概要
当研究室は2024年より弘前大学大学院理工学研究科数物科学コース(および理工学部数物科学科)に所属しています.研究分野は理論天文学,宇宙物理学,特に流体力学シミュレーションなどの数値的手法をメインに用いて,活動銀河核,X線連星などを主な研究対象として研究を行っています.
近年の観測研究の目覚ましい発展により,ほぼ全ての銀河の中心部には太陽の100万倍〜100億倍もの質量を持つ超巨大ブラックホールがあることがわかってきました.超巨大ブラックホールは宇宙誕生後約6億年には既に存在することがわかっていますが,その形成過程は現代の宇宙物理学・天文学の大きな謎となっています.
研究室では
ブラックホール天体から放出するアウトフローの加速メカニズム
アウトフローが周辺環境に及ぼす影響
孤立ブラックホールが分子ガスに残す痕跡
などを数値シミュレーションを駆使して理論的観点から研究することで,ブラックホールのガス降着成長(ガスを吸い込み成長する過程)や合体成長の検証を行うことを大目標として研究を進めています.
研究室の活動
【2025年配属学生】
修士課程
M1 川田 寛人
M1 坂下 義季
4年生
十文字 優介
横濱 心南
他2名
【ゼミ】
M1ゼミ:Radiative Processes in Astrophysics輪講
4年生ゼミ:宇宙流体力学輪講,論文講読
【過去の卒業研究題目】
輻射流体シミュレーションで探る活動銀河核アウトフローの不均一構造(2024.3)
X線連星系における非対称な星風降着の数値計算(2024.3)
超臨界降着円盤外縁部におけるラインフォース駆動型円盤風と質量降着への影響(2025.9)
【卒業生の進路】
(学部生)
弘前大学大学院進学2名(2024年3月卒業生)
参考