マウス開発研究室

Mouse Genomics Resource Laboratory (MGRL)

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新規に解読したグラスカッターの全ゲノム情報を使ってヤマアラシ亜目の動物種における化学受容体遺伝子の進化について解析した論文がMolecular Biology and Evolution誌に公開されました。(プレスリリースはこちら)。グラスカッターゲノムのブラウザも新たに作成されました。この研究成果は、ガーナ大学で進めているグラスカッターの家畜化プロジェクトにも活用されることが期待できます。2024年423

小出が大型げっ歯類グラスカッターの家畜化共同研究を行うためにアフリカのガーナを訪問しました。北部のWaを訪問してワークショップを開催しました。4年ぶりで実り多い訪問となりました。2024年4月2日

大学院生(D3)のBharathi Venkatachalamさんたちの研究成果がThe International Behavioural and Neural Genetics Societyの学会誌であるGenes Brain and Behavior誌に公開されました。従順性の選択交配をしたマウスでは社会性が高くなっている特徴があることが分かりました。一方、従順性の選択により形態や毛色などの変化がみられるという従来の家畜化症候群の兆候は見られないことを示しました。この成果は、従順性の行動学的意味を示すと共に、家畜化症候群が生じる基盤を再検討する必要があることを示しています。2024年2月27日

大学院生(D5)のBhim Biswaさんが2023年12月に神戸で開催された分子生物学会(MBSJ2023)でサイエンスピッチ優秀発表賞を受賞しました。従順性の選択交配をしたマウスを用いた腸内細菌叢の研究です。おめでとうございます。2024年1月22日

小出が遺伝研で1月20・21日に開催された研究会『コンパニオンアニマルのゲノム医療研究会』で発表をしました。参加させてもらって多くの参加者と意見交換したことで、有意義な研究会となりました。2024年1月21

筑波大学の高橋阿貴先生が代表、小出が所内世話人として、2023年の年末(12月26・27日)に遺伝研 研究会「社会性の個体差を生み出す生物学的基盤」 を開催しました。興味深い発表と熱心な質疑応答で、刺激的な2日間になりました。2024年1月5日

小出が三島函南のFMラジオ番組『きゅんですサイエンス』で2023年12月の4週にわたって「鳥の渡りのなぜ?」というテーマで話をしました。2024年1月4日

高浪さんが遺伝研在職時に行った「脳幹の目のかゆみを伝達する神経機構の研究」に関する成果を論文としてFrontiers in Molecular Neuroscience誌に発表しました。(プレスリリーあり) 20231218

 

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