第 42 回京都学校教育相談研究大会委員長
龍谷大学付属平安高等学校・中学校校長
関目六左衞門
このたびの新型コロナウイルス感染症により、大切な方を亡くされたみなさまに、心からお悔やみ申し上げ ます。また、現在感染症陽性との診断を受け、入院中や待機を余儀なくされているみなさまに心からお見舞い 申し上げます。そして、感染症防止にご尽力されている医療従事者をはじめとした多くのみなさまに、心より 感謝申し上げます。一日も早い収束を心から念じております。 1978年(昭和53年)にこの研究大会が始まりました。「平和が普通」であった時に、「阪神淡路大 震災」「東日本大震災」という自然災害を経験しました。被災された方々の心のケアに、心理教育関係者はも ちろん、私たち教員も、必死に支えてきた経験があります。その中で気づいたことを、私たちは、心理教育と して学級活動や面談などに取り入れ、新たな「教育」を模索してきました。 昨年3月、私たちがかつて経験したことがない「未知のウイルス」により、今までの生活が一変し、全く見 通しが立たない状況になりました。新たな生活に私たちは戸惑いつつ現在に至っています。 学校は再開しましたが、子どもたちの気持ちを置き去りにしていないでしょうか? このような危機を乗り越えるため、先人の考えを「今」学ぶことが大切なのではないでしょうか? この大会では京都大学大学院の西平 直先生から、「先が読めない ~世阿弥から学ぶ ~」というテーマ でお話しをいただき、その答えを模索してみたいと考えました。 また、本来であれば午後から分科会を行う予定であったのですが、コロナでのソーシャルディスタンスの関 係で2つの研修会を開催することにしました。 研修で学んだことを生かし、夏休みが明けたとき、子どもたちを笑顔一杯で迎えられるようになりたいもの です。ぜひ、ご参加ください