キムラ氏
劇団SO2主催
劇団SO2主催
木村です。Mindでプログラミングしてもうすぐ40年です。
あれは忘れもしない1985年9月某日(日にちはもう忘れている)、日経バイトの社員募集の広告を見て、マイクロソフトアソシエイツに行きました。
カスタマーサポートの募集でしたが、確かターボパスカルを販売している会社で、1年くらい前に電話をかけて長々と話をしたことがありました。
そこで面接で今度発売するMindというコンパイラのサポートする人を探しているという話になり。
日本語でプログラムが書けて、Forthをもとにしているという話で盛り上がり、面接担当の部長が社長を呼んできました。
Forthならアスキーの「パソコン言語学」という本でForthが一番面白かったと言ったら、それを書いた片桐さんが開発した言語だと言う。
さらに話は盛り上がり、採用は後日電話で回答と言われましたが、これは採用決まったなと思いました。
その採用の電話をもらう前かもらった後か、さっそく秋葉原の怪しいショップ(マーズうんたら)でForthコンパイラを購入しました。
当時は8ビットのPCしか持っていなかったので、CP/M版を購入。Apple][にZ80カードを入れて使用しました。
そこで、ざっとForthというか、逆ポーランド記法に慣れてMSA(マイクロソフトアソシエイツ)に入社しました。
実は、Forthを知る以前にブルーバックスの数学の本で、日本語は逆ポーランド記法であると知って、逆ポーランド記法に興味がありました。
HPの電卓が逆ポーランド記法を採用していると知って、欲しいと思ったくらいです。
(今ではメルカリで購入して、HPの逆ポーランド記法の電卓を何台も持っています。)
さて、入社初日(10月1日)はまだMindを触らせてもらえませんでしたが、2日目から触り始めました。
少し触り始めて、社長から出された課題は「数式をMindで計算する」でした。
今なら、いろいろなアルゴリズムの本に出てくる数式逆ポーランド記法変換ですが、その時は資料もなく、自力で作成しました。
まず、人力でいくつかの数式を変換してみて、パターンを見つけ、Mindのプログラムに落とし込みました。
最初に、人力でノートに色々書いてみて試行錯誤したので、作成には3日かかりました。
で、次に作ったMindのプログラムは「英文日本語翻訳プログラム」です。
数式を逆ポーランド記法に変換してて、これって英語を日本語にするのと同じじゃない?と思ったからです。
ただ、本格的に作成すると大変なので、目標として中学1年生の英語修了程度で、1単語は1品詞1訳のみ、という制限で作成しました。
これには1週間かかりました。
辞書の作成は大変なので、知らない(辞書)にない英単語が出てきたら、その都度聞いてきて、訳と品詞を登録するようにしました。
と、このように、Mindのプログラム生活がスタートしました。
本日はここまでとします。(2025年4月29日昭和の日。3万円くらいする中古シンセを10分の1の価格でブックオフで買った記念日。)