風架:今日の議題は「グランの所持物の中にリフレットがまぎれている可能性について」です
私:あぁなるほど?たしかに
風架:まぁそう考えるのがあの世界では自然というだけで確信はないけどね。フルーフは魔力がないはずだから、リフレットが機能するとは思えないし。
私:んー、でもフルーフって異世界者呼び出しがちだよね。てことはリフレットは普通に存在して機能してるんじゃないの?
風架:ん~、フルーフにはリフレットの出口は存在してるんだろうなとは思うけど、「リフレットに入ってどこかへ行く」という行為には少なくとも魔力が必要になるよ。転移装置と同じと思ってもらえれば。だから別の要因があるって考えたほうがいいのかもしれないな
私:あぁ~…。んー…、ねぇねぇ、宝石とかって存在してるだけで魔力放ってるっていうじゃん?
風架:うん、そうだね。美しいものには魔力が生まれて、それを放つようになるよ
私:リフレットってどうなの?魔力放ってるの?
風架:いや、アレは元はサウスが魔法で作ったものだから逆だよ。むしろ魔力を吸収してるんじゃないかな。
私:あーそうなんだ。ていうかサウスってやっぱヤバいよね。桁違うな
風架:正直規模さえこだわらなければ、リフレットを作れる人なら別世界を作ることは出来ると思うよ。でドゥンケルは規模がえぐいからまぁサウスはヤバいんだけど。
私:まじか、リフレットの魔法使える人ポンポン増やせないなそれは…、気をつけよ…
風架:まぁ簡単ではないけど。最悪死ぬし、リフレットの魔法自体、習得しようとするにもリスク高いもん
私:リーベ頑張ったんだなぁ…
風架:まぁ、リーベの師匠はイーリスだから…でないとあんな消費魔力の激しい魔法は普通死ぬし…、…あぁ、そっか。フルーフの魔力量が少ないの、リフレットのせい説ない?
私:………説ある!!あ~~なるほどね!?
風架:魔法使いが全くいない国で大規模なリフレットがあればそりゃ魔力濃度下がるよねっていう
私:大規模ってどういう基準なの?
風架:まぁわかりやすいのは大きさ。あとは機能性
私:機能性?
風架:簡単に分けると4つかな
1つがSev⇔ドゥンケル。2つめがSev⇔StarlyNexFor。3つめはSev⇔他世界。4つめはSev⇔ここ
私:…ここ⁉ここって私のところってこと??
風架:まぁ詳しくは言えないけど
私:なんで!!
風架:言えないの。1→4の順で消費魔力が少なくて、123すべての機能を持ち合わせるリフレットとか、さっきも言ったように入口だけ、出口だけ、入口にも出口にもなってるだとまた消費量に差がある。
グランは3のリフレットを使ってて、フルーフにも異世界人がよく出現することを考えると少なくとも3つめで入り口にも出口にもなってるリフレットであることは確定してるよね。
私:それが分かればフルーフの発展につながる、かも?
風架:それに誰が気づいて、誰が見つけることが出来るのかも楽しみだよね。もしかしたらリーベはもう予測を立ててるかも。
私:気がついてそうなもんだよね。でも見つけられないから確信が持てないのかも?もしくは異世界人来るの面白いから放っておいてるのか
風架:どうだろ。面白いからって放っておくにはリスク高くない?そのせいで魔力枯渇してるんだよ?発展を願うなら、解決策を考えるんじゃないかな…
私:ん~たしかになぁ。既にリフレットを見つけたうえで、移動させることが出来ないものとか?
風架:例えば?
私:ほら、アルコバレーノみたいに、湖がリフレットになっちゃってるとか
風架:水抜けばいいじゃん。魔力濃度のこと考えるならそれくらいする価値あるでしょ。アルコバレーノは魔力濃度にさほど影響はないし、あそこに住んでる人外がたくさんいるから湖をなくすことが出来ないけど、フルーフならそれをする価値があると思う。
私:ん~あとなんだろ…反射するもので取り除くことができないものか…。うーん…あ、例えば、ほら、グランの目がリフレットになっちゃってるとか
風架:…うーわ…それは…。でもそれなら、グランが亡くなったあとで異世界人が現れるのはおかしくない?
私:その性質を持ったのがグラン一人とも限らないよ。だって、ライの目の前によく現れるんだよ。ライだって同じ性質を持ってる可能性が高いよ。もしかしたら、フルーフ人はリフレットとして生まれてきちゃう人が多いのかも。普段は魔力が枯渇してるから、リフレットとしての機能がなされないけど、例えば雷が起きたり、リーベが魔法を使って魔力が生じたタイミングでグランが鏡を見たり、反射した自分の目を見て、リフレットが役割を果たしてしまう、とか。
風架:とてもしっくりくるねそれは…。だとしたらリーベが魔力濃度の問題にあまり躍起になってないのも納得がいくな…リーベ、あの性格なのに割と魔力濃度問題あまり注視してないもんね
私:でしょでしょ!
風架:もしかすると、もーっと昔からそれが分かってて鎖国したのかもよ。リフレットの性質を持った人がアルコバレーノなんか行ったら大変だもん
私:確かにof確かに。でもさ、それでいうならリーベが国を開放した理由もわからないな。国民が危険に晒されるだけだよ
風架:イーリスがどうにかしてる説
私:イーリスたん最強可愛い
風架:リーベがあの歳まで静かにしてたのは、その時までリフレットの問題が解決してなかったからかもしれないよ
私:あの子恐ろしすぎん
風架:まぁ、賢いよね。優しさと賢さと狡猾さがめちゃくちゃいい塩梅だと思うよあの子。
私:んふふ
風架:なに?
私:風架とSev世界のお話しできるの楽しいなぁ。遊びに行ってもらってよかった
風架:楽しいね、またブラブラしに行ってくるよ。次はもう少し前の時代に行ってこようかな
私:いいねぇ、知ってる子に会ったら教えてね
風架:接触はしない
私:でもリーベに手貸してるんでしょ?
風架:…さぁ?
私:そのはぐらかしかたシレネみたい
風架:やめてよ