このカードは、18世紀のフランスで一世風靡した占い師である、マリー・アン・アデレード・ルノルマン、彼女の死後、遺品の中から発見された３６枚のカードが起源とされています。彼女の名前からルノルマンカードと名付けられました。

彼女はジプシーより１組のタロットカードを購入しました。そのカードが彼女の運命を変えたのです。彼女はタロットをマスターした後、沢山の占いを習い、１9歳の時に本屋を営みながら陰で占いをしていました。彼女の占いの的中率は驚異的で、瞬く間に有名になります。そのあまりの凄さから、監獄された事もあるようです。

その後、ナポレオンの妃ジョセフィーヌと運命の出会いを果たし、ナポレオンの成功から没落までをも的中させました。

使えば使うほど奥の深い謎めいたカードです。

皆様もルノルマンになった気分で占ってみてください。

１枚のカードに描かれた１つの絵柄のイメージが、そのままカードの意味につながっています。カードの絵柄は「犬」「家」「紳士・淑女」など誰にでもわかる親しみやすい絵柄ばかり。とてもシンプルでわかりやすいシンボルなので、カードの意味を感覚的にとらえやすいです。

１枚のカードに描かれた象徴絵がもつ背景の意味を知れば知るほど、さらに深く細かく読むことができます。

１枚引きでも答えがクリアに出ますが、２枚以上の組み合わせで、どのカードと一緒に出るか、また、出たカードの向きや順番で、意味が変わっていきます。質問に関する新たな質問や疑問が湧いてきた場合は、続けて新しいカードを引いて、それを読むということを繰り返しても構いません。

カードを次々展開していくと、さらに深く具体的に読んでいくことができます。

最初は、絵柄の種類や数が多くて覚えられない、また、組み合わせで読み取ることが難しいと思う方もいるかもしれませんが、次第に、カードの意味を丸暗記しなくても、並んだ絵（イメージ）から得たインスピレーションで、感覚的に読めるようになってきます。

リーディングに慣れてくると、カードの展開が連想ゲームのようにイメージが繋がり、情景がストーリーのように見えてくることも。カードの絵があなたの物語を語ってくれます。

質問がしっかり決まれば、答えもクリアに出ます。

ルノルマンカードが示すメッセージは、直接的で曖昧さがないのが最大の魅力です。

複数のカードの展開でより深く詳しく読んでいくことができますが、その中でもルノルマンカードの真骨頂とよばれる奥義、36枚の全カードを並べて読む【グラン・タブロー】は、リアルな状況がカードの並びにズバリ現れます。質問の相関関係の全体像を俯瞰してみることができるので、過去から未来まで一連の物事の関係性と展開にストーリー性が加わり、圧巻です。