研修会① 13:15~14:45
「学校で見える発達課題と愛着課題」 花園大学社会福祉学部教授 橋本和明氏
学校におけるさまざまな問題行動の背景には,その児童生徒の発達に関する課題や愛着に関する課題が存 在する場合が少なくない。しかも,両者の課題が複雑に織り交じっていることもあり,教師らはその対応に 苦慮してしまう。この分科会では,発達障害や愛着障害についての理解を深めるとともに,彼らの問題行動 を発達や愛着の視点からどのようにとらえられるのかを考えていきたい。さらに,その対応に当たって教師 らが大切にしなければならないことは何かについても取り上げてみたい。
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研修会② 15:00~16:30※Webでも聞いていただけることになりました。
「ウィズコロナ時代における不登校研究の新たな展開」 佛教大学教育学部教授 原 清治氏
新型コロナウイルスによる学校の一次的な「中断」はさまざまな困難を教育現場にもたらした。結果とし て、子どもたちのなかに「静かな学級崩壊」という変化が起きていることが指摘されている。 また、コロナ禍以前から社会の分断を指摘する声は大きかったが、コロナ禍を経て学校の子どもたちの人 間関係にも新たな分断が進行しているという指摘もある。本講演で取り上げるのは、こうした状況下の中 でみられる不登校生の「再」登校現象である。以前からマスクをして学校に来る子たちの「生きづらさ」 の問題も生起してきている。こうした子どもたちの実態から私たちは何を学ぶことができるのだろうか。 本講演の中心的な問題意識がそこにある。 本講演では、コロナ禍での不登校やネット利用のデータをもとに、子どもたちの人間関係にどのような変 化がみられ、何が「生きづらい」のかについて考えてみたい 。