――目指すのは、姉さんのような優しい人たちが、命を落とすことのない世界だ
辺境伯令嬢ナターシャは、皇太子からの叩きつけられた婚約破棄に「やったぁぁぁぁ!」とウッキウキで大喜びし、故郷のライラック辺境領へと帰還する。そして、滞っていた魔法薬研究を再開し、そのぶっ飛んだ行動力で力強く羽ばたき始めた。もう、彼女を止められる者はいない。これは、後に伝説となる偽聖女様の物語。
>> 作品リンク[カクヨム]
第22回 #書き出し祭り 第一会場2位
――めちゃくちゃ荷が重い!
十八歳のグレモンド・ジンジャーは内心で叫んでいた。騎士団長を任命するにしても、学園を卒業したばかりの自分を選ぶのは、いくらなんでも無茶なんじゃないか。彼はそう思っていたのだ。
たしかに色々なことがあった。侯爵家の窮地を救ったのは確かだし、幼馴染の侯爵令嬢アマンダのために頑張ったのも本当だ。彼女と結婚できるのは正直嬉しい。だけど――
これは若くして騎士団長に抜擢されるグレモンドの、それまでの半生を綴った物語。
#騎士団長ヒーロー企画 参加作品
AIの存在が当たり前になった未来。人類はすっかり数を減らし、食料生産、交通、行政、医療から教育に至るまで、AIなしで社会は回らないところまで来ていた。
小説家を目指す物垣ライタにとって「AI自動生成なんて創作じゃねえ!」という意見は共感できるものだったのだが。
――その日、全てがひっくり返る。
これは、未来世界でAIと人の心を巡る最凶の復讐劇。
※第二回 #書き出しコロシアム 出場作品
力を得た市民が各地で革命を起こし、竜の魔法による王族の支配が揺らいでいる時代。留学中だった第一王女“紫炎”シャルロッテは、革命に揺れる隣国から密書を抱えて帰国を急いでいた。
しかしその途中、正体不明の覆面集団から襲撃される。絶体絶命の彼女を助けたのは、とある錬金術師の青年だった。
※文豪コロシアム ODAIDA選手権「ファンタジー×異世界(近代)×革命」出場作品
凄腕の暗殺者〈三本腕〉キリヤに依頼されたのは、隣国ビアンケリア帝国の美女・美少女100名のパンツを集める仕事だった。脱ぎたて限定。リスクは高いが報酬は破格。そんな依頼に、彼は全力で取り組む。
『キリヤ。こんなアタシにもね、ひとつだけ夢があるの……。ねぇ、笑わないで聞いてくれる?』
死んでしまった友人の夢を叶える。そのためならば、どんなに人の道を踏み外そうとも、万人に蔑まれようとも構わない。汚れた手で大金を掴み取る覚悟を決めていた。
対するは、探偵皇女を始めとする帝国の女たち。一筋縄ではいかない彼女らとの、パンツを巡る激しい攻防の中、果たしてキリヤは見事100枚のパンツを手に入れ、自らの目的を遂げることができるのか。
※第八回 #書き出し祭り 参加作品