稽古形態から分類すると、(一般に)約束稽古を主体とする型武道です(*注)。多くの会派は試合を行いません。
『合気道は総合武道(体術・剣術・杖術・槍術・・・)である』と言いますが、一般に稽古されているのは体術(柔術)です。
技術的特徴としては、師範・道場・会派により重視する物が異なりますが、比較的一般的に『合気道的』と思われている技術としては
剣の動きで体術を行う。
当身を用いた崩し。
関節の極め(ストレッチ)による崩し、固め(関節技)。
当身や関節技、スピードに頼らない重心(中心)をいつの間にか奪う技。
が挙げられると思います。
入り身
転換
(体捌き)のみ、という言い方もあると思います。
世間で良く言われる、
相手の力を利用する。
気で投げる。
なんてのも、あながち間違っておりません。
*) 但し、合気会の公式見解は「『合気道の技は無限に変化する』ので『型武道とは言い難い』」となります。古流の方のお話を読むと確かに合気道は型武道とは云い難いとも思います。
**)この辺り、2000年頃に書いてそのままなので、今は少し違うことを考えていますが、初心者レベルで気にするほどじゃありません。
創始者(開祖)の流れを継ぐ合気会が最大会派であり、国内組織の9割が所属していると言われています。
その他最近漫画でも有名な塩田剛三師範による養神館、元合気会の最高師範だった藤平光一師範による気を重視する心身統一合気道会、合気道を柔道的な体育に取り入れるべく精力的に活動し、合気道の競技化をも行なった富木謙治師範による富木流合気道、等が知られています。
また、合気会の中でも各師範が開祖から習った時期や、ご自身の研鑽の結果として、ある程度有名な「違い」がある団体もあります。
開祖が晩年修行した岩間の斎藤守弘師範による「岩間スタイル」や空手や独自に修行された剣杖を含む西尾昭二師範の「西尾スタイル」(町田でも町田合気会の隣で稽古されています)などが有名ですが、これらの多様性が内包されている(*)のが、合気会のもう一つの特徴と言えるでしょう。
町田合気会は本部道場で道場幹事を努めた故小林岩男七段が初代師範です。スタイルとしては本部の合気道ですが、特に山口清吾師範の影響を大きく受けたと聞いております。現在、有段者は他の道場で段を頂いた方と町田合気会で有段者となった方が半々程度です。
*) 斎藤先生の御子息は合気会を離れられたそうです。ただ、斎藤先生がまとめられた31の杖など斎藤先生の技は、今後も合気会の中に残るでしょう。
参考) 町田合気会有段者の過去所属道場と指導者(分かる範囲で):
・村松楽器合気道部、渋谷区合気道同好会(本部 安野正敏師範)
・日本女子大学合気道部(本部 遠藤征四郎師範)
・東京商船大学合気道部(本部 横田愛明師範)、川崎汽船合気道部(稲越薫師範)
・尾山台地域体育館合気道教室(本部 金沢威師範)
・中学校合気道部、高校剣道部、その後剣道と並行して複数の合気会道場・・・
・町田合気会(小林岩男師範、泉川實師範、渡辺茂光師範)