ない場合を除いて防ぐようにしている。 緊急やむを得ない場合には話し合いを行い、施設から身体拘束の書類を受け取り保管するなど、必要な記録を揃え、身体拘束を解除することができないかどうか繰り返し話し合いを行うこととする。
虐待については発見次第行政などに報告し、連絡を取り合いながら必要な支援、保護などを迅速に行う。参加している複数事業所のケアマネジャーで連絡を取り合い、対処できるよう連携を深めていく。
※ 田村CMについてはオンラインで参加した。
5事業所合同で午前中に研修、午後に委員会を行う。
参加者(順不同)
宮﨑 則行 ケアプランセンター優暖
田村 真理子 ケアサポート 出晴
安本 さゆり ケアプランセンターひとつ
杉原 茂行 福祉相談所こころ
平岡 龍 みつばケアプランセンター
【研修】
●災害
東かがわ市松東自治会の資料を参考にする。
高齢者が対象の事業なので、TV、インターネット、携帯電話などの情報機器を適切に使用できるかどうかの課題がある。
訪問介護や通所介護など、サービス利用中には各施設の計画に従うこととなるため、連携が必要になる。
台風など事前にある程度予測できる災害については事前準備をすることが望ましい。利用者については急に準備できないため、普段から準備している必要がある。
●感染症
資料を確認しながら手洗いの方法、感染経路の確認や遮断方法について確認した。
居宅介護支援では、新型コロナウイルス等の感染が確認された時点で訪問を延期できるため、体調を確認しながら対応する。
認知症のある方の感染対策が非常に難しいため、注意が必要。
また、感染症発生時の対策について確認した。(午後に訓練や業務継続計画の見直しを行う)
職員の体調管理について、各事業所で確認する。
ウィルスだけでなく、細菌や疥癬についても留意が必要。
【委員会】
●災害
計画の内容だけでなく、計画が発動する基準について再確認した。5事業所共に、環境の変化がなく、備品や備蓄、事業所の設備の安全確認を行うこととした。
研修や委員会を年2回開催するため、時期について確認、計画書を修正した。
●感染症
各事業所にマニュアル類を設置し、いつでも確認できるようにする。
可能な限り人混みなど感染しやすいと思われる場所に行くことを避ける。
マスクや消毒液などの備品を確認する。