理学療法

心身機能・日常生活動作の改善に向けて

理学療法とは病気、怪我、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気などの物理的 手段を用いて行われる治療法です。

当院では起居や歩行動作など下肢の問題、呼吸・循環疾患に関わる領域、また集中治療・救命救急治療領域にも参加しています。

当院における特徴的な理学療法介入

心臓リハビリテーション

•当院では循環器内科・心臓血管外科と連携し、発症・手術直後可及的にリハビリテーション介入をする体制が整っています

•退院後の運動指導の一環として循環器内科医同席のもと心肺運動負荷試験(Cardiopulmonary Exersise Training:CPX)を施行します

•2回/週の多職種カンファレンスにてリハビリ状況を共有し、病棟ADLの拡大や転帰先を検討します

•非常に稀な肺高血圧症患者の治療効果判定目的に身体機能評価を行います


脳卒中リハビリテーション

•当院では脳卒中センターの設置により搬送直後から退院・転院まで厳密な管理・介入が可能です

•発症翌日より脳卒中専門病棟において多職種と連携した超急性期リハビリテーション介入ができます

•2回/日、脳卒中科医師・コメディカルとの合同カンファレンス、看護師とのリハビリテーションカンファレンスを開催し、日々の変化にも対応できる体制となっています

•脳卒中患者のデータベースを作成し研究活動を行います


脳卒中センター:https://www.kyorin-u.ac.jp/hospital/clinic/center09/

超急性期への介入

•46床の集中治療室(ICU)、40床の高度救命救急センターが設置しています

•人工呼吸器管理中のリハビリテーションや事故による多発外傷、重症敗血症等の重症患者、指肢切断、急性薬物中毒など特殊疾患のリハビリテーションが経験できます

•ICUカンファレンスにより早期から円滑なリハビリテーションを提供できる体制を整えています

•当院ではICU病棟において多職種との連携を通して年間388件の早期離床・リハビリテーション加算を算定しています


高度救命救急センター:https://www.kyorin-u.ac.jp/hospital/clinic/center01/

集中治療室:https://www.kyorin-u.ac.jp/hospital/clinic/center06/

熱傷リハビリテーション

•熱傷センターでの厳密なリスク管理を行いながら、急性期から慢性期にかけてリハビリテーション介入を実施します

•広範囲熱傷、特殊熱傷(化学熱傷、放射線熱傷、電撃傷、凍傷、皮膚欠損)、CO中毒等を対象としています

•1回/週、医師・看護師・リハビリスタッフにてカンファレンスを実施し、治療方針やADL状況の共有、安静度拡大の検討等を行っています。


熱傷センター:https://www.kyorin-u.ac.jp/hospital/clinic/center03/


小児リハビリテーション

•総合周産期母子医療センターにおけるリスク管理のもと、極低出生体重児、超低出生体重児、胎児発育遅延、先天奇形、染色体異常、胎児機能不全等を対象としたリハビリテーション介入を実施します

•外来リハビリテーションによる発達促進に対する継続的介入も行います


総合周産期母子医療センター:https://www.kyorin-u.ac.jp/hospital/clinic/center04/




臨床外の活動

MedEx Club

心臓病の予防や再発防止を目的とした地域を基盤とした組織により、運動療法と心臓リハビリテーションの普及活動を行うグループです。

当院でも心臓病と運動の専門家である『心臓リハビリテーション指導士』による運動指導を実施しています。

心臓リハビリテーション指導士:http://www.jacr.jp/web/jacrreha/

メディックスクラブ:http://www.npo-jhc.org/medex_club/index.htm


三鷹市老人クラブ連合会への協力

 三鷹市老人クラブ連合会の主催する体力測定会へのボランティア活動を行っています。4回/年実施しており、地域住民の健康維持・増進に寄与しています。

臨床実習での学生指導

学部の実習生とは別に4~5回/年、臨床実習の受け入れを行っています。

学生指導を通して知識の復習や臨床を深めるきっかけになります。


その他

•糖尿病教室

•調布市発達検診への協力

•北多摩ブロック学会の開催

•硬式野球部のトレーナー活動

•三鷹・武蔵野地区リハビリテーション連絡協議会の研修会

新人教育体制

•1年間、担当指導者の指導の下、臨床知識・技術や仕事のノウハウを学びます。

指導者は7年目以上(経験の十分な)セラピストが担当します。

•1~2回/年の症例発表会を開催し、新たな学びの場を設けます。

•2年目以降は独り立ちし、臨床やその他の活動に自主的に取り組み、難渋している症例等はお互い相談し合いながら知識を深めています。

取得資格

認定理学療法士(脳卒中)…3

認定理学療法士(循環)…2

認定理学療法士(代謝) …1

認定理学療法士(呼吸) …1

日本糖尿病療養指導士…1

三学会合同呼吸療法認定士…6

心臓リハビリテーション指導士…4

心不全療養指導士…3

• NST専門療法士…1

リハビリテーション栄養指導士…1

福祉住環境コーディネーター2…1