L' Art du Violon
ラール・デュ・ヴィオロン
― 妙なるフランス・ヴァイオリン音楽の巧と粋 ―
ラール・デュ・ヴィオロン
お蔭様で、《L’Art du Violon》シリーズの第一回公演は、多くのお客様に支えられ、無事に終演いたしました。
応援くださった皆様本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
ヴァイオリン奏者にとって、すべてを自分ひとりの責任で準備する完全自主公演というのは、実はあまり多くありません。
直前までバタバタと慌ただしく過ごす中で、これまでの自主公演で率先して動いてくれた共演者の方々や、無伴奏公演で支えてくださった各地の主催者の皆様に、改めて感謝の気持ちを抱きました。
皆様いつも本当にありがとうございます。
今回は、資料を重ねて調べつつ、最終的には自分がしっくりくる「よい趣味(bon goût)」を頼りに進めた公演でした。
その分、終演後は「これでよかったのだろうか」と少し戸惑う気持ちもありましたが、思いもかけず温かいお言葉を多く頂戴し、ほっとしております。
「次回も楽しみにしています」との励ましや、いただいたご意見を胸に、少しずつシリーズを育てていきたいと思います。
休憩中や終演後には、お客様同士が初対面でも和やかに会話をされていたり、「駅まで〇〇さんとご一緒しました」といったお話も伺いました。
その様子に、皆様のコミュ力の高さに感服するとともに、「ああ、これこそが“場を作る”ということなのか」と、とても嬉しく思いました。
若いころから親族集まりでは「ご飯を一心不乱に作り、皆が食事を楽しむ会話を聞きつつ給仕する」という立ち位置でしたが、その“ホステス”としての原点が、今回の音楽会と少しつながったように感じています。
もっとも今回は、演奏会中お話しする場面も多くありましたが…自主企画のホステスとしても、少しずつ成長していければと思います。
さて、次回は――
フランスのヒストリカル・ヴァイオリンといえばこの方。
「レミマリデュオ」でご一緒しているヴァイオリン奏者・大橋麗実さんをお迎えし、ロード(ローデとしても知られる)周辺の作曲家によるヴァイオリン二重奏をお届けします。
革命から音楽院の設立へと続く激動の時代に、大きく変化したフランスのヴァイオリン奏法。
私自身にとってもまだ未知の領域ではありますが、大橋さんとなら新しい景色が見えるような気がしています。どうぞご期待ください。
最後に、「サロン」として心地よい空間をご提供くださったスタジオ・ピオティータの西澤世子様、そして共演の﨑本麻見さんに心より感謝申し上げます。
﨑本さんとは “Duo Inventione” として長く共演を重ねてまいりましたが、今回は個人として、今までとは異なる音楽語法に挑戦するよい機会となりました。
誠実な彼女の人柄と音楽に助けられ、のびのびと演奏できたように思います。
Duo Inventioneとしての演奏も、また皆様にお届けできる日を楽しみにしております。
皆様、本当にありがとうございました。
マリ・ロワゾー音楽室
鳥生真理絵