研究内容

ナノテクノロジーの発展によって、非常に微細(数マイクロメートル~数十ナノメートル)な半導体や超伝導体の人工構造を作り出すことが可能になりました。私たちはこのようなナノスケールの電子デバイス電子の電荷スピン位相を精密に制御し、人工ナノ構造内での電子の量子物性に関する基礎学理を確立する研究や量子情報技術などへの応用可能性を秘めた新しい量子現象を生み出して制御する研究を行っています。

実験ではナノスケールの人工構造を持つ電子デバイスを超高真空蒸着や電子線リソグラフィーを利用することで作製します。作製したデバイスを希釈冷凍機などで極低温に冷却し、精密な電子輸送測定技術を駆使することで新しい現象の探索や電子輸送現象の精密制御による基礎学理を開拓しています