合気道は、勝ち負けの試合をしない約束稽古で、柔らかな動作で行うので、女性でも高齢者の方でも、安心して出来る武道です。
合気道を初めてされる方も、受身や基本技から指導します。受身は転倒した時などの事故防止にも役立ちます。合気道経験者の方も歓迎です。
町田合気会(旧称町田市合気会)は、合気会公認の非営利団体で、府中合気会(旧称府中市合気会)とも姉妹会として交流しています。公益財団法人合気会は、我が国だけでなく、海外にも多くの支部を持つ団体です。
練習は成瀬駅に近い町田市の総合体育館の第二武道場武道場(*)を利用しているため、駐車場、更衣室、シャワーなどの設備が充実しており、広い武道場で、渡辺師範を中心に、皆さん和気あいあいと楽しく練習しています。
*) 畳敷きの道場だと板張りの道場に畳を敷く時間が不要で、これも当会の恵まれている点です。(中学校の武道場は板敷の場合が一般的です)
合気道は日本の古流武術を元に植芝盛平(1883~1968)が明治から昭和にかけて創始した武道であり、心身鍛錬の道です。
心身鍛練の道と言いましても、『心』の部分は体術をもって学ぶべき部分です。ここで文章で表わすことは困難です。
試合を大きな目的とする武道では高段者しか味わえなかった『心』や『人間』について、初心者のうちからふと感じる可能性がある、そういうツールにもなり得る、という意味ではないかと思います。
衝突すると相当の力の差がない限り相手を動かすことはできません。相和することで相手と共に動き、武道の中の心を学び、また心から技を学びます。
町田合気会、府中合気会で聞いてみました。
Tさん「あまり合気道を知って入った訳ではなく、袴姿がカッコいいし、力がなくてもできそうだったから。」
Mさん「合気道を深く知っていた訳ではないけれど、古式の体の使い方で、歳を取っても続けられそうなので、一度体験しに来た。それからハマった。」
Nさん「何か武道をやりたかったけれど、歳を取っても続けられるもの…と考えて合気道を選んだが、初めはそんなに合気道を知っていた訳ではない。」
Yさん「歳を取ってやれる日本の武道に興味を持った。」
別のMさん「学生時代、米国にホームステイした時に、自分が日本のことを何も身につけていない事に気がついた。ホストファミリーと一緒にベストキッド(原題:KARATE KID)を見たので武道が念頭にあり、経験者ばかりで勝負にならなそうな剣道、柔道、空手を避けて選んだら合気道になった。」
Sさん(ギタリスト)「音楽と武道には似たところがあると聞いて始めた。関係するところを確かに感じる。近くの武道場でやっていたので入ったが、合気道に拘って探した訳ではない。」
別のYさん「自分に自信を持てるようになるため、年を取っても出来る打撃や蹴りを使わない武道を探し、近くに軽い手合わせ(推手)も行う武功太極拳があったので入門した。その後転勤となり一般的な太極拳に入ったが護身術(武道)より健康法的で期待と一致せず、悩んでいたときに今の合気道を体験してハマった。」
……「歳をとっても続けられる」「武道」成分が多めでした。
・色々な技を覚えた。
・姿勢が良いと言われるようになった。
・柔道や相撲などを見て、体術としての素晴らしさがわかるようになった。
・袴をつけられるようになった。
・体の不調に敏感になった。自分を労わるようになった。
・単車に乗っていて、軽トラックに左折で巻き込まれた時、受け身を取って軽傷で済んだ。
・仕事でマンホールに落ちそうになった時、受け身の要領でフチに引っかかり、肋骨の骨折だけで済んだ。
・コンビニで滑って転んだ時に受け身をとることができた。
・喧嘩の仲裁をしたら、焼酎の瓶で殴り掛かられたが、瓶の動きを見切ることができた。
・自分が大して強くないことを理解した。確実に勝てる喧嘩などない、との結論に達し、喧嘩をしなくなった。周囲の気配を察知して道を変えるなど、防犯意識が高まった。
・体の隅まで動かせるようになった。子供の頃球技が苦手だったのは、体を動かせていなかったから、ということに気がついた。
・バドミントンをしていて、回転レシーブでシャトルを拾うことができた。
・合気道を習った後でバイオリンを習い始めたら、楽器演奏が一種の体術である事が分かった。そうしたら、子供の頃習っていたピアノを小手先だけで弾いていたことがわかり、突然ピアノが楽しくなった。
・仕事や家庭で衝突しそうになった時、衝突しないで自分の意見を理解してもらう方法を考えるようになった。
・子供と触れ合うきっかけになった。
・彼女ができました(大学の合気道部で。町田じゃないです)。その後結婚して幸せです。合気道を初めてから就職も決まるし(学生の時始めたからね……)、全てが上手くいっています!
(……最後のは嘘じゃないですが、当道場は今、男性も女性も高齢化が進んでいるのでごめんなさい。でも、趣味を持つと世界が広がるので、結果としてなんらかの形で良縁に巡り合う機会を増やすんじゃないかとは思います。)
体験の際は道着でなくとも大丈夫です。運動のできる格好(道着やトレーニングウエアなど)でいらした方が面白いです。ストレッチ的なことから体験できます。
既に柔道着、空手着をお持ちでしたら、それをお持ちください。
入会後に新しく購入するのであれば、合気道用の道着をお勧めします。柔道着より素材が柔らかめで、袖よりも腕(手首)を取りやすい様に袖が短くなっています。
その他小ネタ
お金に余裕があれば、苗字のみ左袖に刺繍すると良いでしょう。1文字100円、1週間程度掛かりますが、稽古相手に名前を覚えてもらい易いです(学生は油性マジックで袖に大きく苗字を書いていたりします)。
空手着は洗濯で乾くのが早いのと嵩張らないメリットがありますが、水をあまり吸わないので汗かきの方は避けた方が無難です。
袴は初段以上(女性3級以上)着用が一般的ですので、当面心配しなくて大丈夫です。剣道袴とは付け方が違うので紐が長くできており、後ろについている帯に挟むヘラが付いていません。こちらも合気道用の物を購入する事を勧めます。右後ろに姓名を入れます(男性は苗字、未婚女性は名前が多い。袴はかなり長く使えます)。
町田合気会では道着の斡旋・販売は行っておりません。以下、Web担当者の個人的お勧め。
合気会本部道場の近くにあり、本部道場ではこちらが多い。
Web通販対応が早かったので、最近は使用している人が多い。上下白帯のセットがある。
最近こちらの夏用袴を購入した。良い。
他道場では子供クラスを設けて専門で稽古している場合もありますが、当道場は小規模の手弁当の団体であり、営利目的での小・中学生への集団稽古は実施しておりません。
しかし当会でもこれまでに会員が子供を連れてきて子守がてら一緒に稽古したり、保護者と一緒に入会、稽古している実績はあります。親子での稽古は限られた時期にしか出来ない、良い思い出になるものと思います。
合気道は大人にとっては数少ない敷居の低い武道です。お子様と一緒に何か武道を学び始めたいという事であれば、ぜひご協力させて頂きたいと思います。
入会金: 3,000円 ※入会前に何度か見学/体験が可能です。
月会費: 2,500円
(高校生以下1,500円 ※小中学生は保護者の稽古参加を要す)
他、年度初めにスポーツ安全保険自己負担分(大人1,000円、中学生以下500円)
残額は会費にて負担(64歳以下1,850円、65歳以上1,200円、中学生以下800円)
スポーツ安全保険の詳細についてはリンク先参照。加入区分は年齢によりA1(中学生以下)、B(65歳以上)、C(64歳以下)です。
この他、昇級・昇段時に審査費用(昇級審査2,200円)、最初の5級審査時に合気会(本部)入会金(8,640円)。
昇段に関して、審査料は初段以降11,000円×段、初段審査時に賛助金1,000円(一口以上)と国際有段者手帳代(2,000円)。
※保険料、審査費用など合気会本部関係費用など外部費用は、変更ある場合先方費用に従います。
休会・退会される場合、口頭又はグループLINE、E-mailなどでフリーフォームでご連絡頂くだけで大丈夫です。
退会後、氏名と合気会会員番号は記録に残しますが、連絡先などの個人情報は削除致します。
退会後も気が向いたらいつでも再開してください。
お待ち申し上げております。
全ての稽古事に言えると思いますが、続ける事が上達の最大のコツです。ですから一般的にはまず近くの道場をお勧めします。
転勤が多い方は当会も所属する最大会派である合気会だと、海外含め移動先でも級・段位が継続出来るというメリットがあるでしょう。
剣や杖を専門的に学びたい方はそれを重視する流派でないと学ぶ事ができません。当会は剣杖取り、短刀取りは学びます。その他師範の気分で時々何かやります。
あとは体験してみて、師範や他の会員と気持ちよく稽古できるかどうかで決めると宜しいのではないでしょうか。
コロナの最中の体育館閉鎖中に、合気道がやりたくて子供に杖で遊んで貰うお父さん