都城キャンパス周辺の河川や農地、水辺ビオトープにいる生物です。写真は全て宮崎県内で撮影しました。ほとんどが、都城キャンパス周辺で採捕された生物です。
魚類
コイ
コイ科の遊泳魚です。貪食で、底生動物や水草を大量に食べます。
フナ属
コイ科の遊泳魚です。流れが緩やかな水域に広く分布します。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
タカハヤ
コイ科の遊泳魚です。主に河川の上流域に生息しています。都城キャンパス周辺では水路とビオトープで確認されています。
カワムツ
コイ科の遊泳魚です。体側に黒い縦条があります。水生昆虫などを食べます。都城キャンパス周辺では河川、水路、ビオトープで確認されています。
カワムツです。
オヤニラミ類
スズキ目に属する小型の淡水魚です。肉食性で、動物を食べます。都城市の河川では、オヤニラミとコウライオヤニラミの生息が確認されていて、外来種の可能性が高いと考えられています。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
ミナミメダカ
ダツ目メダカ科の遊泳魚です。写真の個体(オス)は尾びれにオレンジ色の婚姻色が出ています。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
カマツカ
コイ科の底生魚です。下に飛び出た吻(ふん、口のこと)をもち、1対のヒゲが付いています。底質の中や表面にいる水生昆虫を食べます。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
カマツカです。
ヨシノボリ類
淡水にすむハゼの仲間です。他のハゼ科の種と同様に、胸びれが変形して吸盤になっています。都城キャンパス周辺では河川と水路で確認されています。
ヨシノボリ類のオスの頭部
オオヨドシマドジョウ
シマドジョウの仲間で、大淀川水系にだけ生息する貴重な種です。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
オイカワ
コイ科の遊泳魚です。開けた平瀬に好んで生息します。石に付着した藻類等を食べます。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
オイカワのメス(上)とオス(下)
タイリクバラタナゴ
平べったいコイ科の遊泳魚です。中国大陸から日本に持ち込まれた外来種です。イシガイ目二枚貝に卵を産み付けます。宮崎県綾町の河川で採捕されました。
ブルーギル
サンフィッシュ科の外来種です。雑食性で、動植物にわたって様々なものを食べます。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
ドジョウ
ドジョウ科の底生魚です。都城キャンパス周辺では河川と水路で確認されています。
貝類
カワニナ
キャンパス周辺の河川に最も広く分布する貝類です。ゲンジボタルの幼虫の餌になります。キャンパス周辺の水辺には、本種によく似たチリメンカワニナも生息しています。
サカマキガイ
国外移入種の巻き貝類です。流れの緩やかな場所にいます。
ヒメタニシ
小型の巻貝類です。日本のタニシ科には他にもオオタニシやマルタニシ等がいますが、見た目がよく似ていて見分けることが難しいです。都城キャンパス周辺では水路で確認されています。
ヒメモノアラガイ
殻長2cm未満の小型の巻き貝です。流れが緩やかな場所に生息しています。水路や学内のビオトープで確認されています。
スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)
国外移入種の二枚貝です。稲を食害することがある。都城キャンパス周辺では水田とその周辺の水路で生息が確認されています。
休耕田の植物に産み付けられた、スクミリンゴガイの卵。ピンク色をしているのが特徴です。
シジミ属
淡水にすむ二枚貝の仲間です。キャンパス周辺の水路に広く分布しています。ろ過摂食をして水質を浄化する働きがあります。
ドブガイ類
淡水にする二枚貝の仲間です。イシガイ目に属する貴重な在来種です。ため池やその周辺の水路に生息しています。ろ過摂食をして水質を浄化する働きがあります。タナゴ亜科に属する魚類は、ドブガイ類を含むイシガイ類のエラの中に卵を産み付けます。
マツカサガイ
淡水にする二枚貝の仲間です。イシガイ目に属する貴重な在来種です。主に農業水路に生息しています。宮崎県では深刻な絶滅に瀕しています。当研究室では本種の調査を進めています。
イシマキガイ
淡水域と汽水域に生息する巻貝類です。孵化した幼生は海に下り、海で浮遊生活をします。成長後、河川を遡上し、変態して貝になります。宮崎市と日南市の河川と水路で確認されています。
甲殻類
サワガニ
国内の淡水域で最もよく見かける小型のカニ類です。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
ヌマエビ類
小さなエビです。都城キャンパスにあるビオトープに生息しています。
スジエビ類
小さいエビです。透明な体に黒い線状の模様があります。都城キャンパス周辺では河川とダムで確認されています。
昆虫類
ハグロトンボ
河川や水路といった流水環境に生息するトンボの仲間です。都城キャンパス周辺の河川に広く分布し、個体数も多いです。
ハグロトンボの幼虫です。
セスジイトトンボ
日本全国に広く分布するトンボの仲間です。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
リュウキュウベニイトトンボ
流れの緩やかな水辺に広く生息します。学内のビオトープで確認されています。
イトトンボ類(幼虫)
農業水路で見つかりました。
シオカラトンボ属
学内のビオトープで水面に産卵していました。
ベニトンボ
トンボ科に属する南方系の種です。地球温暖化の影響で分布が北上しています。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
ミヤマアカネ
川や水路で産卵するアカネ属の仲間です。翅の模様が特徴です。成虫は初夏~秋に見られます。都城キャンパス周辺では、河川で確認されています。
コヤマトンボ
ヤマトンボ科に属し、幼虫は河川に生息しています。都城キャンパス周辺の河川でも確認されています。
コガタノゲンゴロウ
体長2~3cmで、ゲンゴロウとよく似た種です。近年、国内で激減しています。都城キャンパス周辺では水田で確認されています。
コガタノゲンゴロウが水田を泳いでいる様子。
コシマゲンゴロウ
北海道から九州まで広く分しています。都城キャンパス周辺では水田で確認されています。
ホタル類
ホタル類の幼虫です。カワニナを食べます。都城キャンパス周辺ではビオトープで確認されています。
両生類
ニホンアカガエル
幼生(オタマジャクシ)です。山間部の農業水路にいました。背中に一対の黒斑があり、この点でヤマアカガエルと区別できます。
ヌマガエル
褐色で小型のカエルの仲間です。背中のイボはツチガエルより小さいのが特徴です。都城キャンパス周辺では水田と水路で確認されています。
アカハライモリ(幼生)
水中にすむ両生類で、毒を持ちます。成体はお腹が赤い色をしています。都城キャンパスのビオトープにいます。
ウシガエル
アメリカから持ち込まれた食用目的で持ち込まれた外来種です。牛のような声で鳴きます。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
爬虫類
スッポン
写真の個体はまだ子どもです。小さい内は大変可愛らしいです。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
水草
ナガエミクリ
河川や水路に生育している抽水植物です。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
エビモ
沈水植物です。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
クロモ
在来の沈水植物の1種です。外来種のオオカナダモ・コカナダモも似ています。都城キャンパス周辺ではビオトープで確認されています。
オオカナダモ
南米原産の沈水植物です。5~10月頃に白い花を咲かせます。
ヤナギモ雑種
河川で見つかりました。ヤナギモと他種との雑種の可能性が考えられます。
ミズハコベ
全国に分布する水田雑草です。都城キャンパス周辺では河川で確認されています。
オオバタネツケバナ
渓流や湿った林等に生育する多年草です。
ウキクサ類
止水域に群生する小型の浮葉植物です。都城キャンパス周辺では、水田で確認されています。
オモダカ
水田や池等に生息する植物です。水田雑草の一つとして知られています。都城キャンパス周辺では、水田の横にある排水路で確認されています。
コナギ
国内に広く生息する水田雑草の一つです。ミズアオイと近縁です。都城キャンパス周辺では河川と水田、および水路で確認されています。
ウキウキゴケ
ウキゴケの仲間で、水面付近を漂っています。アクアリウムではリシアの愛称で呼ばれています。都城キャンパス周辺では水路とビオトープ池で確認されています。
ウキウキゴケです。左の写真に写っているものを、水路から取り出した様子。
オオフサモ
特定外来生物に指定されている抽水植物です。都城キャンパス周辺では、河川と水路で侵入が確認されています。
水路でオオフサモが繁茂している様子。
ホテイアオイ
南米原産の浮葉植物です。都城キャンパス周辺の河川やビオトープに侵入して増殖しています。
シャジクモ
シャジクモ目に属する藻類です。都城キャンパス周辺では、河川と水田で確認されています。
カンガレイ
カヤツリグサ科ホタルイ属の植物です。茎の断面が三角形をしています。水辺に生育しています。都城キャンパス周辺では、河川で確認されています。
カンガレイの穂です。
ホタルイ
カヤツリグサ科の植物です。水田やため池などの水辺に生育しています。都城キャンパス周辺では、水田で確認されています。