私は、歯科医師になってから、歯周治療について、携わってきました。
しかし、なにか特別な装置や薬で、治療を行うわけでありません。
良い言い方をすれば、基本に忠実に、悪く言えば、古臭い。治療方法なのかもしれません。
しかし、根本を改善することが、どんなアドバンスなものよりも、
重要だということを、いつも歯周病で悩まれている患者様にお話ししております。
当院に受診される方の多くは、「検診(ほかの歯医者で)で歯周病だといわれた。」か、「最近、歯が腫れてきたり、揺れてきて、嚙むと痛い。」などの自覚症状を訴えてくる方がほとんどです。
それは、歯周病とは「静かなる病気(Silent Disease )」といわれるほどに、気づきにくい病気になります。そして、治っているのかどうかも、わかりにくい病気になります。
虫歯の治療をしたとき、綺麗な詰め物が入った。強固な銀歯が入った。という視覚的情報が入りやすく、患者様にも治療をしたという実感が持ちやすいでしょうが、歯周病は、歯茎と歯茎に隠れた骨を治療していきます。目にも見えにくい病気というのは、患者様にとっては、危機を感じにくく、病気が始まると見えない不安へと変わっていきます。
そのため、当院では、歯周病を診る治療から始めていきます。
歯周病は、30歳より進行を始めてきます。(例外もあります。)そして、1週間で骨がとけるということはありません。じわじわと骨を溶かしていき、年単位で進行する病気だと、私は思っています。「腫れているところに、飲み薬や、塗り薬で簡単に治らないですか?」と、ご質問を受けますが、残念ながら治りません。歯周治療は大原則として、物理除去が中心とした治療であり、自己免疫を利用した治療になります。そのため、虫歯や被せもの、入れ歯と違い、状態が良くなるには、数週間、数か月という期間が必要となります。
歯周治療は歯周病菌を含む、歯垢、歯石、不良肉芽を除去し、低菌化することが、目的です。
当院では、そのために、オブラートな治療(歯ブラシ、歯石落とし)でも、改善が見られない場合は、麻酔を使った歯石除去、歯周外科(再生療法、歯肉移植)なども行います。
※ネット予約では、
歯周治療、メンテナンス、急患対応(応急処置)
が対象となります。
歯科医師による治療をご希望の方は、
お手数ですが、電話でのご予約をお願いいたします。